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4/11/2012

心霊現象の科学をめぐってーその13 The Haunted Universe その2

心霊現象の科学をめぐってーその13 The Haunted Universe その2

 前回は Parapsychologist D. Scott Rogo の衝撃的なThe Haunted Universe の紹介の途中で、本の最後にちかいところで、Rogo が、Evil なPsychi の実在の証明に近いものとして、言及していた Jan Bartell の こわい、本当にあった話 Spindrift (波しぶき)を紹介しました。

 今日は、本題である、 The Haunted Universe にはいります。Amzon。Com でRogoの本を調べてみましたが、本当に沢山出版されています。そして、どれも読者の評価が五段階の四以上でした。そして、わたしが持っている Leaving the Body とか Search for Yesterday など、みな40ドル50ドル80ドル以上とかとなっていました。わたしは、私の知らない、しかし面白そうな、安い Used Books をさがして、何冊か購入したいと思いました。それほど、彼のPsychicに関する本は面白いし、価値があります。

 すべて、まじめな探究の本です。

 従って、この Haunted Universe も、今では得がたい本かもしれませんので、すこし、詳細に紹介したいと思いました。

 第一章が一番重要で、著者Rogo の、この世界におきる異常な不思議な現象に対する態度、姿勢、考えを表明しています。ほとんど引用とその意訳で終わる事になると思います。従って、この本の紹介はこれでおわらず、あと2回ほどは必要と思われます。

1.Cosmic Interface 

 宇宙的なものとの接触というような意味でしょうか、今はパソコンの時代でInterfaceは日常的につかわれていますが、これが書かれた1970年代はまだパソコンがでていなかった頃の使い方とおもわれます。

 彼Rogoは自分は保守的な人間で(政治的ではなく、Reserved fellow という言葉をつかっています)、理論はテストされないと有効を証明されないと思うし、誰かの主張がワイルドであればあるほど、信憑性に問題があり、たいがいはFalseだと思うといっています。

 しかし、それにもかかわらず、自分の今までの、この世界の探究の中で、納得のいかない不思議な現象に出会い、またその不思議を信じられるデータにも出遭って、ますます戸惑うばかりであるといいます。

 しかし、今では ESP や Mind over Matter (精神的なものが物質的なものに影響を与える)ということは、科学の世界で認められるようになっています。それでは、その向こうには何があるのでしょうか。現代のParapsychologistはExtra Sensory Perseption と Psychokinesis だけに興味を持っているようで、それ以上の不思議な領域にまでなかなか入っていかないようです。これは、わたくしRogoの意見では非常に狭い、限定された領域を扱っているだけだと思います。

 This is a very limited outlook, for there are mysteries far beyond the "psychic" which we have not even begun to examine: the perpetually elusive UFO and the wild psychic manifestations recorded during their activity; supernatural but well-evidenced areial lights and apparitions which have appeared during religious revivals; new dimensions of space contacted by those experiencing out-of-the-body travel; and "weeping" pictures and statues which have been recorded for centuries and which have baffled scientists and theologians alike. Whole new universed open up through the dimensions of psychic and preternatural phenomena.

 Are these phenomena paranormal or delusional? I think these weird manifestations are very real and have an intimate bearing on the nature of ESP and PK in general.

 このParapsychologyが扱っている領域が現在このESPとPKだけであるということは、研究が非常にわずかなことに限られているということで、世の中にはこれだけで解き明かされないMysteries がいっぱいあるわけで、その探求はほっておいてもいいのだろうかというのが著者の疑問で、この本を書かねばならなかったということです。

 とらえがたいUFO現象、そしてそのUFO現象に付随する奇妙なサイキックな現象、超自然だけれども資料が確かに語る宗教的復活期の空に浮かぶ様々なLights灯りやApparitions亡霊の姿、Out-of-the-body Experiences 離魂体験者、が体験する異次元空間、何世紀にもわたって報告され、科学者や神学者には解明できない涙を流す肖像画や彫像。このサイキックの、超自然的な現象を視野に入れると、全く新しい宇宙がひらけるといえます。

 これらの現象は超自然的事実なのか、妄想なのか?わたしRogoは、このWeird気色悪い現象があらわれるのは、本当であり、一般的にESPやPKの性質に共通する特質を持っていると考えます。

 Then why hasn't the public been told of them? Well, for one thing, there has been no organized attempt to study these phenomena scientifically. ESP and psychokinesis, whcih can be studied in the laboratory, the evidence for the existence of UFOs, miracles, weeping pictures, and teleportation still rests only on disjointed observations.

 それではどうして一般大衆にそうしたことが知らされなかったのか?ひとつには、こうした現象を科学的に研究しようとする組織的な活動がなされたことはないということ、そしてESPやPKは研究室で研究できるが、UFOの存在証明、奇跡や、涙を流す絵、Teleportaion などの証明は、離れ離れの観察者に依存しているということです。

 少数のひとがこれらのミステリーのなかのあるものについて書いたことがあるだけです。その代表は Ivan Sandersonであり、彼の以前にはFortean現象で有名なCharles Fort、そしてJon Keel などがいるだけです。ただ、記者と物書きとかいうひとは、科学者から見れば一番信用度が低いわけで、相手にされない場合が多いわけです。

 これらの領域に対する関心が低いもうひとつの理由は、科学者のあいだに敷衍する沈黙と無視の態度で、一昔前まではESPやPKも同じように扱われてきましたが、これだけはもう市民権を得たといえます。

 しかし、たとえば”Fatimaの奇跡”とか"UFO"、”泣くマドンナ”、"空に現れる不思議なLights"とかについてひとことでもしゃべると、もう科学者としてまじめに相手にされなくなります。

 わたくしRogoはもう何年も前からESPやPKの世界以上の超現象に興味を持ってきました。
あるサイキックが、研究室で超能力を見せるのもみてきましたし、ポルターガイストが暴れまくる現象を目にする機会もありました。身体から抜け出した魂Spiritを私たちには見えなくても動物たちが感じて反応を示すのもみてきました。しかし、わたしはこれらは、まだほんの端緒にすぎないと考えます。この不思議に満ちた世界はわれわれが何時解明するのかと待っているようなものです。いまや、わたしはそうした奇妙なミステリーのいくつかをみなさんに報告してみたいと思います。

 すでに述べましたが、私自身、超自然現象に何度も接触する機会がありました。わたしはベッドがひとりで動き出すHaunted Houseに住んでいたこともあります。離魂体験のできるひとが、私の部屋をたずねてきて、(あとでわかったことですが)、わたしは赤い火の玉のようなものが目の前で踊るのを目撃し、それはそのひとが私を訪問していたのだとあとでわかりました。

 これらの体験がわたしにますます興味を抱かせました。たとえば、ポルターガイストPoltergeistのケースです。 或る家族が突然、ものが勝手に空中を飛び交い、窓ガラスが壊され、食器その他がなくなったり、またあらわれたりするという恐怖の体験をします。しかし、私たちはこれらの激動はふつう、その家の激しい、憤り、腹立ちを持った若者が無意識のうちに Mind-over-Matterの作用によって、作り出しているということはわかっています。どうやら、Mind精神は実際的に物を動かす力をもっているように思われます。それだけでなく、その場から消してしまったり、また出現させる能力をももっているように思われます。そこで、私はいろいろと考えてしまいます。Mindsは、このポルターガイスト以外にどのようなものを、この不思議な世の中に生み出しているのだろうか。もしかして、私たちのUnconscious Minds 無意識の精神が私たちが自覚しないうちに、私たちの身の回りに起きるこれらの異常な騒擾を生み出しているのではないでしょうか。


 もし、Minds がポルターガイスト現象その他の物理的でサイキックな異常事態を引き起こせるものならば、もっと違ったことも出来るのかもしれません。私たちの住んでいるこの世界を悩ませる幾多の不思議な現象が、このMind and Body のPowerによって引き起こされているということがわかることになるかもしれません。わたしたちはUFOにかぎらず、BigfootやSnowmenなど、あくなく追求してきました。それにもかかわらず、彼らはどこへともなく消えてしまいます。今日、処女マリアの亡霊はカトリックにもプロテスタントにも同じように、聖書にかかれた時代に信じられていたように、あらわれます。

 私たちのこの地球という惑星は私たちの知性をうわまわる知性によって支配され踊らされているのでしょうか、それとも私たちのMindがサイキック・シャレ-ドを大規模に演じているだけなのでしょうか。自分の精神の能力で無意識のうちにこの地球をHaunting不思議が出没するような世界にしてしまっているのでしょうか。

 このサイキック・マインドの演出の最適の例が1914年9月29日、ホラー小説の大家である Arthur Machen の小説によって偶然、演じられました。”The Angelof Mons". 全くのFiction で ,Machenが、第一次大戦のフランスの戦場 Mons で St. George と His Phantom Bowmen が英国の軍隊をまもったというふうに書き上げ、完全に空想小説でした。最近の戦争を話にもりこんだものでした。ところが、それからしばらくたって、Phantom Bowmen がヨーロッパのあらゆる戦場にあらわれたという報告があったのです。Machenはおどろいて、これは完全に自分のつくった架空の小説であると主張しました。

 わたくし Rogo は兵士たちすべてがPhantom Bowmen の妄想をみたとは思いません。私の解釈は彼ら兵士が自分たちで実際に創造したのだと思います。兵士たちの願望とMacheneのアイデアが実際的な形をとってあらわれたのだと思います。従って、わたしRogoの解釈は、兵士が見たというBowmenは確かに兵士たちが見たわけであり、妄想とは思いません。ただ、それがAngelicなヘルプが現れたとは思わず、彼ら兵士たちのサイキーが作り出したものであろうと考えます。

 私たちのサイキック・エネルギーがこの宇宙を奇妙な不思議な現象でいっぱいにしているのだという可能性と証拠を展開しようというのが、この本の主な目的です。

 わたくし、Rogo はUFOやMonsters が現実的に見えたというのは疑いません。つまり、妄想だと否定するわけではありません。しかし、それらはPsychic Realities サイキックな現象であると私は考えます。これらの、いわば怪物はわれらの地球を舞台にして、神出鬼没Hauntingしていますが、それはわれわれのMinds精神によって、偽装し(Machen の Bowmenの場合)、いっぱい創出していっているわけです。UFOが一つ出現すると、それによって、さらにサイキックがUFO現象を増やしていくわけで、すべてサイキックが創出したといえます。UFOにかぎらず、すべての不思議な現象はこのMind over matter の創出によると解釈する事によって、納得の行くかたちとなります。

 従って、この後の展開を確実なものにするために、わたしRogoのStance立場・姿勢を闡明にしておきます。

 Question one: Do I believe all of the extraordinary events I'm reporting? The answer, basically, is yes.ここにレポートするすべての異常事態をわたしが信じているのかと聞かれれば、Yes。わたしはPoltergeistからHaunting、その他のサイキックな出来事をいっぱい目撃してきました。そして、人間のMindの隠れた力が、これだけの異常事態を引き起こせるものなら、これ以上のことがありうるのは当然と考えます。

 Question two: Do I believe that the speculations I will be promoting are likely to turn out to be true? This is a trickier question. The book should be read like one of Marshall McLuhan's. As you know, McLuhan works from the premise that he is offering suggestions, possibilities, or just different ways of looking at things, and not necessarily his personal opinions. That is what I plan to do. I often have the theories, which may be right or wrong, but I have no way of knowing the outcome. However, I would like to express them so that others can consider them as well. わたしがここで展開する私の理論が正しいものと信じますかと聞かれたら、これがトリッキーな質問で、私としてはマーシャル・マクルーハンがかつて、自分は提案や可能性や別の見方もあるということを示しているだけで、私の個人的な意見だとは限らないというスタンスで仕事をしたのと同じように、わたしも同じようにするつもりです。わたしは自分の理論を持っており、それは正しいか間違っているかわからないが、わたしにはどういう結果になるかわからないことです。ただ、わたしの考えは提示したいと思っています。そうすれば、他の人も考える一助となるでしょう。

 この本はEntertainmemnt読者を楽しませるために書かれた本ではありません。また、現在、市場にでまわっているサイキックの本のように、金儲けのために書いたのでもありません。わたしは、既成の科学が無視してきた、あるいは心霊現象の科学でさえ無視してきた沢山の異常な不思議な現象は実際にあり、起こり、それを今ようやく理解する手がかりがつかめかかっているわけで、その確信のもとにこの本を書く決心をしました。

 いってみれば、厖大なAnomalous Experiences 異常な体験、Psychic UFOs、Religious Miracles などを批判的に検証しようというのが本書の意図するところです。そして、充分科学的に批判的に行うつもりです。Not Credulously.信仰とは無縁です。

 以下、目次をあげておきます。

2 The Mystery of Teleportation
3 Mysteries and Miracles
4 UFOs: Space Vehicles or Psychic Entities?
5 Pascagoula Revisited: The Psychic Story
6 The Cosmic Invaders
7 A Psychic Look at Forteana
Bibliography

The Haunted Universe その2 おわり。 つづく。

村田茂太郎 2012年4月11日


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