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10/13/2013

ブログ表紙写真 86回目 天の橋立(あまの はしだて)周辺 京都、丹後 Japan

ブログ表紙写真 86回目 天の橋立(あまの はしだて)周辺 京都、丹後 Japan

 天橋立といえば昔から日本を代表する景観のひとつとして有名です。
日本三景のひとつに数えられ、松島、宮島と並んで昔からひとびとに慕われてきました。私にとっては、特に、百人一首のなかの 「大江山 生野の道の 遠ければ まだ文も見ず 天橋立」の歌でなじんできた地名でしたが、2008年5月、姉夫妻のおかげではじめて訪れることが可能となりました。歌は王朝最高の天才女流歌人和泉式部の娘の小式部内侍の作で、母親ほどではないけれど、この歌は彼女の才媛振りを示した名歌だと昔から親しまれてきました。

 わたしは義兄の運転するクルマで丹波の篠山(これは兵庫県)から鬼の伝説で有名な大江山(これは京都府)そして天橋立へのScenic Drivingを体験し、都会はともかく、地方にはまだ昔ながらの山村・農家が立派に存在することを確認することができ、とても素晴らしいた旅となりました。この天橋立のあとは、伊根の舟屋(京都)、そして兵庫県の竹野海岸、城崎、玄武洞、コウノトリ保護博物館などをたずね、はじめてのこの方面の旅を充分楽しみました。

 元伊勢神社とかいろいろぜんぜん知らなかったところもまわってくれ、国分寺跡など、天橋立の景観のほかに、いっぱい見る価値があるところが残っているのを知って、ますます日本の美しさを確認しました。伊豆の天城渓谷で小説「伊豆の踊り子」の立像をいくつかみましたが、この天橋立の近く、由良川付近にナント森鴎外の短編小説で有名な「山椒太夫」の登場人物ー安寿と厨子王ーの彫像まで立っていました。

 日本は火山列島でどこを掘っても温泉が湧き出てくる可能性がつよいのですが、この天橋立にも温泉がわいて出て、肌に効果があるとかで人気があるようです。

 大阪から篠山経由天橋立へは、くるまでは山越え山越えで大変ですが、JRで天橋立まで2時間10分でこれる書いてあります。王朝の人たちにとっては、京都からの天橋立への旅もさぞ大変であっただろうと思われます。

 
 アメリカ南西部の自然と比較して、雨が多く、緑の樹木に恵まれた日本の自然は本当にやさしい美しさにあふれているように思いました。ゲーテは、外国語を知って、はじめて母国語がわかるようになるといいましたが、自然理解についても、自分の生まれた国の美しさは、外国の自然を知って、より深く味わえるようになるということがわかります。

村田茂太郎 2013年10月13日

天橋立と宮津湾、笠松公園付近から



笠松公園、天橋立 絶景 日本一 とかという碑がたっています



天橋立よりも宮津湾のなだらかな、やさしい曲線が美しいと思いました




籠神社から知恩寺への連絡船

宮津湾からさらに中に入って内海












松林が端から端へとつづいている天橋立


 
大江山を越えるときに出会った鬼の像

安寿と厨子王の立像

天橋立へむかう途中の海岸
 

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