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5/21/2012

San Pedro River, Arizona 写真紹介

San Pedro River, Arizona 写真紹介

San Pedro Riparian National Conservation Area

 ここに一冊の本があります。Roseann Beggy Hansonという人が書いたもので、The San Pedro River という題です。(ISBN 0-8165-1910-2 The University of Arizona Press.)以下の説明は、この本からとったものです。

 San Pedro River は南アリゾナのBisbee と Sierra Vista の間を南から北へ流れる川です。メキシコから流れてきて、アリゾナのI-10 Freeway を横切る辺りまでの50マイルほどの区間で、わたしがI-10をドライブしながらSan Pedro River を見下ろしたり、BensonでおりてSt. Davidに向かうときに横切ったりしますが、この辺りでは川床はいつもドライで、まともに水が流れているのをみたことがありません。しかし、その手前くらいまでは、細々ととはいえ、流れているのは確かで、この50マイル前後の川のほとんど全流域が1988年アメリカのCongressでSan Pedro Riparian National Conservation area に指定されました。

 ここで、80種類を超える哺乳類、沢山の爬虫類や両生類、そして400種類ほどの鳥が観察されました。SouthwestのRichest Wildlife Havitat といわれるだけでなく、北半球でOne of the last great places と Nature Conservancyが呼び、American Bird ConservancyがFirst important Birds area in the United States といったほど、貴重な自然保護地域なのです。

 川自体は細々と流れているだけですが、その両側それぞれ1-2マイルと川の全区間が丁度、Birds Eyes View で見ると、緑のGreen Belt になって横たわっているのがわかり、それが鳥たちにとって貴重な食べ物と水と寝場所を提供する事になり、Wildlifeが豊富な実態をうみだしているのでしょう。私がVisitor Center から川に向かって細い道を辿っていくと、或る時期にはバッタの種類がものすごく沢山とびまわっていたので、これは鳥や他の動物たちにとって、豊富な餌になると思いました。この川沿いにCottonwoodが茂みを作り、それが秋にはきれいに黄葉し、川と呼べないほどのちいさな流れだけれども、Wildlifeにとってはすべてが揃っている、貴重な環境なのだとわかりました。

 メキシコに近いルートを走っていると、たしかにGreen Beltが南から北に横たわっているのが見え、鳥も同じように、これをみつけて安心するのだろうと思いました。

 すでに Cave Creek 写真紹介時に南アリゾナが鳥の観察に人気が有り、BirderたちがそれぞれのCanyonにあつまることをしるしましたが、ここ、San Pedro River は山のCanyonではなく、ただ南から北に流れるだけですが、上記理由によって、アメリカにとって、もっとも重要なWildlife保護地域をつくっているわけです。

 写真はこんなものかという感じで、絶景でもなんでもありません。しかし、訪れる人も少なく、何も無い自然の空間の静寂や鳥のさえずりをエンジョイするのには最適といえるかもしれません。本当に、人工物からは遠く離れたWildな空間です。わたしはバッタなどが飛び回るのをみて、子供のころ、そういえばバッタやイナゴを追いかけたりしたことがあったなあと、昔々を思い出しました。そんな世界に誘われる空間です。

 今、ここで、写真を添付していて、なるほどこれならWildlifeは豊富で、悪くないと思いました。
鳥にとっては、川はミシシッピーやコロンビア River のように雄大に、豊かに流れている必要は無く、間違いなく水分が取れればそれで充分だとわかりました。なにしろ、ここがテキサスのBig Bend とならんで、アメリカで鳥が最も多く観察された地域のひとつなのですから。

村田茂太郎 2012年5月21日


























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