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7/06/2012

”赤毛のアン”「Anne of Green Gables」をめぐって

”赤毛のアン”「Anne of Green Gables」をめぐって

 Montgomery女史の”赤毛のアン”はわたしの高校時代からの愛読書のひとつです。まず、姉が高校生のときに熱中し、2年遅れて私が熱中しました。

 1985年、Canadian TV で”Anne of Green Gables"とそのSequelがつくられ(1986年)、PBS, KCET Wonder work で、シリーズで放映されたとき、わたしはへばりつくようにして、楽しみました。

 そのTV放映からVHSのビデオにとったカセットが見つかったので、”盆栽ショー”も無事終了し、その疲れを癒すために、久々に、そのビデオを見ました。そして、最初に見たときと同様、すばらしい、完璧なMovieだと思いました。

 孤児Anneを演じたCanadian Actress ”Megan Follows” は、まさにイメージにぴったりで、見事に演じ、それを助ける育て親にあたるお母さん役のColleen Dewhurstとお父さん役のRichard Farnsworthも見事に演じて、ほんとうに、このすばらしい物語の世界に入り込むことが出来ました。ほかのすべての俳優もみな上手に役割をこなしていたように思います。ある種の映画はミスCastingのため、全くダメになることがありますが、この”赤毛のアン”シリーズは本当にすべてがすばらしいものでした。

 セットはいうまでもなく、カナダのPrince Edwards Isalnd であったと思います。海に面した鄙びた田舎の自然のムードをとどめた背景で、本当にこういう平和な世界がすぐ前まで存在していたのだと懐かしく、嬉しく感じるような、すべてに満足できるTV映画でした。

 当時、まだ子供の姪たちの英語の勉強に役立つだろうと、VHSを購入して、日本に送ったりしました。楽しむためにはある程度理解できなければならず、日本語の”赤毛のアン”を読んでいればともかく、なにも知らないければ、少し、むつかしかったかもしれません。あるいは、わたしは本も楽しみ映画も楽しんだけれど、もう、そういうものを楽しまない世代であったのかもしれません。なんの感想もいってきませんでした。

 古いVHSのTVからのDubbingで、画面もあまり鮮やかでなかったのが残念で、これは、またDVDを購入しなければならないかなと思ったりしました。わたしは好きな映画は当然、なんども見ます。Disneyの”The man from the snowy river"という映画とその続編"Return to the snowy river"も私は大好きで、特に馬がAutsrailan Alps(?)の山の尾根を走る場面は見事な撮影ぶりで、自然の中の馬の美しさをまざまざと見せてくれ、何度見ても見飽きません。主人公の男女も魅力的でWildな美しさを示しています。

 ”Fly Away Home"という映画はアカデミー賞をPIANOで取得した子供のAnna Paquinとかという女性が主役ですが、映画の主役は実はDuckの子供たちで、丁度、Konrad Lorenz のImprinting 刷り込み 技術の再生のように、親なき鴨のこどもたちがAnnaと一緒に、空を飛んで、他のかもがいる南に飛行するという話ですが、これも、500Feetでの飛行ぶりを撮影したその様子がみごとで、地上すれすれに飛ぶ魅力を感じましたが、同じように、この映画を見て、地上500Feetぐらいをとんで、そこから下を見る魅力を感じて、それを実行したカメラマンが、アメリカ全土を地上500FeetほどのFlightで撮った写真を本にして出版しています。そこに写った Point Reyes National Seashore や Big Surの海岸など、普通の人には見れない見事な景観が撮影されていて、すばらしいと思います。自分の写真でないので、勝手にScanして紹介できないのが残念なほどです。

 わたしの”ブログ”「自己紹介」のところで、4つの映画をあげていますが、上記理由によります。
ともかく、昔の映画はすばらしいのが沢山あります。最近のはDigitalの特殊効果をつかったものばかりで、あとに何も残らないものが多いように感じ、もっぱら、わたしは買い集めた昔のVHS, DVDを時々眺めて楽しんでいます。

”Anne of Green Gables"、本当に完璧な映画だと思います。

村田茂太郎 2012年7月6日朝

今日、7月6日夜、古いVHSのビデオでThe Sequel 5時間を全部見ました。Originalが4時間。Sequelが5時間。9時間のシリーズものです。すべての役者がみごとにそれぞれの役をこなしていたように思います。本当に感動的な物語であり、映画です。背景の自然の季節感がみごとな美しさであらわされていました。

このあと、さらに4時間、続編があり、わたしはそれもVHSで購入して見ました。なんと、AnneはGilbertと結婚しましたが、ヨーロッパで戦争が起こり(第一次世界大戦)、ギルバートは軍医としてヨーロッパに出征、行方知れずになって、Anneはヨーロッパに夫を探しに行く、そして苛酷な戦争に巻き込まれ、もう少しでひどい目にあいかけるという、非常に現実的な展開で、もはや鄙びた田舎のFairy Talesのような話ではなくなり、まあ、より現実的な話であるけれど、それは、もうほかにいっぱいある小説と同じで、”赤毛のアン”の夢物語ではなくなっていて、私には楽しめませんでした。最初のシリーズ4時間とSequel 5時間が、完璧な”赤毛のアン”の映画だと思っています。何時見ても、何度見ても、心を和ませてくれます。すばらしく魅力的な女性”赤毛のアン”はいつまでも、若者たちの心に感動を呼び起こすでしょう。そして、それを演じたMegan FollowsのAnneのイメージがいつまでも定着することでしょう。

しかし、見方によっては、第一次世界大戦が登場する事によって、この”Anne"の物語が、単なる夢物語でなく、時代の動きの中で生きる一人の力強い逞しい女性の生き方を描いたといえるかもしれません。いわばLocalな、地方的な話が、現代的都会的な話へと成長していく教養小説・映画ということも可能です。いずれにしろ、より身近に感じられるともいえます。7月7日。

村田茂太郎 2012年7月6日 10:46PM

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