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3/28/2012

コロラドの旅 - Pike‘s Peak



コロラドの旅 - Pike‘s Peak  


 私が自分の足で登った最高地点はNew Mexicoの最高峰 Wheeler Peakで、13161Feet 約4012メートルである。4千メートルはそれだけ。いわゆるFouteener 14000Feet台ではない。

 しかし、2004年の夏、私はその翌年に汽車の旅をすることになる友人とFourteenerに登った。ただし、足でではない、クルマでである。私がドライブする Ford Explorer、 All Wheel Drive でコロラド旅行の一環として実行した。何の気なしに登ったようなものだが、日本からの友人にとっては その翌日の Rocky Mountains National Park 訪問よりも印象的であったという。

 Colorado Springs は Denverから南に60マイルという地点で、目の前まで山がせまっており、一見してDenverよりも美しく緑が多い。私はここを二度訪問したが、いずれのときも、雨がちで、Garden Of The God では雨に打たれたものであった。そんな天気の中でなにを思ったか、Manitouを訪れ、ソコから出発する Pike‘s Peak登山列車 COG RAIL を見て、そうだ、この列車に予約ナシでは乗れないのならクルマで登ればよいと考え、それを実行することにした。

 Pike‘s Peak はクルマで登れるアメリカで二番目の高さの山で、それは同時に世界でも二番目の高さであった。一番は同じコロラドでRocky Mountains National Park の 西南に位置する Mount Evans で海抜14264 Feet、4343m。 Pike’s Peak は14110Feet 丁度4300mである。ホンの少し低いだけである。

 しかしこのPike‘s PeakはアメリカではいちばんPopularな高山であり、世界ではMount Fujiについで二番目に登山客がおおいという。一年で50万人が上るとか。この場合、のぼるといっても、歩いてハイクしてのほかに、Highwayでドライブというのと、Cog Rail の鉄道を使ってという三種類が混ざっている。歩いて上る人は年間15000人居るとのこと。この山はコロラドでは一番登りがいのある山で下から約2200メートル登ることになる。

 1880年代の終わりごろには、この4300メートルの山の頂上まで馬車が、そして Cog Railが登るようになっていた。そして、1893年、Katharine Lee Bates という名前のWellesley College English Professor が登ったとき、頂上でその雄大な景観にInspirationがわきおこり、書きつけた詩が1895年発表され、Samuel A. Wardの作曲でアメリカを風靡するにいたった。

“America The Beautiful”である。

頂上にはReliefが刻まれてこの詩を記念してある。私はこの歌とはDisneylandの円形ムービー劇場でであった。

 なぜ、Pike‘s Peak なのか。1803年、大統領JeffersonはLivingston や Monroeの働きで、ナポレオンのフランス政府からルイジアナ購入に成功した。これはJeffersonの大きな功績のひとつであるはずだが、彼自身はDeclaration Of Independence と Virginia憲法での宗教の自由、そして Virginia Universityの設計を三大功績と考え、墓碑銘にえらんだ。

 West や Southwestern Borderに関心の深かったJeffersonは Lewis & Clark の探検隊を送り出したアト、Lt.Zeburon Montgomery PikeにSouthwest方面の調査を命じ、Pike は11月に今の Pike‘s Peakに達した。しかし、Blizzardにあい、1806年11月24日かれは登頂に失敗し、これは登頂不可能な山だと言って、登頂をあきらめた。はじめての Officialな登頂はDr. Edwin Jamesである。1820年。Long’s Peak に名を残す Longs はこの山の名前を、従って Mount James とつけたにもかかわらず、1835年ごろからMilitaryの連中がPike‘s Peak と呼び始め、それが山の名前として通用するようになった。Pikes自身は登頂には成功しなかったにもかかわらず、この山のお陰で彼の名前は不滅になった。歴史の皮肉のひとつであろう。

 この山は雄大である。なにしろ、クルマで、そして鉄道で頂上まで登れるのである。上り口で10ドルの通行費を支払って(今は一人10ドル、またはクルマ1台35ドルとか)、約1時間のドライブで頂上に着く。(往復2時間)。特に危険を感じるような道路ではない。ともかく、大概は道幅も広く、楽に登れる山である。のぼりが増すにつれて眺めもよくなり、確かに高山だと感じるようになる。夏でも確かに寒く、防寒具なしでは、たっておれない。頂上に着くと14110 Feet 4300m のサインがあり、みやげ物店まである。頂上は平らで車が何台も駐車できるスペースがアル。雨の後でまだ曇っていて、眺めは最高とはいえなかったが重量感のある山の最高地点に居るという感慨はひとしおである。Cog Rail が到着して、乗客が降りている。列車の近くまでゆき、写真を撮る。America The Beautiful の作者と詩歌の 浮き彫りが刻まれている。なといっても、雄大な山容が山の高さ、大きさを感じさせ、4300メートルの頂上に居るのだということを実感させてくれる。

 山にはMarmotが良く太った体を見せて岩陰から姿を現していた。下りは中ほどで検問所があり、何をしているのかと思ったら、タイヤの発熱度を調べて、全てのクルマにそのまま下れるか、休憩が必要かを指示しており、私たちの場合、20分休めといわれて、土産物屋に入る羽目になった。でも、親切である。そのあと、Low GearでドライブしてBrakeの使用をひかえめにして、無事下山した。Denverに行き、Downtownで美味しそうなレストランを探し、その日の充実した活動に乾杯した。

 この日はアルバカーキー(New Mexico)を出発し、Interstate25番でRatonからColoradoに入った。そして、25番を Colorado Springsまで走った。Colorado Springs では Garden Of The God に寄るつもりであったが、それは案外簡単に終わったので、Manitouの街まで Cog Rail の調査に、そして結局、Pike‘s Peak へのクルマでの登山となった。

そして、それは友人に言わせれば、このときの旅行の中では最も印象に残るものとなった。わたしにとっても、4300メートルははじめてであり、何時も登ってきたPeak登山は車などとてもとおれない、きりたった山々であっただけに、感心したし、こんなに巨大な山容を持った山が大都会の近くにあり、頂上までのぼれるように山を切り開いたのはいかにもアメリカ的だと思った。

おわり 5・17・2007 村田茂太郎



















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