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3/14/2012

犬の八方美人ーその1

犬の八方美人ーその1


 すでにトラウマを持つ犬を紹介しました。名前はThumperサンパー。
去年の5月に Chatsworth Animal Shelter から引き取った犬です。約3歳です。

 その反対の犬、八方美人の犬が、先月、うちにきて6年目を迎えました。
これも、Animal Shelterからですが、ロサンジェルス周辺ではなく、2時間のドライブの距離にある Bakersfield のAnimal Shelter から Pick up しました。

 その前に飼っていた犬が老衰で亡くなり、しばらく我慢していたのが、やはり欲しいということで、女房がInternetでしらべて、あちこちのAnimal Shelter や Humane Societyを訪問し、Registerして探しましたが、うまくゆかなったある日、Internetでかわいい犬が見つかり、BakersfieldのAnimal Shelterの犬だということで、まず女房が電話をいれたところ、まだ居るとのこと。早速、PasadenaのHumane Society でダメだったので、そのまま、家を素通りしてBakersfieldに直行しました。
















 Internetにでていた写真そっくりで、気に入って、”もらう”と意思表示したところ、希望者がすでに3組ほどいるから、抽選だ、その前にメスの手術をするから、金曜日にきてくれとのこと。もらえるかどうかもわからないのに、また片道2時間のドライブはつらいと思ったのか、女房があきらめかけたけれど、やはり早朝、一番乗りで、ShelterがOpenする1時間前にBakersfieldに到着しました。

 もう一組がやはりOpenするまえに来たので、このひとたちもあの犬をもらいにきたのかなと心配でしたが、それは別の猫をもらいにきていたとわかりほっとしました。そして、10時の約束の時間に現れたのは結局、わたしたちだけだとわかり、抽選も無く、All Yours となりました。Shelterのひとも、遠路はるばるやってきた私たちに好意的で、わたしたちの犬に決まって喜んでくれました。

 Shelterで勝手に名前をつけたのか、Rachel となっていましたが、あたらしくロサンジェルスで登録する際、女房がHana(ハナ 花)とつけました。かわいい女の子なのです。Pick up したときは、今にも壊れそうなほど骨と皮でやせ細って、わたしはこれは骨皮筋子 ホネカワ スジコ だねといったくらいでした。体重は12-13ポンドほどでした。今は頑丈な健康優良児で、25ポンドほど。すこし、Dietが必要。

 このHanaはBakersfieldのShelterにPick upされるまえに、どこかで子犬を産んだのか、まだ乳がはっていて、子供を生んだ後が歴然としていました。そのあとの、行動ぶりから、私たちは野良犬中に産んだ子犬は大きな犬に襲われてかみ殺されたに違いないと推定しました。というのは、かわいい犬ですが、大きな犬にものすごく怒りをもって対抗し、自分からかかっていこうとするのです。大きな犬を見ても全然怖がらないどころか、べつに黒帯クラスの強い犬でもないのに、勝ち負けとは関係なく、いどんでいくということは、母性本能で、子犬が襲われたときに必死になって守ろうとしたに違いないと思いました。

 それで、あるとき、表の庭でリラックスをしていたHanaが猛然ととおりかかったハスキー犬と格闘し、当然、ひどく痛めつけられ、のどを7針縫うという大怪我をしました。ともかく、大きな犬にはうらみをもっているような反応振りです。400ドル近い費用がかかりましたが、攻撃したのはHanaなので、訴えることも出来ませんでした。ただ、厳密にはハスキーのような大きくたくましい犬は、散歩はOn Leashでないといけないのに、その犬はNo Leashであったので、Ownerもコントロールできなかったのでしょう。Claimは可能でしたが、まあ、おだやかに済ませたというところです。

 BakersfieldのShelterで、約2歳だろうといわれました。トラウマの犬Thumperが2歳ほどで、まるでBabyのようなのにくらべると、別な苦労をしたせいか、ものすごくMatureなおとなの犬で、Puppyどころではありません。かわいいので、子供たちはHanaをみかけると、Puppy Puppy といって喜び、Hanaも子供は大好きなので、よろこんで子供たちのところへ行きますが、こどもではありません。

 以前に飼っていた犬のDuchess (ダッチェスー名前)はアリゾナのBreederから買い取ったBearded Collie という純血種で、わたしたちはKennel Clubに登録したほどです。当時、全米で600匹ほど、カリフォルニアには60匹ほどという状態で、この血統書には親やその祖先がChampionの賞を取ったとかと記されていました。親ばかになりますが、本当にみごとな犬で、体重は60ポンドほど、大型で毛が長く、おっとりしていました。平均寿命が15歳といわれるところで、16歳以上生きましたから、まあ、立派なものです。

 女房がこの犬に似た犬が欲しいということで、探し出したわけですが、HanaはBearded Collieではないけれど、Duchessを小型にしたような感じで、色もそっくり。近所の人は、散歩させていると、みなDuchessを覚えていて、そのサイズの三分の一ほどの小型なので、DuchessをShrinkさせたのかと冗談を何度かいわれたほどです。

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このあと、続きます。

写真はこの下でなく、上のほうに入ってしまいました。どうすれば調整できるのか、まだ知りませんので、このままでいきます。

2006年2月24日というのがBakersfield Pick up の日で、その最初の特に3日間は猫のEurekaがInspectorになって、24時間Watch体制、トイレもどこへでも付いていく有様でした。
Hanaはじっとにらみつける感じで、長い間、またたきもせずに私たちをにらみ続けていました。
それなりに、人間不信があったのでしょう。時間が経って、目も穏やかになりました。

村田茂太郎 2012年3月14日

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