今日もまた昨夜から朝にかけて雨が降りました。
Eureka はほとんど一日中家の中で寝ていました。やはり、雨模様の日は苦手なようです。
Santa Fe は７４度F とかというのに、Granda Hills は５４度F とかという、肌寒い日です。
一日中曇っていて、時々雨らしきTraceを感じる中、HanaとThumperが家の中ではかわいそうだと思って、２時半ごろ散歩に出かけました。天気もよくないし、今日はショートでいいだろうと思っていましたが、ふたりとも、態度が悪く、Bad Girl, Bad Boy 振りを発揮して、とうとう、おおまわりをしただけでなく、最後の家までの１００メートルほどを、Hanaをかかえてかえることになりました。
Granada Hillsの山も上部は雲がかかり、うっとうしい気分の日です。
Hanaは最初から、自分の行きたい方向に向かい、道の反対側をひとりで歩いて、こちらへ来いといっても来ず、わたしが出向いて、希望の方に向かい、またその道はThumperの好きなCollieが居る道なので、Leashをはなしてやると、Thumperはあいさつにいってうれしそう。
そこまではよかったのですが、そのあと、道を歩いていると、いきなり、Thumperが道をとびだして、向こう側にゆき、犬がいるらしいところへ行って、探索をはじめました。いつも、道のまんなかへ出るときはトラウマと関係あるときのはずですが、今回は、おしっぽを上に上げて、気分よく挑戦的に出向いていったのです。かえってくるなり、On Leashにしました。
今度は次の角でまがって帰ろうとしたら、Hanaが座り込みをして、Leashをつけて引っ張っても、動こうとしません。しかたなく、Leashをはなして、Hanaの希望する方に向かいました。こんどは広い道にでてきました。ここで、曲がって帰ろうとして、Thumperといっしょに曲がっても、Hanaはすわって動きません。どうやら、この広い道を越えて向こう側に行きたい様子。今回もまた、譲歩して、広い道をわたりました。そして、広い道に沿って帰ろうとしたら、もう一つ向こうの道だといって、自分でさっさと歩き始めます。仕方なく、またHanaの希望するとおりにあるきました。
そうすると、クルマを掃除しているおじさんが居ました。八方美人のHanaは喜んで、かれのまわりにまといついて、手を上げて立ってまで媚を振るう調子です。まあ、私としてはいつものことなので、彼に”She likes people" といったら、わかっているというふりをしました。何度ももどって、呼び立てて、やっと動き出しましたが、それでも、名残惜しそうな様子。本当に頭にきます。食事の世話も何もしない人にコンナにまで、誉められたいとは、あきれてしまいますが、これもBakersfieldの放浪時代にSurvivor Method として、自分で身につけたというか、Imprint刷り込みをしてしまった習性なのかもしれません。
今度は、広い道をわたって帰らねばなりません。Hanaはまた座り込みをしました。わたしはもうかえる決心をしているので、勝手にしろと、Thumperと広い道をわたりました。そうすると相変わらず、ぽつんとひとりで座ったままです。きびしく呼びたて、クルマの往来が無いのを確かめて、私はThumperと家に帰り始めました。しばらくして、のそのそと道をわたる姿が見えました。
ともかく、犬さらいが、かわいい犬だといつクルマを止めてPick Up するかわからないので、ほったらかしにはできません。なんども振り返って、ついてくるのを確かめて、あるときはそばまで戻り、言い分をきいて、一緒にゆっくり歩き、とまり、また歩くという調子です。とうとう、家に１００メートルほどの地点で完全に動かなくなりました。先に行けばついてくるかなと思ったら、とまったままです。これはおかしいと思って、Hanaのところへ後戻りをし、抱きかかえて、家までつれかえりました。
あとで、わたしが考えたのは、昨日今日と近くの道路工事で、ときどきやかましい音が聞こえていました。とくに、Hanaはカミナリのごろごろという音や、がんがんという音が神経にさわるのか、異常反応を起こし、裏庭に居るときなどは、茂みの中に隠れこんで一日中、出てこないときがあります。もしかして、この工事作業の音で、神経不安になったのかもしれないと思いました。
かるい、雨の合間のショート・コースのつもりが、ふたりの異常な反応で、大変な散歩となりました。あまり、気を遣って、親切に散歩してやろうなどと考えるのは甘い、雨模様のときはほうっておくべきだとつくづく思いました。ともかく、スピードの違うふたりをWatchしながら歩かせるのは大変です。犬さらい、犬とりの心配が無ければ、まだ楽なのですが、Hanaは自分から犬さらいにお尻尾振って喜んで近づいていくくらいなので、本当に苦労します。
村田茂太郎 ２０１２年４月２３日
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