オーラについての感想ーその2
今日、わたしのPsychic Science 蔵書の中から、”The Aura" オーラと題する本を見つけました。著者はWalter.J.Kilner で Human Atmosphere という題名で1911年に出版され、わたしのもっているのは1973年に Samuel Wiser, Inc. から出版された本の1974年第二版です。
この著者はイギリスの医者で、丁度、19世紀末、レントゲンが発見され、X線を使い始めた頃で、彼は病院のDirectorとしてX線をつかって活躍していました。
Clairvoyant透視者がオーラがみえるというのを信じ、探究熱心な彼は、一方ではOccult文献を深く調べ、一方では科学者として、何とかして普通の人間にもオーラが見えるようにしたいもの、丁度、レントゲンがX線によって、人体を別な視点から見えるようにしてくれたように、と思いました。彼の研究のベースはしたがって、物理的にあるいは生理的に人体から発生するオーラという自然現象を(つまりオカルト的でなく、自然に生命体に生じる現象として)なんとか自分も見てみたいということでした。
彼はそして、自分でさまざまな実験の末に、オーラを見ることができるレンズ(Filter)を作るのに成功し、それをつかって、健康な人や病人のオーラを観察し、このオーラをみることによって、病人の診察効果があがると確信をもつようになり、この本を書いて世間に発表したわけです。
残念ながら、当時の科学者・医者は、いつの時代もおなじことですが、あたらしい発見をまじめにとりあげず、無視しました。それはオカルトだと思ったようです。著者はオカルトも勉強しましたが、彼の研究内容は科学的であり、実際の効果を確かめたうえでの発表だったのですが。
1921年ごろ、やっとそれを好意的に評価する意見もあらわれましたが、すでに時遅く、彼は1920年に亡くなっていました。
1958年にSemyon と Valentina Kirlian という夫婦のソビエトの科学者がオーラを写真に撮る Photographic Technicを発表し、それが今ではKirlian Photography として知られています。UCLAのDr.Thelma Moss もソビエトを訪問して、その事実を知り、そのあとUCLAでも実験して、彼女の『Probability of the Impossible]という本の中にも写真を載せていました。
このKirlian Photography はたとえば、Big Leaf Maple かえでの葉っぱの一つを半分きりとって、その装置で写すと、半分ちぎれているにもかかわらず、全体の姿がうつり、もちろん切れたところもちあがって見えるということがわかりました。そして、葉っぱの全体が、まさに発光するオーラで蔽われていたのです。そして、もちろん、人体で研究しやすい指の写真をいっぱい撮りました。そして、指からもオーラが発光している状態がうつっていました。この葉っぱの一部がなくなっているのにもかかわらず、写真にうつることから、人間の体の一部がなくなっても、痛みを感じたり、まだ在るように感じることの説明が在る程度可能なようになりました。
1911年のDr. Kilner の工夫は、写真カメラではなく、丁度、日食を観測するときに黒いFilterつきのめがねを用意するように、彼はFilterを作ろうとしました。Coal-tar Dye を工夫して、Dicyaninという物質を作り、めがねのレンズに塗ってBodyを見ると、なんと、オーラが見えたのです。その後のいく度かの実験で、そのFilterをはずした素眼でもオーラがしばらくは見えたと報告しています。
彼は自分の作った装置を使って、病人のオーラ、健康人のオーラといろいろなケースのオーラの図を自分で描いて研究しました。
Dr. Kilnerだけでなく、Oscar Bangall 1937年も有名です。アメリカではThelma MossのほかにDr. Stanley KrippnerなどがやはりKirlian テクニックで研究し、 The Kilrian Aura という本を Rubinとの共著で発表しています。
したがって、オーラはあるかないかではなく、オーラはあり、それが普通の素人でもみえるか、サイキックなClairvoyantのような人しか見えないのかという違いです。オーラの研究も健康な人と病人との違い、病人でも病気の種類によって、また色や力強さ、その他いろいろ研究材料はあります。ユリー・ゲラーは強烈なオーラを発し、それを異物に転移することもできたそうです。
村田茂太郎 2012年3月7日
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