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11/04/2015

「心霊現象の科学」をめぐって-その106 Josie Varga 「visits to heaven」を読む


「心霊現象の科学」をめぐって-その106 Josie Varga “visits to heaven”を読む

 Josie Vargaの本に関しては、既に一度、「心霊現象の科学」-その80 で “visits from heaven” を紹介した。彼女は、この2冊のほかに “divine visits”という本も出版している。みな、Goodだが、この “Visits to heaven” はVery good である。

 “Visits from heaven” が、いわば霊界からのコンタクト、別の、 Guggenheimの言葉を使うとADCAfter Death Communication を扱ったものであるのに対し、こちらは臨死体験などを扱ったものである。

 彼女の本は、どちらかというと、あちこちからデーターを集めたアンソロジー、コレクションであるが、それぞれのData Source (著者と本の題名とか、エッセイ執筆者のE-mail アドレス、Web site) などを明記しているので、私がさらに調べるのには役に立った。これら、彼女の本で得た情報を元に、アマゾンで調べて本を購入するということも何度か起きた。一冊で、いろいろな内容にふれているので、なんといっても便利である。著者から承諾を得た引用であるため、私が原本を読んでいた場合も何度かあった。ともかく、役に立つ本である。

 紹介されているのは、雷にうたれたDannion Brinkley(心霊現象の科学―その101)やサイキック・Mediumで有名なSylvia Browne, Psychic Bookを168冊出版して、有名なBrad Steiger(彼の本は読みやすいので、もう30年以上前から私は30冊以上購入して、ほとんどすべて読了した)、そして子供の臨死体験研究で有名なMelvin Morse(心霊現象の科学―その86), Holistic Approach-生きる意欲から自分を治す方向をとって有名なBernie Siegel MD(心霊現象の科学―雑談 癌をめぐって)自身の体験など。すべて自分で臨死体験を経験したか、その研究に携わった人が主で、たいがいはE-mailアドレスというよりも、Webサイトをもっているから、それなりに有名な人が多いということかもしれない。そして、本も何冊か出版している人も多い。そのせいか、ほとんど実名のまま引用されているし、個人のE-mailアドレスが載せられているケースが多い。もっとも、わたしもBlogサイトをもっているから、有名でなくても、誰でも、やろうと思えばWebサイトはもてるわけだが。しかし、もちろん、臨死体験をして、それが秘密ではなく、公然とPublicに発表できる場が出来上がっているから、体験者たちは安心して自分の体験を本やWebサイトで公表できるわけだ。やはり1975年のRaymond MoodyPh.D. , M.D. の「Life after Life」の出版が巻き起こした現象の影響であろう。

 私はPeter Russellというひとの「Science and God」という本を読んだが、このPeter Russelとも著者Josieが会話を持ったらしく、その内容が紹介されている。ほかに、Ghost Investigatorsとして有名らしい人(Loyd Auerbach, Dave Tango)とのInterview、そして私が上手にまとめられているので、ぜひ紹介しなければと思っているDr. Mark Pitstickの「Soul Proof」もほんの一部だが紹介されている。子供のReincarnationの研究で有名なCarol Bowmanとも会話を持ち、私が勉強しようと本を2冊取り寄せたPaul Von Wardとも質疑応答を行ったようだ。

では、いくつかを紹介しよう。

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 The Rio Guaiba River: ブラジルで父親が3人の子供をつれて、この川へCampに行った。三人とも水泳は知らなかった。Campをセットしている父親は、子供たちに川に入るなとアドバイスしたが、川の向こう側に行こうとしたため、ひとりが川に流され、それを助けようとした長男11歳がやはり川に流されてしまい、8歳になる三男のGlaucoも助けを呼びにゆくかわりに、二人を助けようとして同じように溺れてしまった。流れは速く、Glaucoはおぼれて息もできなくなった。もう死ぬと思って、“Please God help me。”と叫んだ。彼は母親と教会にいっていたため、Godがいて、Godだけが助けてくれると知っていた。もう駄目だと、意識もなくなりかけたとき、Just relaxeverything was going to be okay (大丈夫、リラックスしていれば、すべてうまくゆくから)と心が和むような声が聞こえ、そして腕が自分を抱きかかえるように感じた。最終的に彼は救出されたが、なんと、水の中に22分沈んでいたのだった。三人が三人とも、川に溺れて死に、そして生き返った。Officersたちは、この子供たちが22分水の底に居て生き返ったとは信じられなかった。のちほど、Glaucoは兄のMarcoに川での経験をおぼえているかと訊いたら、Angelが人に話さないようにと告げたとのこと。もう一人の兄にたずねたら、We died and angel saved us。(私たちは死んだ、そしてAngelが助けてくれた。)と語った。子供三人が三人とも溺れて死に、20分以上経って、奇跡的に助けられ、それはAngelのおかげであったという話で、これは Where Angels Walk (「心霊現象の科学」その102) に載せてもいい話のようだ。Near Death Experienceで助かったのはAngelのおかげであったということで、この本に紹介されている次第。(Glauco Schafferブラジルのプロ・サッカー選手。この事件のあと、ひとのAuraが見えるようになったとか。(臨死体験をした人のほとんどすべてが、サイキックになるようだとのこと。)

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 Denise Linn のケースは、まさに 先ほど(雑談 人生の意味は何か)で挙げた、UCLAの事務の若い女性がメール爆弾にあって、人生が変わってしまったようなケースと似ている。彼女は爆弾を仕掛けた犯人を、うらまないで、赦しているとか。

 17歳でOhio州のきれいな田舎道をモーターバイクを運転したいたとき、うしろから車が追突してきて、バイクをわき道に突き落としただけでなく、U-turnしてきたので、助けてくれるのかと少女が思っていたら、車の窓を開け、ガンを取り出し、彼女を狙っておなかや肺に弾を打ち込んだ。そして車を降りて、とどめをさすつもりか、彼女の顔を覗きながら狙いを定めたので、もう殺されるとわかって、どうしたことか、彼女はやさしさに包まれ、殺そうとしている男を赦してあげるという気持ちになって、目を犯人のほうに向けた。男はその慈愛に満ちた目を見て、何を思ったのか拳銃を撃たないで、そのまま引き上げていった。彼女は、みぞにうずもれていたのでは誰も気がつかないということで、無理して這い出して道の横にころがった。運よく、ほかのドライブ中の車が彼女を見つけ、救急車を呼んでくれた。すべてがうまくいって、病院で大変な手術を受けた。それでも、銃弾による大怪我で、手当てをした医師たちも、だれも彼女が助かるとは期待していなかった。ところが、奇跡が起きて、彼女は回復した。医者も報道陣もMiracle奇跡が起きたと叫んだ。そして、今では、国際的に有名な自己開発の教師としてたくさんの本も出版し、それはほかの外国語24種に翻訳されるほどになった。Feng Shui を教え、自分のRadio showをもち、6つの大陸でセミナーを開催とか、大変な活躍ぶりである。17歳のときに死ぬはずの女性が大変な生き返りを示した。実は彼女はそのときの臨死体験で、トンネルをくぐるのではなく、Golden river of light光の川をわたるかどうかという体験をした。彼女は川の向こう側に行きたかったが、まだ何かし残っているという思いがあって、川を渡らなかった。そして生き返った。そして手術後の苦痛の中で、なんども誰かが抱いて彼女の痛みを取り去ってくれるのを感じて、ドクターか看護婦かなと思ったが、誰も居なかった。そして彼女は、それはAngelであったのだと理解した。その後、つねにAngelを身近に感じて、心が休まるのだった。そのことが、彼女の人生を変え、人を助ける仕事をする道を選ばせた。そして彼女はこの彼女の運命をかえた体験を何物にも変えがたい体験ととらえることができた。彼女にとって、なくしたものよりも得たものの方が大きかった。彼女は、死が人生の終わりではないということを学んだのだ。Love is all that matters.大切なのは愛だとわかった。

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 Lunaという女性は、1980年代に通常の外科的検査のため病院をおとずれ、検査も終わった段階で、突然彼女の心臓がストップした。彼女はいきなり、Soul魂が身体から吸い出されるような体験をし、頭のてっぺんからSoulが抜け出して、どんどん高みに上って行き、とうとうベッドに居る自分の身体が5センチほどの小ささに見えるところまであがった。同じ部屋では医師たちが彼女を蘇生させようと注射をしたり、あわただしく動いたりしているのが見えた。地上の彼女の部屋ではすべてが、Busyであったのに対し、彼女自身は非常な安らぎを感じていた。それは、これまでの人生で彼女が感じたこともないような、祝福されたような静謐感で、できるならこのままの状態でいたいと彼女は思った。しかし、娘が居るのを思い出し、Single Motherとして、娘の成長に責任があるのを確認して、苦労して、ベッドの自分の体に戻る努力をした。次の次元に移行するほうがラクだったけれど、娘のためを思って自分の身体に戻ろうとする努力がむくいられて、無事、Soulは自分の身体に入ることができた。この臨死体験の中で、彼女はOne with ALLという一体感を体験した。それが引き金となって、彼女は生き方をかえるに至った。どんな薬・ドラッグもとらないことにした。ドラッグを使ってエネルギー場を変える必要を認めなくなった。Negativeなアイデアの人との付き合いはやめ、いつも不満をたらしている人や怒りっぽい人との付き合いもやめた。自分にPositiveなエネルギーを持ち込んでくれるような人とだけ付き合うように心がけ、ニュースで世の中の嫌な出来事や不幸な出来事に接するのもよく無いと判断して、テレビや新聞でニュースも見ないようにした。友達づきあいも、Negativeな人は避けるようにした。頭が痛くなれば、アスピリンをとらないで、頭痛よ、去れ!と願うだけで、痛みを取り去ることができるようになった。すべてNDEでまなんだPositive Thinkingを実行しているわけで、それで彼女には充分であった。自分でもHealing Powerをもっていると前から感じていたが、このNear Death Experienceのおかげで、それが確実に芽生えた。自信を持ってPositiveに生きることができるようになった。

 以上で、この本の紹介は終わる。ここに取り上げなかったが、Peter Russelは数学者・物理学者・心理学者・Computer Scientistといえる人物で、しかもインド仏教・ヒンズー教なども現場にいって勉強した人で、大事な議論をしているが、このJosieの本では充分に扱えていないので、私がいつか「Science and God」をこのブログで紹介する(?)ときに、もう少し詳しく展開するつもりである。

 

村田茂太郎 2015年10月31日

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