村田茂太郎 (Murata Shigetaro) のブログ　”海外子女教育”、”心霊現象の科学”、など: オルガン山脈をめぐって　その３

Shigetaro Murata 拙著「寺子屋的教育志向の中から」（瞑想と回想と感想とーロサンジェルス日本語補習校あさひ学園での１５年）全内容を紹介し、同時にほかのエッセイも紹介、私が親しんだアメリカの自然　（California並びにSouthwestなど）を紹介したいこと、また、いくつかの「日本の自然ならびに文化史跡など」を紹介しています。「心霊現象の科学」超常現象も私には大事な領域です。私のブログ内での検索機能は便利です。このブログの中で調べるのにご利用ください。表紙写真　　Bee Canyon Park,　Buster &　Che Che　(2 senior dogs) 、　Granada Hills,　 Los Angeles, California

11/24/2012

オルガン山脈をめぐって　その３

オルガン山脈をめぐって　その３

　オルガン山脈ハイキング・コースとして家族で楽しめる手頃なコースが西側にも東側にもいくつかある。しかし、西側をハイクし、そして東側をハイクすると、その違いにスグ気がつく。西側はフランクリン山脈に似て、よりドライで、長時間の日射量のため、丈の低い、棘の生えた潅木類またはサボテン類が多いのに対し、東側は山の全体にわたって、丈の高い、各種の樹木が生い茂り、ハイキング・コースとしても、比較的安心して歩けるところが多いところである。

　西側においてはDripping Springsへの道は往復約３．５マイルで、ここだけは道幅も広く、Dripping（水がしたたる）の環境のせいで、背の高い樹木もおい茂っているが、私の好みとしては東側のTrailsのほうが気に入っている。

　私は西側では、ほかにLa Cueva Trailそして　Fillmore Canyon Trailを歩いた。La CuevaはHueco Tanksに似たRockyな固まりにCave（La Cueva）があり、距離的には短く面白いルートであり、Fillmore Canyonのほうは、雨のあとは滝になるCanyonに向かい、そこからその上にあがって、Organ Peakとかといった山への登頂を狙うコースをつくっている。滝までの往復は、それ程困難ではないが、それ以上はフランクリン山脈登山に似た険しい環境（Prickly Pear Cactus,Creosote Bush,Jumping Cholla、棘のある潅木・・・）の中を歩くことにナリ、油断するとかすり傷だらけになる。西側はやはりドライなせいで、そういう植生になっているのであろう。高い木はCanyon沿いぐらいにしか見当たらず、それなりにViewはすばらしいが、のんびりと歩くわけには行かないTrailが多いようだ。

　それに対して、東側には２つのNational Recreation Trailｓがあり、どちらも素晴らしい。Viewも見事だし、樹木の生え方や育ち方、Trailsに沿った感じが、周りの自然と調和して、本当にのんびりと周りの景色を楽しみながら歩くことが出来る。国立のTrailsになっている理由がわかるような良いルートである。

　ひとつはPine Tree Trailといい、Loopで約４．５マイル。松林とViewがすばらしい。もう一つは、Baylor Pass Trailで、Baylor Passを超えて西側の登山口まで歩くと片道６マイル。私はPassにあたる峠までのぼれば、引き返すことをおすすめする。すると、往復で約４マイル。どちらも２時間前後で楽しめるから手頃であり、動植物も豊富で、Organ Mountainsの切り立った絶壁のViewが青空や白雲をを背景に、見事である。どちらも、何度歩いても素晴らしい印象を持つ。ただし、Baylor Passのほうは峠を渡る風がとてもきついので、Windをさえぎる服装を用意しておくこと（ヤッケ）が大切。

　私は毎回BLMに３ドル払うのも面倒なので、Dripping SpringsのVisitor Centerヘ行き、Annual Passを１５ドルで買った。これを車のWindowにつけておくと、安心してどこにでもクルマをとめられる。私は４週続けて、オルガン山脈を訪問した。丁度手頃なハイキング・コースなので、私はこれからドシドシ訪問するつもりである。西側のVisitor Centerへの道で立派な４頭のMule Deerに出遭った。こうして、Wildlifeに簡単に出遭えるのがアメリカの大自然の素晴らしい点である。ここも、秋は素晴らしいと思われるが、夏は暑いに違いないので、要注意！

村田茂太郎　１９９６年４月１日　執筆