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3/28/2014

「心霊現象の科学」をめぐってーその81 Suzane Northrop “Everything happens for a reason”を読む


「心霊現象の科学」をめぐってーその81 Suzane Northrop “Everything happens for a reason”を読む

 すべて、物事が起こるには理由がある、世の中に偶然などというものはない、物事は起こるべくして起こる ―――Medium(霊の媒介者―霊媒)としての体験からそのことを感じ、それについてMediumとしての体験をテーマ別にまとめあげたものが、スーザン・ノースロップの「Everything happens for a reason」という本である。本が手に入ってすぐに読了した。

 Suzane NorthropTranceMedium としてアメリカで有名なサイキックで、2000年ごろアリゾナ大学TucsonDr. Gary Schwartz指導の下に世界で初めてといわれる“The Afterlife Experiments”(死後の世界に関する実験)に参加した5人のMediumの一人として知られている。その研究結果はDr. Gary Schwartzの「The Afterlife Experiments」として発表され、それに参加したMediumのひとりJohn Edwardが「Crossing Over」という本の中で、どういう具合に行われたのか記述している。この本で、はじめて私はSuzane Northropの名前を知ったが、すでに紹介したJosie Vargaの「Visits from Heaven」でも紹介されており、それを手がかりに、私はAmazon.comで彼女の本を調べ、2冊手に入れて、すぐに読了した。この表題の本と「Séance」(Healing messages from beyond)という本である。

 この本「Everything・・・」はとてもすばらしい本であった。2004年刊行であるが、これはあまり売れなかったのか、Amazonで新刊はなくて、Used bookのセクションで見つけ、オーダーしてすぐに受け取った。なんと、Hardcoverの新刊であり、送料込みで、7ドルほどで受け取ったので、私はうれしくなってきた。Priceは$24となっていた。

 私は最近、いっぱいMediumの本を読んでいるが、これは立派な内容に富んだ、すばらしい本であった。Mass Paperbackで誰でも手に入れられるようになるのが望ましいが、Hardで売れなかったくらいだから、むつかしいかもしれない。これ一冊でMediumship, Afterlife, SoulPlanDPDead People)のあり方、その他、サイキック現象の大事なことが、ほとんどわかるほどなので、みなに読んでもらいたいと思うほどである。

 Everything happen for a reason となるとすべてが決められていて、人間に自由意志のチャンスはないのかと思われる危険があるため、この本ではFree willに関して多くの例を挙げてFree will“自由意志”の必要も具体的に示されている。つまりDPはいろいろGood Adviceを提示するが、実行するかしないかは本人次第で、DPのいうことに耳を貸さないケースもたくさんあり、それはそれで別な結果を生むわけである。Living soulにアドバイスはするが、意思決定に干渉はしないというのがひとつの基本原理であるらしい。

 これに似た言葉で、“人生に無駄はない”という名言があり、私は自分の体験からそのとおりだと思い、ひとにもそう説いている。“すべて物事が起きるのには理由がある”というのも、“人生に無駄はない”を言い換えた表現であるといえる。

 したがって、このSuzane Northropの本を読んでも、なるほどと納得がいくのである。

 わたしはサイキック・サイエンス 心霊現象の科学にかんするこれまでの勉強のおかげで、人間を見る目が深まり、別な視覚から人間を眺められるようになったと思う。

 自分の人生をふりかえって見ることになっただけでなく、これまで勉強した哲学に関しても、独自な視野が開けたように思う。昔、ベルグソンの哲学を読んでいて、ヘーゲル哲学とはあまりにも違った展開で、これは文学だと思っていたが、最近、ベルグソンに接する道がひらけたように思うほどである。

 ベルグソンに関しては、日本では小林秀雄が心酔し、「感想」という完成しなかったベルグソン論を展開したが、そして私はこのブログの 「心霊現象の科学をめぐって」その1、その2 で小林秀雄とベルグソンの話をすこし紹介したが、今、ベルグソン紹介の本を読んでいて、ベルグソンが問題にしたというゴーギャンの名画のタイトル「われわれはどこから来たのか、われわれは何であるのか、われわれはどこへ行くのか」というのが人間にとって最大の問題であるにもかかわらず、まじめにそれに取り組んだ哲学者はベルグソンとホワイトヘッドをのぞいては、ほかにあまり居ないと書かれているのを読んで(岩波新書「ベルグソン」)、では私もこの心霊現象に関する知識をふまえて、人間存在について考え直し、まとめて見なければなるまいと思い始めたほどである。

 Suzane Northropのこの本を読むと、人間のありかたがよくわかるようになる。ほかの人の本でも書かれているが、生まれる前、生まれてから、そして死んだ後にわたって意識が存在しつづけ、すべて自分でえらんだ人生を生きているといわれると、まさに自分の人生をふりかえってそのとおりだと思わざるを得ない。

 この本はいわば、DP (Dead People 死者)に接するマニュアルのようなもので、Mediumをとおして、どういうことがわかるか、DPたちがどのような存在で、われわれ地上の生命体に対して何を望んでいるのか、彼らには限界があるのか、なにが人間にとってもっとも大切か、どうすればMediumに頼らないでDPに接することが可能か、といった内容が、具体的な例を挙げて説明されている。

この本は、物事が起こるのには理由があり、それを理解すればそれぞれの人生がより内容豊かに展開されるであろうということを、例を挙げて説明した、なかなか教育的な(Spiritual)いい本であった。

村田茂太郎 2014年3月28日

 

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