Translate 翻訳

1/14/2018

ブログ表紙写真 その308回目 日本の自然 金剛山 生駒・金剛 国定公園 大阪府/奈良県 Japan

ブログ表紙写真 その308回目 日本の自然 金剛山 生駒・金剛
国定公園 大阪府/奈良県 Japan

 ある年の5月に大和葛城山 かつらぎさん にロープウェイで登り、有名なつつじの群落を鑑賞した時、目の前に立派な山容を示す山があり、それが金剛山だとわかった。金剛山は高校でよく歌った校歌の冒頭に出てきて、なじみであったが、山そのものに登った記憶はない。”うす紫に明けてゆく 生駒金剛 遥(はる)にみて、朝気の光 身に浴びつ 望みに生ける 健児あり”。

 この葛城山のつつじ群落見学も今回の金剛山も義兄のおかげで実現したものであった。

 生駒山は、海抜は約650メートルほどと覚えていたが、金剛山は記憶では1112メートル(表忠塔 湧出岳)であった。約2倍の高さで、今回、いわゆる頂上周辺までのぼって、立派な山であることを確認できてよかった。1125メートル。葛木岳。一等三角点。葛木神社。

 また、ロープウェイをつかったので、いわゆる登山とは言えないが、モノの本によると、ロープウェイでもそれなりにハイクが必要で、山頂駅から標高差で180メートルのぼるそうである。「地球の風 25 登山ハイク 金剛山地」という本によれば、”金剛山は村営ロープウェイを利用して登ってもなかなか体力の必要な山だ” ということになる。この昭和41年に完成した村営ロープウェイは本邦初ということで有名らしい。さらに金剛山を有名にしているのは登山回数カウントダウン システム というもので、日本でははじめて、世界でも珍しいのではといわれている。どういうものか。

 金剛山登山歴50回以上、100-500回、550回以上 などの表示板があり、それぞれの掲示板のすべてに名前が掲示されている登山者は5000人を超え、一人で最高8000回登山という人もおり、また、1日17回登山というレコード ホールダーもいるという。(こうなると楽しむというよりも憑かれたようなもので、業というものかもしれない。楽しい登山とは言えないであろう。私の感想。)登山回数は1日1回加算というので、8000回ということは毎日登っても25年かかったということ。年間登山回数300回以上の連日登山する人は約1000人を超えるとか。勝手に登りましたではなく、回数カード押印所で時間内に押してもらい、登山者自身が記録カードにサインするとか。しかも登山日から10日以内に押印してもらわないと失効するとか。なかなか厳しい制度で発足して35年。500-600回程度では鼻たれ小僧、最低1000回で一人前、金剛山に登っていますと胸を張って言えるのは、なんと3000回以上だとか。(ページ61-63)。

 ということで、私は登山者といえないものだが、金剛山が素晴らしい山だということはよくわかった。ここはもみじの紅葉というよりも、ぶなの紅葉が有名らしく、大阪府とはいえ、さすが1000メートル以上のやま、真冬には樹氷までみれるそうである。そしてこの山の歴史は古く、役ノ小角を開祖とする修験道の霊場であり、南北朝時代 楠氏が活躍した古戦場その他の史跡も豊富だとか。千早・赤阪村。

 都会よりは摂氏10度ほど低いので快適な自然のなかであり、植物・動物の観察にもよく、アウトドア ライフが楽しめる素晴らしい山であるということになっている。

 転法輪時と名付けられたお寺が山頂部に位置して、頂上はなく、山頂からの眺めというものは期待できない。どうやら最高地点までハイクしたということで我慢しなければならない。しかし、林道はすばらしく、なんとなく神聖な林道を歩く感じで、なかなか気持ちよい。どうしたことか、高校時代は勉強ばかりで、こういう素晴らしい山へ息抜きに来るという経験がなかったのは今思えば残念なことである。金剛山の紅葉を見ようといった姉に感謝。山容は、葛城山から見た感じでは、なんとなく写真で見る薬師岳のようであったが、この本にもちゃんとそう書いてある、ということは、やはり立派な山である。雄大な山だ。しかもはげ山ではなく、いわゆる原生林でもない。ちゃんと昔から森林を木材に活用しながら、植林もうまくやってきたということで、今でいうEcoエコー・マネジメントがうまく機能されてきた山ということになる。

 何度か犬に出会った。犬の散歩にはいいところだ。しかし、ロープウエーに乗せるには子供の料金を払わないといけない。大きい犬の場合、ちゃんとケージを貸してくれる。だから500円ほど余分に払えば犬も一緒にロープウエーで素晴らしいハイキングをエンジョイできるわけ。California Squaw Valley (Lake Tahoe) のケーブル・カー(ロープウエー)はFree無料で犬も乗れたが、ほかのところでは犬は禁止であった。500円ほど払えば一緒に上まで上がれるというのはすばらしい。

 ロープウエーは約6分で海抜約1000メートル(975M) の山頂駅に着く。
春夏秋冬と四季のすべてが美しいと書いてあるが、たぶんそうであろう、私もとても気に入った。学生時代であれば毎年のように麓から本格的に登山したであろう。今では本当にToo late。まだこうして金剛山の良さを味わえただけでも幸せ。


 深田久弥の日本百名山には選ばれていない。やはり関東人の好みが反映しているということであろう。高度などと関係なく、二上山とか金剛山、葛城山などは素晴らしい山であると私は思う。



村田茂太郎  2018年1月14日

金剛山 ロープウエー駅の終点から見下ろす


快適なトレイルが終点までつづく




山頂付近にLodgeがあり、博物館がる。とてもよくできた博物館。子供が楽しめる。



金剛山の博物館

ピクニック広場・キャンプ場

きれいなトレイルが続く



本当にきれいなトレイル

犬もこんなに空気のきれいな、静かな山道を歩けて幸せ。





お賽銭は 人に借りてはダメー効果がないとか。自分の小銭を。

転法輪寺 この中に最高地点表示があるとかないとか。

森林が美しい




本当に快適なトレイル






ロープウエー山頂駅


犬のためのケージ






No comments:

Post a Comment