村田茂太郎 (Murata Shigetaro) のブログ　”海外子女教育”、”心霊現象の科学”、など: ブログ表紙写真　２０２０年５月２４日　Big Bend National Park、Texas　USA

Shigetaro Murata 拙著「寺子屋的教育志向の中から」（瞑想と回想と感想とーロサンジェルス日本語補習校あさひ学園での１５年）全内容を紹介し、同時にほかのエッセイも紹介、私が親しんだアメリカの自然　（California並びにSouthwestなど）を紹介したいこと、また、いくつかの「日本の自然ならびに文化史跡など」を紹介しています。「心霊現象の科学」超常現象も私には大事な領域です。私のブログ内での検索機能は便利です。このブログの中で調べるのにご利用ください。表紙写真　　Bee Canyon Park,　Buster &　Che Che　(2 senior dogs) 、　Granada Hills,　 Los Angeles, California

5/24/2020

ブログ表紙写真　２０２０年５月２４日　Big Bend National Park、Texas　USA

ブログ表紙写真　２０２０年５月２４日　Big Bend National Park、Texas　USA

　El Paso、　Texas に棲んでいて素晴らしいと思った一つは、テキサス　USAとMexicoの間に自然の国境を作っているRio Grande　（River)　を中心につくられた　Big Bend National Park　が近くなったことで、Los Angelesに居たときは訪れたいと思っても、実現不可能なほどの辺鄙な場所にあった。ところがEl Pasoにくると、最短距離になったのである。他から訪れようと思えば、いったん、El Paso Airportに降りてRent-a-Carをしなければならず、その点、思いつけば直ちに心をウキウキさせて出かけることが可能なのだ。　とはえ、エルパソからでもクルマで５時間半ほどかかる、やはり辺鄙なところなのである。メキシコと国境をつくり、Rio GrandeがBig Bendするところに生まれたのがBig Bend　National Parkで、山・川・沙漠・Wild life、野鳥・温泉・一大空間、そしてきれいな雲でできた広大な自然がBig Bend National Parkなのである。ないのは海と湖。

　Big Bendの魅力はその自然の多様さにあるが、場所柄、年間を通して楽しめるとはいえ、１０回近く訪問した私の感想からいうと、夏の訪問がベストであった。夏は暑いので、訪問者は遠慮するので、どこも比較的すいていて、本当に自然の中にいる喜びを肌に感じることができる。Lost Mine Trailという最高に素晴らしいMountains Trailも家族向きで、私はいつ歩いても満足した。朝８時ごろ、誰もいないPeakの一つに立ち、３０分ほど野鳥の声を聴くという幸せな体験もできた。

　また行きたいと思うが、さすがにLos Angelesからでは遠いと感じ、そんな場所に１０回以上、毎年訪問できた私はラッキーであったとつくづく思う。

　Big Bend National Park　では私は５ー６回、テント・キャンプをした。Big BasinのLodgeでも４回ほど泊った。３回はBig Bendを出てAlpineで泊まったり、ほかのところ　Marathonその他で泊まった。秋や春はシーズンに当たるので国立公園の中では見つからなかったせいである。

　Big Bend National Parkで素晴らしいと思ったのは白い雲の美しさであった。私は雲が好きで家の周りを犬と散歩していても、雲の写真を撮ることが多く、雲は自然の芸術だと思う度である。ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテGoetheはすべてに異常な才能を発揮した天才の代表のような人物だが、自伝「詩と真実」によると、あるとき詩人の道を選ぶか画家になるかと迷ったと書いてある。我々はゲーテが画家にならなくてよかったと思うが、絵の方も素人以上の才能があった’ようで、ゲーテ博物館には３千点以上のスケッチが残っているとか。（「ゲーテさん、こんばんは」池内紀　による）。そのなかに雲の絵がたくさんあるそうで、なんにでも興味を示したゲーテだが、美しく変化する雲はゲーテに限りない喜びを与えたようで、雲に興味を持ったゲーテを私は素晴らしいと思う。

村田茂太郎　　２０２０年５月２４日