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3/20/2012

Classical Music について

Classical Music について


今日は音楽のお話。
わたしはズブの素人ですから、そのつもりで読んでください。

ここに一冊の本があります。
”Classical Music” という題名で著者はPhil G. Goulding
ISBN:0-449-91042-3
1992 A Fawcett Columbine Book
Published by Ballantine Books
First Trade Paperback Edition: November 1995

The 50 Greatest Composers and Their 1,000 Greatest Works

という本で、私のような素人には大変参考になります。
50人の代表的な作曲家を択んで、特に20名については、誰が択ばれるのか興味があったわけです。この本のおかげで、私の個人的な好みと、ほかのひとの意見との差異について、大体わかった次第です。ただ、このひとも、実は素人だと思います。Assistant Secretary of Defence だったり、Pentagonに関する本を書いたりしているそうです。1921年生まれ。今はどうだか。

まず、彼が択ぶ20人のGreatest Composersは誰か。

1 Bach
2 Mozart
3 Beethoven
4 Wagner
5 Haydon
6 Brahms
7 Schubert
8 Schumann
9 Handel
10 Tchaikovsky
11 Mendelssohn
12 Dvorak
13 Liszt
14 Chopin
15 Stravinsky
16 Verdi
17 Mahler
18 Prokovief
19 Shostakovich
20 R. Strauss

となっています。
このあと、Berlioz,Debussy,Puccini、Palestrina、Bruckner、Telemann, Saint-Saens、Sibelius Ravel, Rossini と続きます。


私がえらぶと、1 はMozart、 2 はBeethoven、 Bach、 はその後にします。
Bach はやはり宗教的な色彩が濃い音楽ばかりで、Mozartの驚くべき多様さ、新鮮さに欠けるように思います。わたしが気に入ったのは、8にSchumannが入っていることで、はじめて私もSchumannを見直しました。あるいは聴きなおしたといったほうがよいのか。Schumannも多様さがあり、なかなか曲想が豊かで、すごいと思います。わたしはMendelssohnが好きです。ここで、私にとっての問題はLisztが20番内にはいっているだけでなく、13番目に位置していることです。
Rosemary Brown の本を読んだ後で、わたしのリストに対する考え方も少し変わりましたが、私なら20番の外に出します。ここで、不満なのはSaint-Saensが27番目になっていることです。そして、最大の不満は、なんと50人の中に、Rachmaninof が入っていないこと、Elgarも入っていないのです。わたしはほかにGerschwinも50人の中に入れますが、これも抜けています。
わたしのアイデアでは、あまり聞くチャンスの無いバッハ以前の人はナシにして、わたしが抜け落ちていると思う人を入れて欲しいと思います。

さて、彼の択んだ作曲家で考えると、19世紀に活躍した作曲家が大半を占めています。
Bach, Handel, Mozart, Haydn を除くと、そして20世紀の5名を除くと、11人が19世紀に活躍しています。19世紀はあらゆる意味で天才の時代であったと思います。音楽だけでなく、文学もそして哲学も。

たしかに、20世紀の音楽と比較すると、ロマン派の音楽は本当に見事なものです。丁度、芭蕉の俳句と現代俳句の違いのように感じられます。芭蕉はくせのない、自然な読みっぷりですが、現代俳句、現代短歌はなんとなく、字あまり的でごつごつした感じです。

 
この本では、順番のほかに、それぞれの作曲家について、Starter Kit, A Top Ten, A Master Collection と曲名を択んでいます。ここでも、わたしはいっぱい不満をもちます。たとえば、25番のBrucknerのSymphonyで、StarterでもTop Ten/Masterでも4曲のSymphonyしか入っていないのです。これは絶対におかしいと思います。4,7,8,9 ではいけません。2番が入らないとおかしいし、Masterだと10曲のSymphony全部をいれねばなりません。MozartのStarterや Top Tenでも問題はあります。

でも、こうして、一応、今までなんとなく聴いていた音楽の評価を自分で確かめながら聴けるのも一つの楽しみといえます。

イギリスではRalph Vaughn Williams が43番目に入っているだけです。イギリスはまあ、たいしたことなくて仕方がありませんが、Vaughn Williams ですかね。私ならElgarですが。
どうしてラフマニノフが入っていないのか、このひと全然わかっていないのではと疑問に思ったりします。わたしなら23番目くらいに入れます。Gerschwin も50人のなかには入れたいですね。

今回は無駄話でした。わたしの、この著者の選定に対する不満をきいていただこうと思っただけです。

村田茂太郎 2012年3月20日

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