Travel Japan (43) 浜離宮ー東京 写真紹介
隅田川を下っていくと、浜離宮への入り口に来ました。
浜離宮は徳川将軍家の別荘地のようなもので、釣りや狩猟を楽しめるすばらしい庭園であったようです。
私は桂離宮や修学院離宮、栗林公園や水前寺公園、その他あちこちの庭園は見てきているので、驚くようなものではありませんでしたが、江戸城だけでなく、こういう私的な公園を徳川家は所有していたと知って、よかったと思いました。今こうしてPublicにOpenしているわけで、こういう在り方が一番望ましいと思います。
乱開発されて、エリートのPrivate Propertyとなるよりは、はるかによいと思いました。
川の水というか海の水というのか、水をコントロールするゲートがあり、離宮の中の池に水がながれるようにしてあり、結構な遊び場です。お客を接待するのにはよい場所で、事実はどうか知りませんが外国使節などの招待には適していたと思える設定でした。
まだ雨が降っていて、それなりに、こういう場所では情緒があり、蘇軾でないけれど、”雨もまた奇なり”と思いました。
残念であったのは、東京の高層のビルが庭の中からよくみえたことで、修学院離宮のようになだらかな山が見渡せたりしたら、もっとよかっただろうにと思いました。高いビルでなく、4-5階建てくらいに制限しておけば、そういう景観を妨げるようなことにはならなかったでしょう。アメリカでは特にNational Parkなど、まわりの景観を破壊しないような配慮がなされていて、日本も学ぶべきだと思いますが、日本は狭い風土でアメリカのようには運ばないのも事実で、難しいところです。
ともかく、都会に棲む人間にとって、緑豊かな自然や公園は健康管理にも重要なので、こうした立派な公園がもっとあちこちにできればよいと思います。金儲けばかり考えないで、庶民のための美術館や公園の建設を推進してもらいたいものです。
村田茂太郎 2012年7月12日
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