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3/02/2012

心霊現象の科学をめぐってーその8

心霊現象の科学をめぐってーその8

Unfinished Symphonies by Rosemary Brown 1971 William Morrow and Company, Inc.

今日はイギリスのPsychic Composer ローズマリー・ブラウンについて紹介します。

彼女もEileen Garrettと同じように、2歳くらいの幼児のころから、まわりの人には見えない死んだ人たちが見えて会話をしていたようです。彼女の特異な点は、7歳のときにピアニスト・作曲家のFranz Listzがあらわれて、When you grow up I will come back and give you music.成長したらまた来る、そして音楽をあげる、といって消えたそうです。

成長してから、彼女の家にやってくるのは、ListzをOrganizer, Leaderとして、Chopin, Schubert, Beethoven, Bach, Brahms, Schumann, Debussy, Grieg, Berlioz, Rachmaninov And Monteverdi. Albert Schweitzerは一度あらわれ、Mozartは三度あらわれたとか。

彼女は、なくなった人が自分の前に現れるのを見慣れていたので、リストが彼女の部屋にはじめて現れても驚かなかったようです。幽霊のようなかたちではなく、まるで普通の人間が旧い時代の服装のまま現れたようです。

彼女の本を読んでいると、音楽家たちの霊と交信をやっているようで、わたしは、また私の本の話になりますが、”パラサイコロジーへの私の歩み”の中で、”Talks with the Dead"の話をし、最後に”This is Goethe." とか ”Beethoven speaking."などという冗談じみたはなしを書いておきましたが、このRosemary Brownという女性がListzやその他の偉大な作曲家とCommunicateするというのを知って、あながち、ばかげた話ではなく、もしかしてまじめな話であったのかもし
れないと思いました。

Romsemary Brown はこの本を読むかぎり、謙虚でまじめな女性で、自分にリストの霊が人間の形をして訪れたのに関して、なぜ自分が、Why Me?という疑問をいつも持っていました。ある日それは説明されました。ここのところを読むと、霊の存在だけでなく、いつのまにかReincarnation とつながってくるように思えます。

The answer to "Why you?" is more involved, but Listz has explained it to me. I asked him the same question-"Why me?" and he said:"Because you volunteered. Long before you were born." どうして私がと訊くと、あなたが生まれる前に自分からえらんだからだ。

I was startled at first, but thinking about what he said, I decided that if one can accept there is a life after death, why should there not be a life before birth? わたしは彼の説明を聞いて、はじめは驚いたが、考えてみると、もし死んでからLifeがあるのなら、生まれる前にLifeがあってもおかしくないと思った。

Listz said:"You agreed to be the link between us and the world when you were in another aspect of your life." あなたは別の生命体であったときに、われわれとの関係のリンクになると同意したのだ。
.......
I asked Listz why, if they planned for me to be the link and to do this work, they didn't let me be born into a family when I might have had a better musical training.
もし、そういうことなら、どうしてもっとまともな音楽教育を受けられるような家庭にうまれせなかったのか。(彼女の家庭は貧しくて、まともな音楽教育は受けられず、ピアノもほんの少しだけ。)
"You have sufficient training for our purposes," he said. "Had you been given a really full musical education it would have been no help to us at all. In the first place a full musical education would have made it much harder for you to prove that you could not be writing our music youself. Sceondly, a musical background would have caused you to acquire too many ideas and theories of your own. These would have been an impediment to us."
あなたは、われわれの目的から見れば、それで充分の素養が出来ている。もし音楽家としての充分な教育をうけていたら、自分たちにとってあなたはヘルプにならなかっただろう。まともな音楽教育を受けていたら、われわれがあなたをとおして作曲をしているのだと証明することがむつかしいだろう。また音楽の教養を積んでいるとあなた自身のいろんなアイデアとか理論とかが身について、われわれのヘルプにはならないわけだ。
He aslo pointed out that a highly trained musician would probably be too preoccupied with a musical career to be willing to devote time to work with discarnate musicians. また充分音楽教育を受けた人間はあの世の別世界からの人間の音楽を云々するよりも、自分の音楽のことで精一杯だろう。
........
"I know there are people who have suffered far more than me," I said to him,"but I do think I've had more than my fair share. Was that necessary?" わたしより苦労した人が居るのは知っているが、自分も充分すぎるほど苦しんだ。これが必要なことだったの?

He looked at me with those very bright blue eyes of his and said:"Before you were born, and when you agreed to be our link, you also had to agree to a certain amount of suffering in order to be sensitised. Suffering, such as you have had, helps your type of powers to function. People who had easy, placid lives are not sufficiently sensitised for communication with us to take place easily."あなたが生まれる前に、あなたはわれわれとのリンクになると合意した。そのとき同時に、感受性を高めるためにある程度の苦労はがまんすると同意したのだ。あなたが体験した苦労があなたの能力の向上に役立っているのだ。ラクで落ち着いた生活送っている人間はわれわれと交信できるほどには感受性が高まっていないのだ。

Perhaps, I didn't look convinced, because he went on to say, quite gently:"Your life hasn't been easy. You suffer emotionally because it was intended that you should. It was also intended that you would learn to control your feelings of sorrow and rise above all that happens to you. And it is the ability and the willpower to do this which gives you that steadfastness that we need to wrok through you." あなたの人生はラクでなかった。あなたは感情的にも苦しんだが、それはそのように決められていたからだ。あなたは悲しみの感情を克服し、すべての苦労を乗り越えるように目論まれていたのだ。あなたが獲得したこの能力、意志力がわれわれがあなたをとおしてやろうとしていることに確固としたものを保証するのだ。
........
"How," he said,"can you learn courage without facing danger? How can you learn to be cheerful without cause for sorrow? How can you learn compassion for others without suffering yourself? These are qualities of character which cannot be developed unless there is a challenge to face." もし、危険に直面しないでどうして勇気をまなべるのか?悲しみを知らないでどうして楽しさを学べるのか?自分が苦しまないでどうして他人に同情が湧くのか?これらの形質はそれに直面するという挑戦なしには身につかないものなのだ。
という具合にリストはブラウンに説明します。彼女は生活面でも経済的にもあらゆる苦労を体験し、しかも逞しく生ぬいてきた女性です。父親が早く死に、母はまずしく、自分は結婚して子供を二人生んだけれども、母が死んだその年に、まだ若い夫が死んでしまい、ほんとにどん底生活を送りながら、成長してきたわけです。リストはそれが彼女が自分たち別の世界に移動した人間と交信するパイプになるのに必要な体験であったというわけです。

そこで、夫がまだ生きているときに、彼女の前にあらわれた夫の先妻(若くして病死した)との会話で、おどろく情報がもたらされます。先妻の横に立っているのは17歳のあなたの息子ですといわれ、自分たち夫婦には子供は居ない、ひとりできるはずであったが流産したというと、その流産した子が別世界で受け入れられて、17歳に成長しているというわけ。そして、名前はと先妻がはじめから男の子が生まれたらと決めていた名前がブラウンからいわれて、納得いくわけです。

このことは、生まれなくても既にBabyとして存在しているということで、堕胎は殺人といえるかもしれません。

日本語訳は適当に意訳しました。

上の記述は、なぜリストたちが彼女を媒体に択んだかの説明で、では、なぜ、リストたちがそのようなことをしようとしたのかの説明は、Sir Donald Tovey という1940年に亡くなったイギリスの音楽家・作曲家が彼女の前にあらわれて、彼女に2時間かけて説明します。

ということで、次回に続きます。

村田茂太郎
2012年3月2日





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