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11/28/2012

「心霊現象の科学」をめぐってーその33 Mediumの誕生 - Sandra Gibson “Beyond the Body”を読む


「心霊現象の科学」をめぐってーその33 Mediumの誕生 -  Sandra Gibson “Beyond the Body”を読む

 1979年にPaperbackが出版され〔Tower Publications, Inc. Belmont Tower Books$2.25〕、メモによると、わたしは1979年4月には読了している。GoodともInterestingとも、なにも書いていない。あまり印象に残らなかったにちがいない。Croiset the Clairvoyantとか Mathew ManningLinkとかは一度読んだだけで、鮮烈な印象が残ったので、多分、わたしのその当時の関心がこの本の内容とは関係ないところに向いていたのであろう。

 今度、33年ぶりに読み返してみて、まったく初めて読むような感じであった。この2月ブログ開設以来、“心霊現象の科学”に関するものを再読し始めたおかげで、そして、わたしも成長したのか、今回、この本は非常に面白く読めた。最後にVery Goodと記載したほどである。

 この本の裏表紙に“The making of a Medium-A True Storyと書かれている。まさに、その通りである。わたしは2月以来、いつも引用するRosemary BrownEileen Garrettなどのサイキックの自伝または回想録、自己分析の記録などを読んで、Mediumは最初から、若い頃からMediumサイキックぶりを発揮し、それを肯定する母親そのほかのひとがヘルプして、自分はほかの人と違うということに対して、特にNegativeにもNervousにもならずに成長していったということを当然のことのように思っていたが、このSandra Gibsonサンドラギブソン(ペンネームで、1947年生まれ、この本を書いたときは約29歳。教育学、心理学関係でPh.D.を取得、Husbandも精神分析、心理学、カウンセラー関係でPh.D.を取得)のこの本を読むと、Mediumshipを自分が、本人がAcceptすることは、大変なことであり、また、まさに指導者とその道の教育が必要ということを始めて知った。

 Sandraは13歳の頃から、普通の子どもとしては異常な体験をし始め、一時、おさまっていたが〔15歳から23歳まで〕、24歳の時から、あたらな展開を見せ、それは予知、テレパシー、Past life Memory その他が関係してくる事になった。結婚してヨーロッパ旅行をして、スペインの古いお城を訪れたとき、自分が今のHusbandに、その昔、恋人同士でありながら、この城の城壁から突き落とされて死んだことを思い出し、高所恐怖症があらわれた。そのあと、イギリスで、今度は、彼女が男性で、今のHusbandが女性で、その女性から愛されていたのにもかかわらず、Playboyブリを発揮して、結婚まではいたらなかった、そういう実話なのか、夢なのか、想像なのかわからない場面が鮮烈な夢としてVividにあらわれてくるようになり、このままいくと、自分は気違いになるか、悪霊につかれてダメになるに違いないと感じて、Prana FoundationというPsychic Consultingを訪れた。そして、何度も、やめようとかという思いにとりつかれながら、自分のこのいわば恐怖の体験の真相を究めたいという思いで、ひとりのConsultantとつきあいはじめ、彼の指導で、何度も、もたもたしながら、1年半かかって、自分の能力を発見し、開発し、Ph.D.をその間に取得しながら、Mediumshipを所持したひとりのサイキックとして成長していく話で、最初のConsultingに入る前から、1年半後にそれを終了するまでの記録Journalを本(Journal of a Psychic)にまとめたものである。本にするアイデアは、彼女のSpirit Guideが提案し、Followして成立したものらしい。つまり、本当に懐疑的な人間が、自分のサイキックな能力を発見し、コントロールしながら、その才能を伸ばして、PublicMediumとして通用するほどに成長するまでの話である。

 ここには、Reincarnation転生が出てくるし、Edgar Caseyエドガーケーシー同様のSleeping Prophet眠れる預言者的な、あるいはカウンセラー的な、病理学的な診断まで登場する。そのとき、彼女自身はいつも、それがホンモノか、自分の内部の意識の変容態から来た情報なのかと疑問に思い、自分のからだがほかのものにPossessedされることを極端におそれていた。そのため、時期が熟するとPast Life Therapyを受け、自分が夢で見たりしたことが、すべて本当のことであったとを知る。そして、なぜ、そんなにPossessionをこわがるのか、ということなど、彼女の恐怖の真相がこのPast lifeの実態から(?)解明される。トラウマの真相に対決すると、トラウマは消えるということで、彼女は自分のいろいろと消極的な行動の原因が、実はその昔、サイキックな能力を悪用して人々をだましたり、その結果、火あぶりの刑で殺されたり、悪い霊に自分の身体をのっとられてしまったという体験と、それを償う形でその後の人生が展開してきたということなどを知らされ、自分でも確認し、そのため、今のLifeでは生活態度がNegativeになり、なかなか、心を無にして、良いGuiding Spiritがうまく働ける状態にならなかったということであり、それがわかった時点で、彼女は自信をもってPositiveに自分の才能を発揮していく決心がつく。

 そのうち、自分の能力を訓練してAuto-writingTelepathy, Trance-medium性を発揮するようになり、Husbandが助けて、ふたりでTrance-mediumSessionを何度も家でもち、またコンサルタントのヘルプで能力を開発する中で、彼女はまさにEdgar CayceTranceの状態で、名前などを聞いただけで、そのひとの何が問題かとか、自分のHusbandの身体のどこが具合が悪いかなどを判定するあるいは判定できるようになる。Medical Doctorでもない彼女が、HusbandProstateがおかしくなっているから、こういうフルーツジュースを飲めとかいいはじめ、彼女自身はそれを信じないで、ドクターに相談しろと言うが、Husbandは彼女の診断どおりに行動して、元気になる。

 そういうことで、結局、Reincarnationの悪夢かなにかで苦労した彼女が、コンサルタントの指導の下、自分の天分をひきだし、カウンセラー、Mediumとして大成していく。

 これを読んでいて、わたしはEdgar Cayceが何も特別なわけではなく、ひとりのすぐれたサイキックであったとわかった。このSandraも、Trance-medium-shipに慣れてくると、知らない人の名前をもらっただけで、一応、それらしき問題をあてるわけである。彼女はそれをいつも自分の意識または深層意識から来た情報で、ホンモノかどうかわからないという疑問を持っていたが、コンサルタントは彼女の判定Readingは当たっているという。

 そこで、彼女は自分はコンピューターの端末で、それが意識または深層意識から中央のCosmic な意識につながって、その中央情報局にいわばAkashic Recordといわれる個人の情報がたくわえられていて、Spirit Guideが名前をいわれただけで、その人の情報をひっぱってくることができるのかもしれないと考える(これは私の解釈で、この本ではAkashic Recordなどという言葉はでてこない)。Edgar CayceySleepingTrance-mediumの状態で、いろいろな質問にたいして、おどろくような答えを残したように、彼女も名前を聞いただけで、そのひとはアルコールに問題があるとか、自己破壊的傾向があるとか、ともかく、本人である彼女が全然知らないことを、自分の口からいうことになる。

 この本は日本語訳がでているのかどうか知らないが、とても面白い。まるでSFを読んでいるようなところまである。彼女はどこかのPlanetからいわば左遷されてきて、また戻ることになるかもとか、彼女のSpirit GuideEarth lifeのガイドをつとめるだけでなく、どこかのPlanetでは肉体を持って存在しているとか。Earthでは時間と空間が支配しているが、そこでは、つまり“あの世、別の次元”(?)では、時間も空間もないから、すべてが瞬間で、思うように動けるとか。そして、Earth lifeはまだまだ幼稚な次元で、いくつもの段階を経て成長をしていかねばならず、そのひとつのいわば学習過程として地球上の生命としてあらわれたわけで、これは、まだはじめの段階にすぎないとか。まるで、Rosemary Brownの Unfinished Symphonyで彼女Rosemaryのガイドを勤めたフランツリストがRosemaryに説明したのと同じ話である。つまり、この地上のLifeはいわば幼児期で、この世の生命がおわってから、あたらしい次元がスタートするので、死はおわりではなく、はじまりであるということ。

 Past lifeReincarnationに関しては有名な本もいっぱい出ている。わたしもたくさん読んだ。このSandra Gibsonの本を読むと、この地上の生命は何度も転生するように見える。

 彼女は本の最後に近いところで、思い出された自分の過去の人生を列挙しているが、少なくとも6回以上転生しているようだ。Another Planetでの拷問と殺害、メソポタミアで大きな男性、1200年代Possessed、ヨーロッパで1400年代サイキックパワーの悪用で追われて岩にあたって死ぬ。スペイン1500年代、高貴な身分の女性で若い王子(今のHusband)の愛人で、口論で城から突き落とされて死ぬ。1600年代アムステルダムでにせもののMediumとして人々をだまし、そのうちPossessedされ、火あぶりで死ぬ。1800年代イギリスで彼女は男性、女(今のHusband)をもてあそんで結婚せず。という転身(男に生まれたり、女に生まれたり)をくりかえす。

 そして、Future彼女の将来-もう一度、地球上で、今度は平和な主婦として、サイキックで子どもを持ち、おだやかで幸せな生活をおくる。それがこのEarth lifeの最後で、そのあと、My Home Planetにかえる。

 この彼女が何度も夢で見た過去の記憶が、Foundationでコンサルタントの助けで、催眠状態で思い出すPast lifeの数々で確認され、彼女の夢はまさに彼女の過去の人生であったとか。

 この本に引用されたりする本にLawrence LeShanの「The Medium, The Mystic and The Physicist」や「How to Meditate」がある。どれもこの本の中で信頼できる内容ということで、高い評価を与えられている。拙著の中の「癌と人生」というエッセイは、彼の本「You can fight for your life」の紹介であった。この彼の本がMeditationその他で、ふたりのPh.D. Candidatesに役立ったのは事実のようだ。

 この本を読みながら、わたしはほかにJane Robertsの Seth Speaks やFrederick LenzLife Times その他を読んでいる。そうすると、このSandraの本で書かれた何度もの“転生”Reincarnationの話が、Lenz Ph.D.LifetimesSeth Speaksの中の話と通じ合って、ここにもまた別の転生の話があったのかということになる。わたしが2月から計画しているArthur Guirdhamの「Cathars and Reincarnation」の紹介予定(まだ未筆)も具体的な転生の記憶の話で、それがとても興味深い。Dr. Ian Stevensonの有名な「20 cases suggestive of Reincarnation」はインドその他の子どもの記憶の話であるが、あまり面白くない。このSandraAnother Planetの話を読んで、立花隆の「臨死体験」の中で、エリザベスキューブラロスとのInterviewで、話が“眉唾物”というか、変な方向に行きかかったことを述べている部分があるのを思い出した。(上巻489-490ページ)。

――――――――

―ロスさん自身は、臨死体験以外に、体外離脱をしたという経験はありませんか。

 

あります。何度もあります。・・・

 

体外離脱してどこに行くんですか。

 

いろんなところに行きます。その辺の屋根の上にとどまっていることもあれば、別の銀河まで行ってしまうこともあります。ついこの間は、プレヤデス星団(すばる)まで行ってきました。そこの人たちは、地球人よりもずっと優れた文明を持っていて、“地球人は地球を破壊しすぎた。もう元に戻らないだろう。・・・”といっていました。

・・・・私には昔から幾つかのスピリチュアルな体験があります。・・・

 

・・・ロスとのインタビューは、この奇妙なやり取りで終わった。・・・

 

しかし、それにしても、彼女がついこの間体外離脱してプレヤデス星団に行ってきたといいだしたときにはびっくりした。思わずまじまじと彼女の顔に見入ってしまった。あるいは彼女がこの問題についてそれ以上話そうとしなくなったのは、それが原因かもしれない。

 

・・・どう考えても、これは夢ないし入眠時幻覚なのではないかと私は考えている。

――――――

 わたしは、このSandra GibsonHome PlanetとかEarth Lifeとかという話を読んでいて、このキューブラロス、立花隆のプレヤデス星団の話を思い出した。サイキックは、この、時間と空間に縛られた地球的宇宙以外に、時間も空間も無いParallel宇宙にアクセスでき、そういうイメージを生み出せるのだろうかと思ったわけである。

スピリチュアルとかサイキックということと関係のある話で、ただ単純に体外離脱Out-of-Body-Experienceということではないのかもしれない。

 さて、このSandraの本のなかに、1年ほど前に亡くなったはずの彼女のおばあさんがHelp me!助けて!と彼女にコンタクトしてくる場面がある。おかしい、もう亡くなった筈なのにということで、彼女のSpirit/Guideに相談し、結局、White LightPositiveEnergyのイメージを送り、おばあさんはもう死んでいるのだから、別の次元に移るようにメッセージを送り、ほかのSpiritがヘルプしてくれるように頼んで、やっとおばあさんは死んだことをさとり、死後の世界のLimbo?から解放され、うまく昇天していくという話である。

 これを読んで、そしてほかの本も読むと、Rosemary Brownの本でリストのSpiritがのべた、死ぬと近親者とか友達が待っていて、迎え、案内してくれるから、死んでも心配ないということであったが、それは、どうやら、うまく(?)死ねた場合の話で(つまり、成仏できるような環境で死んだ場合?)、そうではなくて、自分が死んだことにも気がつかないで、薄明のような中をさまよっているというケースもあるようだ。

 Frederick Lenz, Ph.D.は、そのLifetimesという本の中で、The Tibetan Book of the Dead という本を簡単に紹介しているが、(わたしはこの本「チベットの死者の書」の英語版を持っていて、これから読むつもりであるが、ここでは、このLenzの紹介を述べる)、それによると、死者の魂が転生によって再生するまでに、いくつかの魂の遍歴を経る事になる。この魂の異次元での遍歴がConfusing(ややこしい)なので、Advanced StudentsにこのBardo Planeといわれる世界を事前に案内しておこうというのが、このTibetan Bookの書かれた目的、つまり、死んでから迷わないようにという話で、ということは、やはり死んですぐに、いわゆる極楽浄土にうつるわけではないということかもしれない。以下はLenzLifetimesTrue Accounts of Reincarnation〕からの引用。Fawcett Crest Books, ISBN:0-449-24337-0 1979、Page 96-97.

 The Book of the Dead explains that immediately following a person’s death, he may not realize he has died. After he had recognized that his body had died, he will become distressed and will try – without success – to enter his old body. After death the soul may linger in its old environment on earth for several days, visiting familiar places where it has lived during its former life. In some cases the soul will also linger to observe its former body’s funeral and to see to what extent others mourn its death.

 チベットの死者の書によると、人は死んだアト、すぐには自分が死んでしまったことに気がつかず、しばらくして、それがわかると、落ち込んで、もう一度、自分の身体に戻ろうとするが、もちろんうまくいかない。そして、死後数日間は自分が親しんだ場所をうろついたり、自分の葬式を眺めたりする。

 According to the Book of the Dead, after the soul has lingered on earth for a time, it will feel a pull to go beyond this world. At that time it will begin its journey through the higher worlds. The first world the soul enters into after it leaves the physical world is a vital world filled with chaos. The Book of the Dead describes many unpleasant-looking beings who live in this vital world who try to torment the soul. After staying in the vital world, the soul will then enter into a mental world that is composed of abstract ideas and qualities. After passing through this world, it enters into a number of beautiful psychic worlds filled with pleasing colors, scents, an beautiful beings that will help the soul on its journey. Finally, the Book of the Dead describes the soul’s own world, where it will rest and reflect upon the experiences it has had in its most recent lifetime. After it has rested for some time in its own world, it will retrace its course and be reborn.

 死者の書によると、それからSoulは異次元世界の方に引っ張られ、その異次元でのSoulの旅をはじめることになる。Vitalな世界からMentalな世界、Psychicな世界と経て、最後にSoulOwn Worldに達する。そこで安らぎ、自分が去ってきた死ぬ前の世界について反省する。そういうことを経て、しばらく休んでから、また次の地上での生命に生まれかわる。転生がはじまる。というのが、この「死者の書」の記すところであり、要するに、死と転生の間を、Soulがとまどわないように説明したものということになる。この簡単すぎる要約は、Lenzの本によったもので、いずれ、わたしは自分が所持しているエジプトの死者の書とチベットの死者の書(どちらも英語版)を読んで、このブログで紹介したいと思っている。

 ここで、言いたいのは、立花隆が言うように、死ぬ前に“臨死体験”に描かれたような、すばらしい気分を味わったアト、本当に死んで“無に帰す”のか、臨死体験が描いたような極楽浄土あるいは天国のような世界に移れるのか、それは死ぬ前にはわからない。どちらであってもよい、ともかく、死ぬときに人間は苦しまないで次の次元または無に移れるということでよいということなのだが、もし、死んで次の次元に移るようなことになった場合、この死者の書に描かれたような、ある種の段階的移行があるかもしれないということを知っておいたほうが、安心して死ねる、ともかく、薄明の中で1年も2年もさまよわないですむということなのである。

 Sandra Gibsonは、この「Beyond the Body」を書いた後、読者の反応がすごくて、Best sellerになり、続編「Beyond the Mind」(1981)を書くわけで、そのとき、自分のおばあさんが死んだことを知らないで1年間、薄明の中をさまよっていたという話から、Limbo(宙ぶらり)状態に居るSoulGhostの一つの原因ではないかと考え、いわば、サイキックMediumとして、このLimbo状態に居るSoulへのコンサルタントをすることも大事ではないかと考えたことが記されている。以下はPage 9-10 の直接の引用.

 “Well, if we really do survive death, then we presumably take our personalities with us. We may not be that much different right after death than we were right before death.” さて、もし本当にわれわれが死後も生きているのであれば、われわれは当然生前の個性もそのまま持ち込んでいるはずである。そうなると、われわれは死後も生前とあまり変わらないということになる。

 “True. Raymond Moody’s Life After Life is one of a number of studies that supports that idea.” その通り。ムーディのLife after Lifeはその考えを支持する研究のひとつといえる。

 “If that’s the case, it seems that a lot of those supposedly dead people may have problems. Some of them may be confused, may not realize that they’re dead. Others may refuse to accept their condition.” もし、そういうことが、本当に起っているのなら、死者といわれるひとはたくさんの問題を抱えていることになる。あるものは、戸惑って、自分が死んだという自覚が無いかもしれない。あるものは、これが死んだ状態だということを拒否するかもしれない。

 “Aren’t there supposed to be guides on the other side to help them at that time?”  でも、そのときに、別の次元で死者をヘルプするガイドがいるはずではないの?

 “I do think there are guides. But maybe some people are closed to hearing them. Remember that day when I felt the presence of my grandmother in my study? She had been dead a year, but I felt she was telling me that she was very confused, Only after I convinced her that physical body had died did she listen to the guides.” 私はガイドはいると思う。しかし、ある種の人々はガイドの意見に耳をかそうとしないのではないか。私が書斎でおばあさんが居るのを感じた日のことを覚えている?彼女は死んで1年経っていた、それにもかかわらず、おばあさんは戸惑った状態にいると私に伝えたように思う。わたしが彼女の肉体はすでに死んでしまっていると納得させて、やっと彼女はガイドの意見に耳を貸したのだ。

 “Granted. Maybe some people who have recently died are not receptive to the guides. So, what happens then?” その通り。もしかして、死んだばかりの人はガイドを受け入れないのかもしれない。もし、そうであれば、どういうことになるか?

 “I am wondering if these confused people become what we call `ghosts’, hanging around their former homes. It’s their effect upon the people who are alive that interests me.” 私は、もしかして、これらのわけがわからなくなった状態に居る死んだ人々が私達が“幽霊”と呼ぶものになって、自分たちのもとの家のまわりを徘徊しているのではないかと思う。私が興味を引かれるのは、そうした人の生み出す効果が生きている人に与える影響ということだ。

 “Are you talking about possession?” あなたはPossession憑きについて話しているのか?

 “Partly. I think possession can happen. But maybe there’s telepathic rapport between the dead and the living.” 部分的にはソウ。私はPossessionは起りうると思う。しかし、もしかして、死者と生きているものの間に、テレパシーが働くのかもしれない。

 ということで、Sandra Gibsonは自分の過去を知って、生き返ったようになり、Ph.D. を取得して、カウンセラーをはじめ、なんと、自分が指導を受けたPrana FoundationPresidentに推薦され、Foundationの発展に貢献するという話である。これを読むと、ReincarnationNaturalに起るように見える。ともかく、わかりやすく、面白い本であった。

 

村田茂太郎 2012年11月24日、26日 執筆

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