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7/31/2012

Travel Japan (49) 樫野崎灯台ー和歌山、吉野熊野国立公園 写真紹介

Travel Japan (49) 樫野崎灯台ー和歌山、吉野熊野国立公園 写真紹介

 樫野崎灯台は潮岬灯台ほど有名ではありませんが、いわゆる条約灯台のひとつで、日本灯台の父と言われているリチャード・ヘンリー・ブラントン設計の日本最古の石造り灯台であり、また日本最初の回転式閃光灯台であるといわれています。1870年7月8日、はじめて点灯され、熊野灘を照らし始めました。紀伊半島東端の断崖に建ち、付近は吉野熊野国立公園に属し、海岸線が美しい景勝の地として知られています。

 串本の大島にあり、現在は高速の橋をドライブして訪問可能です。

 ここには、ほかにトルコ海軍の遭難碑、立派な慰霊塔が建っています。1890年9月16日トルコのオスマン帝国海軍・軍艦エルツールル号が台風にあって遭難し、587名の死者をだし、日本漁民のヘルプで60名ほどが救出されたという大事件で、この日本側の、漁民から明治天皇までが遭難者をヘルプしようとしたことが日本とトルコの関係に友好的に働いたといわれています。当時はオスマン帝国で日本側の忠告に従わずに出港して遭難したとのことです。

 ともかく、日本人は死者を手厚く扱い、存命者を救助したということで、トルコ人によい印象を与えたようです。そのこともあって、イラン・ホメイニ革命のとき、JALがとばなくて、日本人200名ほどの救出はトルコ大使の援助で、トルコの飛行機でトルコへ脱出できたという事実が伝わっています。

 そういえば、ひとりトルコ人か、遺族なのか、この灯台への道端にペルシャ絨毯(?トルコ絨毯)のRug Shopを開いていました。南紀の、海の眺めが素晴らしい、あかるいところです。雑踏がなく、いいところだと思いました。買い手は、この辺鄙な景勝の地へやってきた旅行者の中の限られた人数だと思いますが、もしかしてトルコ政府の援助があるのかもしれません。日本流に言えば、商いをしながらお墓を守っているということでしょうか。まちがいなく、遭難者に関係のある人だと思います。

 今の樫野崎灯台はきれいな近代的無人灯台で、展望台にあがることができ、きれいな紀州・熊野灘の海を眺めることが出来ます。とても気持ちのよい灯台であり、周辺もあかるく、広々して美しい眺めが展開しています。

村田茂太郎 2012年7月31日

串本、大島、和歌山県 遊覧船にかわって大橋ができました。

大島への大橋

トルコ記念館









トルコ海軍エルツールル号1890年遭難慰霊塔





かしのざき灯台
























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