テキサスのHill Countryを訪問しようと思ったとき、I-10を途中で降りて Cavern of Sonora に立ち寄る事にしました。
Cavern of Sonora の広告を見て興味を持ったわけで、わたしはもともと洞窟はあまり好きではありませんでしたが、エルパソに棲む様になり、Guadalupe Mountains National ParkのとなりのCarlsbad Cavern National Park へは何度も訪問したので、どう違うかという興味もありました。
このSonora洞穴はPrivate Propertyに属していて、当時、Carlsbad Cavernの入園料が６ドルほどのときに１２ドルほどだったので、高いとは思いましたが、個人のProperty内のNatural Landmarkを人に見せようと思えば、いろいろMaintenance費用もかかるはずで、同時に、この辺鄙な場所を訪問する観光客は、年間２０万人ほどが訪れるCarlsbad Cavernとは違って少ないはずで、当然だと思いました。
そして、洞穴に入って、これはすごいと思いました。洞穴の美しさという意味では、Carlsbad Cavernなどよりもはるかに美しいと思いました。小ぢんまりとした閉鎖空間で、各場所に照明が用意されていて、はるかに見事な洞穴空間を観察することが出来ました。そして、ある場所で、全部照明を消して全くの暗黒を演出してくれました。わたしは満足して洞穴を出ました。
洞穴の専門家も、このCavern of Sonoran は世界でも最も美しい洞穴だろうといっていたそうです。
この洞穴は現在も生きていて、成長しているといわれています。主にHelictitesという鍾乳石で、なかには見事なButterflyの模様が自然につくりだされていたりして、これは世界でもめずらしといわれていました。
Private Propertyにあるが、アメリカのNational Natural Landmarkに指定されていました。
今、Wikipediaを見て驚きました。２００３年ごろ観光客の一団が訪れたとき、この世界的に有名なButterflyをこわして、一部を持ち去ったと書いてあり、当時、賞金２万ドルがかけられて、まだ今なら修復可能だとか。（今はどうなったのか？）。そこにしかない自然の美といえる貴重な生きた岩石をこわして持ち逃げする人間が観光客の中にいるとしたら、それこそBilly the Kid の墓のように、誰も手が届かないケージで囲って観客に見せるか、もう一般観光客は拒否するーつまりAppoint Onlyというようなことにするしかないでしょう。ケージに覆われたCavernなど、もとの美しさを知っている人間には魅力がありません。
しかし、全くひどい話です。
村田茂太郎 ２０１２年８月１４日
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