我が家の主ー猫のEurekaをめぐって (2)
2006年の2月に八方美人だと後で分かるメス犬HanaがBakersfieldのAnimal
Shelter からきました。
猫のEurekaはそれまで、自分ひとりで大きな顔をして主(ヌシ)になりきっていたのに、変なやつがやってきたということで、警戒したようです。
特にHanaにかみつくとか、ひっかくとかしませんでしたが、要注意の人間を24時間態勢で監視するInspectorなみということで、女房がインスペクターと仮の名前をつけたほどです。つまり、Hanaが食べるところから、トイレに裏庭に出るとき、そして、どこで寝るかまで、あらゆる場所に付きっ切りで、Follow です。それが、まる3日、つづきました。
わたしたちはKCET,PBSのTV番組 Mystery の愛好者で、Inspector なんとか というシリーズがあったり、つねにイギリスのInspectorが活躍し、地味に活動するので、Inspectorがどういうものかよくわかっていたつもりですが、EurekaのHanaにつきまとう動作がまったく、Inspectorそのものでした。
一週間ほど経って、Hanaが我が家の家族の一員になったと確認してやっと、警戒を解いたようでした。
それからは、仲良くなり、つぎに新参者がはいってくるまで、のんびりとした平和な生活が続きました。
Eureka は本当に親分肌で、Pet Door があいていても、外のドアーをあけろとかとうるさく騒ぎ立てたり、夜中の3時4時にギャーギャーわめきたてるので、どうなっているのかと思ったことがありました。あとで、わかりましたが、牙が出すぎて、痛かったらしく、獣医さんで抜いてもらってやっとおさまりました。平常と違う行動をするときは必ず、何か異常があるということで、日ごろから満足しているかどうか確かめることが大事だとわかりました。
犬と猫をみていると、猫は本当に物理のエネルギー最小の法則に従うのがあきらかです。いつもショート・カットで、すばやく行動します。高いところから降りる場合も、上から飛び降りるような危険なことはせず、一番下部に近いところまで降りてから、下にジャンプします。
Hanaの場合は、道があると、それに従う傾向があり、より人間的というか、猫と違うと感じさせます。猫は道のあるなしは関係なく、いつもショート・コースをえらびます。
食べ物に不満が在るときは、棚のドアーを大きな音を立ててあけたりして、わざとわかるように行動します。お腹すいてんだぞ、という意思表示をちゃんとするところがかわいいと思います。
猫は喜びの意思表示である、Purringコロコロがあるので、簡単にどういう気分にいるのかが分かります。うちのEurekaはとなりまで聞こえるほど大きな音でごろごろと喜びを意思表示します。猫のこのゴロゴロは従って、人間に対する意思表示で、それ以外のものに対してはゴロゴロといわないように思います。どうでしょうか。猫同士が居るときにゴロゴロいいあっているのでしょうか。犬に対しては言わないと思います。あきらかに、私達の場合は私達への喜びの表現のようです。
Thumper(トラウマの)がくるまでは、Eurekaは私の部屋で、ベッドの上で寝ていました。Hanaが来る前は、ひとりきりだったので、女房のベッドで寝ていましたが、Hanaがきて女房のベッドで寝るようになると、うるさいと感じたのか、自分から逃げ出しました。わたしの部屋で、いつもゴロゴロいいながら寝ていたので、わたしも、ああ喜んでくれているのだといつも確認しながら一緒に寝るような具合でした。
Thumperがやってきて、最初はThumperも遠慮していましたが、Thumperが私の部屋で寝るようになると、またうるさく感じたのか、もともとキチンに用意してあった自分のベッドで寝るようになりました。ともかく、がさがさしたり、うるさいのは大嫌いです。Thumperはおっちょこちょいなので、騒がしく、一緒にいたくはないようです。
でも、今では、自分、Hana、Thumper がこの家の家族構成だとわかったようで、庭でなかよく一緒にくつろぎます。
最も平和な光景で、ありがたいことだと、今の平安をわたしは感謝し、喜んでいます。
つづく。
村田茂太郎 2012年4月4日
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