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7/30/2012

Travel Japan (48)紀州 勝浦ー吉野熊野国立公園 写真紹介

Travel Japan (48)紀州 勝浦ー吉野熊野国立公園 写真紹介

 日本はどこも景勝にめぐまれた、素晴らしい国です。若い人たちに、まず自国のすばらしさを、若いときにこ知悉してもらうことが大事だと私は思います。コンラート・ローレンツのImprinting刷り込み をもちだすまでもなく、若いときに親しんだものは、いつもまでも心に残ります。自然の美しさを知ったひとだけが、自然を保護する大切さを学ぶと思います。子供のころにコンピューター・ゲームだけで育った人が、政治家になったときのことを考えると恐ろしい気がします。金のために平気で自然破壊をするようになるでしょう。丁度、レーガン政権のときにYellowstone周辺の土地を宗教団体に切り売りしたように。

 今はどうだか、一時、高校生の修学旅行で、お金持ちの私立の学校だと思いますが、海外旅行をしているところがあったように思います。自分の国をよく知らないで、危ない外国に行くのは間違っていると私は思います。まず、自国の実体を知り、過去を知り、歴史や文化 人文地理を知った上で、外国に行けば、見る目も一段と成熟して、より学習効果もあがるでしょう。

 アメリカの自然と文化をよくしるにつれ、日本の自然と文化の高さ、美しさが一層よく理解され、わたしは、日本全国をよく知らないままでアメリカに来たことが悔やまれます。遅ればせながら、日本訪問のチャンスがあるたびに、あちこち見て回るように努力し、ますます、日本の独自の美しさを心から嘆賞できるようになりました。

 ”ヨーロッパは歴史と文化”、”アメリカは自然”、そして日本は?”日本は歴史と文化と自然”のすべてを最高度に備えた国だと思います。そして、それらを世界中の人々とわかちあうことが出来る、”平和で民主的”な国です。これからは、日本は歴史と文化と自然を世界中の人々に、よりよく知ってもらい、地球保護の最先端にたって率先してゆかねばならないと思います。日本はそれだけの重みと実力を保持しているはずです。唯一の核爆弾被爆国として、今後は地球保護を目標に世界中の平和を目標にがんばらねばならないでしょう。

 紀州和歌山は海・山・川・街とすべてが美しいところです。カリフォルニアの面積に日本が全部入ってしまうほどの小さな国にもかかわらず、日本はなんという自然美にめぐまれた国でしょう。アメリカから日本を訪問するたびに、わたしはただただ、この平和で民主的な国の自然の美しさに感嘆します。そして、それを破壊してはいけないとつくづく思います。危険な原子力発電など、リスクの大きさを思えば、ただちに廃止して行くのが当然の方向だとわたしは思います。

 大江健三郎氏のScience Fiction、「治療塔」 と続編 「治療塔惑星」 が描いたような、地球が核戦争で破滅してしまい、”エリート”だけ100万人脱出しても(2200年ごろを舞台としたSF)、10年後に結局、まだ汚染された地球に帰ってくるほかないというような事態にならないように、人間にとって、この宇宙で最も美しく、快適に棲めるはずの地球を、これからも破壊しないだけでなく、より美しい健全な形で維持してゆくのが私たちの使命だと思います。その美しい地球のひとつのサンプルが日本という国だと思います。

 これは日本の愛国心とかと関係ありません。地球的視野から見た日本観です。地球人としての私が見た日本列島観です。

 和歌山県 ”勝浦” は”紀の松島”といわれているそうです。わたしはこういう表現は好みません。
松島は松島、勝浦は勝浦 で充分です。
コロラドのRocky Mountain National Parkを訪れたとき、一番高いAlpine Visitor Center(海抜11796Feet,約3600メートル)からのぼった山の上に標識があり、”ここは、かの有名なオレゴンのMount Hoodと同じ高さ”などと、書いてありました。これもおかしいと思いました。美しい自然はそれだけで美しいのであって、他と比較する必要などないのです。これは1998年の夏の話で、そのあと、2004年の夏に友人と再度訪れたとき、標識は、ただ、山の高さだけを示して、オレゴンとHoodの名前は消えていました。誰かが指摘したのでしょう。それが正解です。

 もう一箇所、コロラドで気になるところがあります。Durangoからの有名なSan Juan Skywayで、Ourayという街に入る手前に、立て札があって、Little Switzerland of Americaといわれているとか書いてあります。スイスとの比較など余計なことだと、通るたびに思います。誰もおかしいとおもわないのかと、それも不思議です。

 十津川、谷瀬の吊り橋、湯の峰、川湯、熊野、瀞八丁、那智、新宮と見て、勝浦につきました。まさに日本的な風景の連続で、アメリカ南西部の荒涼とした、自然美をみなれた目には心が和む光景です。勝浦のホテルで一泊し、早朝、友人とふたりで船に乗りました。女房と旅行するときは犬が一緒なので、船に乗ることなど不可能ですが、友人とは気安く、希望した行動がとれます。アメリカの自然とはまたちがった美しさがいっぱいで、日本はもっと他の国の人たちに見にきてもらわねばならないと思います。

いつも、日本の友人のおかげで、本当にすばらしい旅が出来ました。いつも、思い出しては心から感謝しています。

村田茂太郎 2012年7月30日 


























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