村田茂太郎 (Murata Shigetaro) のブログ　”海外子女教育”、”心霊現象の科学”、など: ブログ表紙写真　その２７５回目　Coronado Trail、　Arizona USA

Shigetaro Murata 拙著「寺子屋的教育志向の中から」（瞑想と回想と感想とーロサンジェルス日本語補習校あさひ学園での１５年）全内容を紹介し、同時にほかのエッセイも紹介、私が親しんだアメリカの自然　（California並びにSouthwestなど）を紹介したいこと、また、いくつかの「日本の自然ならびに文化史跡など」を紹介しています。「心霊現象の科学」超常現象も私には大事な領域です。私のブログ内での検索機能は便利です。このブログの中で調べるのにご利用ください。表紙写真　　Bee Canyon Park,　Buster &　Che Che　(2 senior dogs) 、　Granada Hills,　 Los Angeles, California

6/01/2017

ブログ表紙写真　その２７５回目　Coronado Trail、　Arizona USA

ブログ表紙写真　その２７５回目　Coronado Trail、　Arizona USA

　私がエルパソ、テキサスに住んでいたたとき、アリゾナのCoronado Trailをドライブするのが大好きで何度もこのScenic Drivingを楽しみました。南のCliftonから北のEaagerまでの約１２３マイルのドライブ。１２３マイルとはいえ、Freewayではなくて、スピード・サインが１０マイルというところも何カ所かあって、００７のSpeedカーのように走れば間違いなく下に落っこちるでしょう。もちろん、６０マイルで快適に走れるところもありますが、２９００メートル近い高さから６００メートルほどのところまで、北から下れば約５－６時間かかるということになるようです。

南から北へは私は一度だけ。あとは皆北から南へのルート。それもはじめはエルパソ方Las Cruces経由、Silver Cityの真ん中を通って、Glenwood経由、Luna,そしてアリゾナのAlpineに入るコースがほとんどで、いわば、全ルートをドライブするのではなく、途中から入る感じで、充分に楽しみましたが、のちほど、New Mexico　Socorroから　Magdalena、Datil　経由でアリゾナのSpringerville　に入るルートを知ってからは、まさにCoronado Trailの全ルートをエンジョイするようになりました。

　このルートはアリゾナときくとドライな地というイメージがわくのに対して、これがアリゾナかと思うような森林地帯や草原地帯などを経由し、場所によっては５月で草原が（Hannnagan Meadow)、雪の中にあるのを見つけたりしたほどです。まあ、海抜２９００メートルほどのところにある草原なので、あたりまえかもしれません。

　Blue Vista　という休憩所、Vista Pointがあり、そこからは、本当に青霞むアリゾナの山々が望まれ、気持ち良い展望を楽しめました。あるとき、遠くで煙が見えて、どうやら山火事らしいと他人事にように思って、ドライブしていると、なんと両側が炎を上げて燃えている中を走っていくことになり、一度は片道通行のため、先導車付きで、横が燃えているのをみながらドライブをしたことがありました。このTrailで火事に出遭ったのは２度、Taose　で１度。しかし、Californiaの恐ろしい山k時と違って、まあ、クルマが通れる程度の規模で、無事、体験をエンジョイしました。こういうものは、出会わないことには体験できず、わざわざ山火事を求めてドライブするわけにはゆきません。そういう意味で、私は三回も火事の現場を通り抜けることができ、ラッキーでした。

　このCoronado TrailはScenicとして有名らしく、アリゾナのScenic Drivingの本に書いてあるのは当然ですが、最近購入したReader Digest　の”The most scenic drives in America"という本の中にも紹介されていました。そしてScenic Bywaysという本にも。

　このルートの北にはすでにどこかで紹介したEscudilla Mountainsがあり、ここはAldo LeopoldがSand County Almanac　のなかで、アリゾナの最後のGrizzly　Bearが殺された山として有名であり、秋の紅葉もみごとなものです。そして、南に下ってAlpine, Hannagan Meadow, Blue Vistaと経て、最後にMorenciという世界三番目に大きいというCopper銅のOpen Pit Mineがあり、まさに巨大な地球破壊の姿で、飛行機からもみえるはずで、採掘法としては穴を掘る炭鉱方式とちがって、落盤事故で死者が多数に出るというようなケースはでないはずです。

　そしてCliftonというGhost townじみた街でこのCoronado Trailは終わります。この南部のルートは柵のない道路から切り立った崖を見ながら走るため、心臓の弱い人には北から南へのドライブはすすめないと書いてあります。丁度、同じアリゾナのApache TrailがApache JunctionのほうからRoosevelt Damに向かうルートが安全というのに似ていますが、こわさではApacheのほうが恐いようで、このJunctionからのルートをとったときに、乗客が景色を楽しむどころではなかった、こんな怖いところを走るのはやめてくれと、あとで言われたことがありました。どちらも、ドライブを楽しめる良いルートだと私は思います。その証拠に私は何十回となく、このルートのドライブを楽しみました。

　針葉樹林からサボテンまで、いわゆる　Life Zoneの変化を体験できるすばらしいルートで、曲がりくねった道はドライブが楽しい。３３００メートルのEscudilla Mountainsに登って、南に下れば２５００メートルほどの落差を体験でき、とても楽しく、私は一人の時だけでなく、友人や同僚も乗せて、この素晴らしい自然を紹介してきました。

　このCoronado　はSpanishの探検家Coronado　が１５４０年代にこの辺をうろちょろしたということで、彼らが通った道ではないけれど、それに近いところにTrailを作ったという意味でコロナド・トレイルとなづけられたようで、Colorado州のコロラドではありません。コロラドは色が赤いという意味。

村田茂太郎　２０１７年５月２８日