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3/02/2014

「心霊現象の科学」をめぐってーその80「Visits from Heaven」(天界からの訪問)Josie Vargaを読む


「心霊現象の科学」をめぐってーその80「Visits from Heaven」(天界からの訪問)Josie Vargaを読む

 この本はアンソロジー、コレクションで出来上がった本である。自分の体験談も入っているが、主に、Mediumをはじめとして、ドクターその他の個人の体験を、それぞれのひとが本に書いたり、自分のWeb サイトやブログに発表したりしているのを、許可をとったうえで、この本に発表したものである。ある意味では、この本を読んだ人が興味を持って、そのブログや本を覗いてみようとか買ってみようということになるので、いい宣伝になり、相互扶助といえる関係かもしれない。わたしも、ここにあげられたサイキックの話に興味を持って、Amazon.comをのぞき、何人かのサイキックの本何冊かを購入したほどだから。なるほど、こういうやり方もあるのかと感心したほどである。たいていは、その逸話、体験談を記した本人のE-mailアドレスまで記されているから、読後感を直接個人宛に送ることも可能なのかもしれない。

 わたしは、英文の紹介に関しては、無断に英文を引用し、拙訳をつけていたのでは、しかられる(スーされる)かもしれないと気がつき、最近はおおざっぱに概説するだけにとどめているが、 Julia Assante Ph.D.の「Last FrontierExploring Afterlife and Transforming Our Fear of Death」という本を読んでいて(この本については、いずれ紹介予定)、ドクターが別に特に緒言で断りもしないで、あちこちで短い英文を引用し、巻末の引用文献で名前を表示しているだけなのをみて、わたしも少しなら大丈夫なのかもしれないと気がついたわけで、これは今後の私の「心霊現象の科学」に関する本の紹介で大いに役立つだろうと気をよくした次第である。

 White Crow Formulaといわれる意味深長な名言がある。アメリカの偉大な心理学者・哲学者・心霊現象の科学の探求者William Jamesが発した有名なことばで、彼は、インチキが多い中で、一人でも本物がみつかれば、それで充分だ、白いカラスが居るということを証明するのに、一羽白いカラスがみつかれば、それで充分であるというようなことを言って、本物のMedium Mrs. Lenora Piperを真剣に研究したことで有名である。

 このJosie Vargaの本「Visits from Heaven」の最後のほうで、William JamesWhite Crow Formulaをあげながら、彼女がこの本で提示したかずかずの天界からの訪問の話の中から、ひとつでも読者がこれは本物だと信じられるものがあれば、それでLife after Deathは証明されたのと等しいと彼女は言う。そして、有名な事実を例示する。

 この話は私もどこかほかで読んだことがあるので、有名な事実なのであろう。1977年2月21日、シカゴのアパートメントで、病院勤務の女性が殺され焼かれた。警察には手がかりも目撃者もなくて、困っていた。ある晩、同じ病院で働く女性が突然Trans催眠状態にはいって、自分は殺された女で、自分を殺したのはこの男だと名前を挙げ、彼は自分を殺し、宝石をとり、真珠のCocktail Ringを彼のワイフに与えたと告げた。警察にこの話が届き、不審に思いながらも、特に犯罪解明のてがかりもなかったため、刑事たちは(多分、捜査令状をとったうえで)男のアパートを調べたところ、宝石がみつかっただけでなく、ワイフは真珠のCocktail Ringをもっていた。男は殺人を告白したが、弁護士が証拠はGhostによって提示されたから無効だと言ったとか、幸い判事はそれを無視して、有罪宣言を下したという。

 この本の著者は、この例をあげながら、自分の主観的な意見では、これだけでも死後の世界があることを証明するのに充分であり、しかも霊界にいるものは、この地上の人間と交信することが可能なのだということを証明しているという。

 ということで、この本の中には100件前後の霊界・天界から家族、親戚、友人、犬猫などの交信例があつめられている。

 Nancy Clarkというひとの本の中から次のような話が紹介されている。―夢を見た。自分はドイツの捕虜収容所の中で、ある女性とならんで歩いていた。私たちはあるビルの中に追い込まれるところであった。その女性は「ジェイクに、私は幸せだと告げて!特に、彼がもう一度幸せをみつけるのはいいことよ。必ず彼に告げると約束して!」「約束は守るわ!」、そして誰かがドアーをしめ、わたしはビルの外にいた。そこで夢は終わった。二日後、夫がかえってきて、友人Jakeのワイフが死んだと告げた。わたしは夫の同僚としてのJakeをすこし知っているだけで、彼のワイフにあったこともなかった。葬儀に参加し、Ministerが告別の辞をのべるのをきいていると、その女性がドイツの捕虜収容所にいたことがあるというのをきいて、わたしはショックを受け、同時に夢の中の彼女の頼みと私の誓いを思い出した。しかし、亡くなった彼女と一度もあったことがない自分がいきなり変な話をしても、あたまがおかしいと思われるだけだろう。思い切って告げることもできず、その場はそれで終わった。数ヵ月後、夫の会社のクリスマス・パーティで、たまたま同じテーブルに向かい合わせにすわることになった。自分はこれが最後のチャンスだとJakeにちかづき、その手をとって、わたしはあなたに話さねばならないことがある、あなたはキチガイだと思うかもしれないけれど、わたしは一応話さねばならないといって、彼のワイフが夢の中に現れて、自分は今Happyだと告げたこと、彼がもう一度しあわせをみつけることを願っているといったことを告げたところ、Jakeはたちまち泣き出してしまった。テーブルの向かいからは夫がお前は何を言ったのかといった表情で、はやく席に戻れといわんばかりであった。しかし、自分はそのままJakeの傍らに居た。Oh, God, this is a miracle happening! You did the right thing by telling me. I can’t thank you enough. オー、これはまさにミラクル奇跡だ!あなたはその話を私に告げてくれてよかったのだ。わたしは感謝しきれないほどだ。そしてJakeはあの葬式の後の展開を説明した。葬式の後、高校同窓会に参加して、昔の恋人に出会い、彼女のほうは彼と結婚できなくて、一度も結婚しないですごしてきたということで、二人はすぐに相愛の中になり、結婚した。しかし、女房をなくしたばかりの、まだ間もないころにすぐに結婚してしまったため、自分は罪の意識におそわれて、内心、はらわたが引き裂かれる思いで居た。亡くなった妻が、彼が幸せになるのに反対していないということを知らせてくれたのだ、これで本当に安心して、あたらしい伴侶と楽しく過ごすことができる。ということで、彼女は夢の話を告げることによって、夫の友人に幸せをもたらすことができた。

 夢が天界との交信に使われるという話はたくさんある。睡眠中は日常意識の世界から解放され、脳波がアルファまたはテーターの状態にあるとき、脳はReceptiveになって、天界からのメッセージが受容しやすい状態になるからであろう。この本の中にもいっぱい、夢でメッセージを受け取ったという話が語られている。

 次に、Annamaria Hemigwayというひとの本の中からの紹介。自動車事故を起こして、瀕死の重態になり、Out-of-Bodyの体験をした女性の話で、彼女の事故のためにクルマが渋滞になっていたが、どうしたことか、彼女にはそのそれぞれ渋滞している車にいるひとの考えていることがすべてわかった。ある時点で、きらきら光るあかりが彼女のほうに向かってやってきて、彼女の体の中にはいった、そうすると、まるで保護されたようで、愛に満たされた感じを覚えた。そこで、どこからその光がやってきたのかしらと思ったら、ただちに5台目の車にひきつけられ、その車の中をのぞくと、ドライバーが事故にあった人のためにお祈りをささげているのであった。Out-of-Bodyから事故のクルマの自分に戻る前に、そのクルマのLicense Plateを確認した。健康が回復してから、彼女はそのクルマの主を探し出し、1ダースの赤いバラを買って、自らその主にとどけ、自分があのときにあなたが祈ってくれたものだと告げた。

 学生のころの私なら祈りの効果など信じなかったであろう。今では、科学的にもお祈りがMind over Matterで、肉体(動物植物その他)に物理的化学的生理的影響をあたえることは証明されている。古典を読むと、特に平安朝では密教のお祈りが盛んで、有名な紫式部日記の冒頭も中宮彰子の安産を願う祈祷の場面の叙述があり、私は内心、馬鹿にしがちであったが、当時としては、やはりそれ相応の効果があったに違いないと今思う。祈りは遠くからでも効果があり、信じない人にでも効くそうであるから、みな仏教を信じていた時代であれば、なおさら積極的効果はあったであろう。外科的手術が必要な場合はともかく、たいがいは心理的な要素が影響するので、その効果も馬鹿にしたものではなかったにちがいない。馬鹿なのは私であった。科学万能の時代に育った人間の典型であったと思う。

 この本の中にはいっぱい興味深い話が紹介されている。もうひとつだけ紹介しよう。Maria Campanellaというひとの“Flick the Lights”(灯りを点滅させて)というものである。父がBrain Cancerで亡くなった。3週間後、自分はColonoscopyを受け、麻酔をかけられた。そのとき、”Visit from Heaven“ 天界からの訪問 といえる夢を見た。父はどうしてお前はそんなに悲しそうなのだ、ごらん、自分はどれだけHappyか。みんなと一緒に居て、みんなHappyだ、私の事を思って悲しがらないでくれと言った。父はテーブルを見せて、みんな席についているところを示した。わたしが知っている故人も何人かいた。テーブルに座って食べて話し、楽しそうにしていた。そのときひとつだけ空いている席があった。父はそれを意識しているようであった。そのとき、看護婦の声が聞こえて、目が覚めた。わたしはその状態で非常に満足していた。そこでは愛とあたたかみで満ちていた。しかたなく目を覚まし、夫に連れられて家に帰った。そして、その日、お向かいの人が亡くなったということを知らされた。その2週間前、彼は私をおとずれて、これが最後だろうといったので、冗談じゃないわ、大丈夫よとわたしは応えた。彼もCancerMelanoma)だった。そして、彼は子供たちをつれて旅に出かけたが、Ambulanceで病院にかえってきた。駆けつけたときは、もう会話はできない状態であったが、自分はテレパシーのようなもので、こう伝えた、天界にいったら、私の父とあなたが元気にやっていることを何かのサインで知らせて頂戴、そうだ、門灯を点滅させて頂戴!自分のColonoscopyの日の夜、それはお向かい家の彼Barryがなくなった日でもあるのだが、なかなか寝付かれず、とうとう起き出して階下に降りた。丁度夜中の3時であった。自分は父と向かいのBarryのことを考えていた。すると、向かいの門灯が何度か点滅するのが見えた。信じられない気持ちで、そして偶然の一致だといいきかせてみたが、自分は彼に”門灯を点滅させて“といったのを思い出していた。次の日の夜も、3時に同じことが起きた。3日目にも3時に目が開き、窓ぎわによると、向かいの門灯が点滅していた。もう、まちがいない、Barryは約束の合図を送ったのだ。4日目には何も起きず、自分は朝までぐっすり眠れた。I was now a believer.いまや私は信じる。(Afterlifeそして、交信を。)何ヶ月か経って、Barryのミセスと話す機会があった。ポーチの門灯はMotion Sensorがついているのかと訊ねたところ、NO,それどころか、門灯にはLight bulbが、もう何年も入っていないのよという答えがかえってきた。This was yet another validation that those in heaven work in mysterious ways. これもまた、天界では不思議な方法で機能しているのだという証明であった。

 そのほか、この本には興味深い話がいっぱいあつめられている。また、それだけでなく、有名なMedium George Andersonの“Life in the Garden of Souls”という、いわば極楽浄土の叙述まで載せられており、Marie D. Jonesというその道では有名らしい探求者との会話もあり、とても興味深い。

 ということで、この本の紹介は終わる。White Crow. そう、この本を読めば、なるほど、死んだら無になるのではないということを納得するにちがいない。

 

村田茂太郎 2014年3月1日

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