MexicoのLas CrucesはAlbuquerqueについで二番目の人口の街になりました。Organ Mountainsを背後に控え、Rio Grandeとそれを利用した灌漑で周辺はFarmingも盛んで、近くには世界最大とか自称するPecan Forestまであって、そして大学もあり、気候もよいということで、近年、随分、発展しました。
そのLas Crucesの中央から３マイルほど南にMesillaの街があります。１９世紀末には、このMesillaのほうがLas Crucesよりも大きかったのですが、Santa Fe鉄道がメキシコにむかう時に、今のLas Crucesよりにとおるようになり、Las Crucesがこの地域の中心になって発展する事になったようです。
１８４８年、Guadalupe Hidalgo条約でRio Grandeの北側のLas Crucesはアメリカ領土になったときは、Mesillaはまだメキシコ領土でしたが、１８５４年のGadsden PurchaseでMesillaもアメリカ領土になりました。
このMesillaの街は鄙びたメキシコの村の面影を残し、近年、観光客呼び込みをめざして、かなり俗化しましたが、まだそれなりの魅力を残しています。
わたしはOrgan Mountainsの National Recreation Trailをハイキングしたアト、しばしば、Mesillaに立ち寄り、有名なLa Postaレストランで食事をしたり、Billy the Kid Gift Shopをのぞいてみたり、古本屋に立ち寄ったりしました。Biily the Kid は１８８０年シェリフ殺害容疑で逮捕され、Court Houseの監獄にはいりましたが、逃げ出して、Fort Sumnerに向かい、そこで保安官Patt Garrettに殺されたといいます。そのCourt HouseがGift Shopになっているわけです。
そして、このMesillaを通って、Rio Grandeをわたり、Pecan Forestを通り抜け、鄙びた貧しい村をドライブして、またRio Grandeをよこぎるというのが、私の好きなLas CrucesからEl Pasoへの裏街道Scenic Driveでした。Cotton畑やChilli,Corn畑、Pecan林、Rio Grande,そして雄大なOrgan Mountainsの眺望とエルパソ側のFranklin Mountainsの連峰をながめながらのドライブは最高でした。
MesillaではFestivalがあると、教会前の広場で楽しくダンスを披露してくれるので、観光客もエンジョイできました。近くの公園にある樹木が秋にはみごとに黄葉するので、わたしはSilver Cityや Chiricahuaなどに向かうときでも、わざわざFreewayを降りて、黄葉を見るために立ち寄ったものでした。
村田茂太郎 ２０１２年７月１６日
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