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7/29/2012

私見 - CasinoのSlot Machineをめぐって

私見 - CasinoのSlot Machineをめぐって

 わたくしは何がなんでもギャンブル(賭け事)は悪いといは思っていません。悪くなる例も多いけれども、それはそのひとと情況次第で、一概に否定するのは間違っていると思います。

 父は基本的にギャンブル・賭け事は否定的で、したがって、わたしは遊びとしての花札”こいこい”を家族で遊び、勝った人が近所に”たこ焼き”を買いに行って、そのひとの”おごり”ということで、みんなで楽しんだという程度で、それに関しては拙著のなかの”遊びと人間”という文章で記したとおりです。

 Lotteryに関しても、もちろん賭け事なので、興味はあります。それについても、拙著の中でShirley Jacksonのホラー名作”Lottery"を紹介しながら、そしてユングその他を援用しながら展開しました。California Lottery がひとつの契機となって展開した文章でした。

 今のCalifornia Lotteryはただ単純にナンバーを6つ択ぶというのではなく、5つえらんで、最後のひとつは同じナンバーでも良いが、Megaナンバーをえらび、その全部がMatchすればよいということになり、単純に6つ択ぶ場合と比べて、格段に難しくなりました。以前なら6つ、どのような順序でもよかったわけですが、今はMegaとそれ以外とで入れ違っているだけで、6つのナンバーの当たりではなく、4つのナンバーのあたりということになる始末で、なんでこんな面倒な事にしたのかと疑問を感じます。以前は6人ほどが全部あたるとかいうことも起こり、それは6等分とかで、それでよかったと思います。ひとりだけMegaで巨大な金額をもらうよりも、何人かに分け与える方が、庶民も当たる確率が高くなり、楽しめるはずだと思います。

 Lotteryはたったの1ドルで”夢”を買えるわけで、素晴らしいと思います。もし当たればと、いろいろ空想にふけれるのは楽しいものです。これは現実性のある”夢”で、現に、テキサスで50Millionsに当たった女性は、毎週1回1ドル買うだけで、Millions Dollarを当てたのです。

 わたしは最近はほとんでLotteryを買いませんが、以前、エルパソにいたとき、同じ6つのナンバーを単純に択ぶTexasのLotteryで、ナンバー5つまで当たったことがありました。工場長が当たりのナンバーは何と電話で訊いてこられたので、新聞を見ながら、ナンバーを読み上げていきますと、それがみな自分が択んだナンバーなので、あれーっと思っていると、ひとつだけ違っていました。全く残念な話で、6つあたっていれば、何Millionかの賞金をShareできたのにと思いました。

 それで、6つのうち、5つあたったのだから1万ドルほどくれるのかしらと思ったら、1300ドルほどのCashでした。わたしはまず税金を500ドル納め、女房に300ドルほどのチェックを送り、会社の同僚全員、エルパソOfficeと工場側の技術者、マネージャーなどをそれぞれ全員、エルパソとJuarezのレストランに招待し、残ったお金をNature ConservancyやWorld Wild Fund その他の 自然保護の団体に寄付して、自分は何もな無しいうのが、5つナンバーが当たったときの私の処理情況でした。だから、Lotteryは特別のMega賞金でも当たらないかぎり、自分のためにはならないというのが私の印象でした。もちろん、人に何かをできるということは気分のいいものですが。

 さて、そういうことで、わたしはLotteryやCasinoに興味はもっています。従って、エルパソにいたとき、YsletaのSpeaking RockというCasinoやRuidoso, Inn of the Mountain GodのCasinoには時々、ゆきました。特に、Inn of the Mountain GodはRuidosoのSierra Blanca Peakが目の前に見える景勝地であったため、自然探訪のあと、しばしば立ち寄りました。

 わたしはCasinoにあるSlot Machineで2時間近く、何も考えずにすごすのが好きでした。費やすのは20ドルだけで、それをうまくつかうと、適当に楽しめて、2時間前後は遊べたのです。

 そのうち、Scenic Drivingの拠点がAlbuquerqueになり、Albuquerqueで一泊するとき、AlbuquerqueにあるCasinoでSlotをするのが楽しみになりました。I-25を北にあがり、Sandia MountainsのTramwayへの道で降りると、すぐ近くに立派なIndian Casinoができていました。

 わたしはこのCasinoとAlbuquerqueから17マイル北にあるBernarilloのCasinoはしばしば訪問し、本当に楽しくすごせました。

 そこで気がついたことは、Slot MachineはSenior Citizenの精神衛生上、非常にすばらしい遊びだということでした。

 以前のSlot Machineは”ナンバー7”などを”3つ”そろえるだけという単純なものでした。ただ、掛け金を倍率の高いものにするかどうかであったと思います。コンピューターの時代となり、Slot Machineもコンピューター化がすすんで、非常に楽しいSlot Machineが出現してきました。

 当たる率、掛け金をどうするかという選択も大事な要素ですが、何か特別なものが当たったとき、すぐ別のスクリーンになって、いわゆるボーナス・ポイントがつき、そのスクリーンでもいろいろな選択が可能ということで、うまく扱えば、あるいは運がよければ、短時間である程度、まとまった金額に達することも起りえます。

 あるとき、一人の女性がわたしの隣のSlot Machineにすわり、20ドルを入れて、Playを始めました。彼女は当たる確立が最高のものにしてPlayし、これは、うまく行かなければ、スグになくなってしまうわけですが、彼女の場合は、当たりががでて、ボーナスもうまくいって、10分ほどのあいだに100ドルほど稼いで、そしてやめて去りました。見事な、まるでSlot Machineで勝つという宣伝広告のようなケースでしたが、コントロールが効き、すでにこつを掴んで、やりなれたベテランのしぐさでした。彼女は20ドルの賭けで、稼ぐ目的でやってきたのでした。
 

 私の場合は、もちろん、当たればよいけれど、1-2時間、ボケーと遊んで時間を過ごし、くつろぐというのが目的なので、うまくゆかなければ、スグになくなってしまうようなやり方はめったのしません。そして、たいがいは20ドルか40ドルは無くすけれど、気分転換できて、くつろげたと満足してCasinoをあとにするのですが、それでも、時にはうまくいって、200ドルほど増えたので、おいしいレストランにはいるということも、ありました。

 勝っているときに、さっさとやめれるというのもコントロールが効いているしるしで、この種の遊びでは大事な素質だと思います。これ以上はやらないとか、勝ってもすぐにやめるという決断を実行できる人間はなにをしても安心ですが、自分をコントロールできないひとは、ギャンブルはするべきではないでしょう。わたしは、すべてにコントロールがきくので、別にギャンブルが悪い、家庭破壊だなどとは思いません。ドストイエフスキーの生活などを読むと、彼は没頭してしまって、コントロールも何もあったものではなく、大変な悲劇を起こしたようですが、遊びにはけじめが大切で、自分を忘れる人は、介添え人なしでは何もすべきではありません。勝っても負けても、スグにやめれるひとだけ興じるゲームといえます。

 さて、なぜSenior CitizenにSlot Machineがいいのか。わたしは架空の親に20ドルか40ドル渡して、これで今夜は遊ぼうとCasinoのSlot Machineにつれて行きます。20ドルをどう遣うかで、1時間でも2時間でも遊べます。ここが頭の体操で、当たる率の大きいのに賭けるか、息ながく楽しめる方を択ぶか、そして、なにかのボーナス・ポイントにあたったとき、何を択ぶか、安全を択ぶかどうするか、いろいろチョイスがあります。長いあいだ考え込むのではなく、瞬間的に決断していく、そうした刺激的な環境で週一回過ごし、うまくゆけば元手以上の稼ぎにありつけ、うまくいかなくても、1時間2時間、遊んだという満足感をもってCasinoを去ることが出来ます。

 わたしはSenior CitizenがCouch Potatoになって、テレビにしがみついているよりは、人の居るCasinoで刺激に反応しながら、週一回時間をつぶすのは、精神衛生上、楽しみが増えて、素晴らしいことだと思います。

 日本でもCasinoをつくろうとか、いろいろ賛成・反対の意見が続出して、アイデアはあるが、実行はされていないようです。わたしはCasinoの運営・経営の方は全然しりませんが、映画などでみるとヤクザさんとかマフィアさんとか、いろいろ怪しげな組織が黒幕に居て、問題を起こしたりしています。有名なLas Vegasも小説や映画によるとスタートはやくざ的にはじまったようになっていますが、今はどうでしょう。すべてがすべて、問題があるとは思えません。New MexicoのIndian CasionやCalifornia, ArizonaのIndian Casinoなど、その筋の専門の職人のほかにIndianたちに大事な職場があたえられ、失業対策としても貢献しているように思えます。TexasのSpeaking RockのCasinoが、TexasのAttorney Generalの手で、Indianではないといって閉鎖され、沢山の人が失業しました。法律は形式を重んじということで、地元の経済がどうのとかいうことは問題にしません。TexasにもIndianは沢山居たはずなのに、残念なことでした。

 エルパソを去る年の最後のThanksgiving Dayを私はAlbuquerqueで過ごしました。Thanksgiving DayだからTurkeyをたべようとレストランを探しましたが、残念な事にたいがいはCloseでした。そこで、思いついたのがAlbuquerqueから17マイルの街BernarilloにあるCasinoのBuffetでした。ちゃんとBuffetはOpenしていて、Thansgiving Dayということで、Turkeyもありました。私はいろいろな機能を持ったCasinoの存在をありがたく思いながら、食事を楽しみ、あとで、少しSlot Machineを楽しんで、満足して、Albuquerqueに戻りました。

村田茂太郎 2012年7月29日

AlbuquerqueのIndian Casino&Hotel

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