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5/15/2016

「心霊現象の科学」をめぐってー総まとめ その7/7


「心霊現象の科学」をめぐってー総まとめ その7/7

「心霊現象の科学」をめぐって - 余談の余談  2015年10月7日

 最近、私は、HP Printer Cartridgeを沢山購入して、そしてPaperも、Vinyl Protective Coverも、Book Binder も、沢山購入して、(トータル1000ドルほど!)、時間をかけて、私のブログのうちの、「心霊現象の科学」をめぐるエッセイを、すべてPrint Outし、10 Binderほどつくりあげた。ひとつが400枚を超えるVolumeで、紙なのでずいぶん重い。日本に送るのは大変だと思い、どうすればと考えて、今朝、Binderで送らずに、SD Card にすべてを入れて送れば、Microsoft Office WORDで作成したエッセイなので、コンピューターがあれば、見てもらえるだろうと気がついた。もっと便利なのは、SD Cardというよりも、E-mailFileを添付しさえすれば、それですべてが解決とわかった。

 今日、一日かけて、いくつかのWORD ファイルをひとつのFileに合成した。途中、気がついたエラーは出来るだけ訂正するようにしたため、大変な時間がかかってしまった。しかし、これで日本の友人にはE-mailに添付して送れば済むので、やっと安心できた。アメリカの友人にも、近場の人以外には、E-mailに添付すればよいということで、やっと気が晴れたような思いである。

 ComputeInternetをしないアメリカ在住の友人には、このプリントしたBinderを手渡すようにし、今、実行中である。

 今こうして、思いついたのだが、この私のブログを見てくださっているひとは、まじめな方々に違いないと思うので、わたしはこのブログの、このページに私のE-mail アドレスを記入して、このブログに展開した「心霊現象の科学」に関するエッセイを、はじめからすべて読んでみたいと思う人に、この「心霊現象の科学=全エッセイ」ファイルを添付して送ってあげたいと思う。

 PublicBlogに個人のE-mailアドレスを公表するのは危険だが、わたしのブログはまじめなものであり、したがって、このブログを時々見てくださっている人も、まじめな人に違いないので、リスクを知りながら、無料で、この私のブログに載せた「心霊現象の科学」全エッセイ WORD FileE-mail返信で添付して送ることにした。

 最初、Computer – Internetで読める人は、その気になればScreenで読めるだろうと安易に考えていたが、一つ二つ程度なら、まあどうってことはないが、100篇以上のエッセイを昔にさかのぼりながら読むのは確かに大変である。それで、私としては読者に読んでもらいたいから、MicrosoftOffice WORD で元々作成してあるのだから、そして今ではOffice またはWORDはだれでも見られるようになっているはずだから(有料?)、一つのファイルにまとめあげて、希望者があれば、私宛にE-mailで希望通知をだしてもらい、私からFileを添付して送り出すということにしようということに決めた。もちろん無料である。

 わたしは、このAfterlifeに関する領域探求の現段階をすべての人に知ってもらいたいと思う。このブログの中でも書いたが、私は、まじめに、日本の学校で、道徳指導か何かと同時に、この「死」DeathAfterlifeをめぐる指導が必要だと考えている。政治家でもなく日本での教育者でもない私に何が出来るわけでもないので、せめてこの公開している私のブログのなかで、この領域、Afterlifeについて、子供のときから知っていることが必要だと告げるだけである。誰も知っているように、現代はテロと事故と病気で、誰でも、年齢を問わず死に面することになっている。子供だからと容赦してくれないのである。したがって、もし死ぬようなことになっても、あわてずにすむように、最低の知識は持っていたほうがよいと私は思う。

 私のこのブログを読んで何かを感じてくださった親たちは、学校教育とは関係なく、子供たちに、この不思議な世界について話して聞かせることも可能であろう。そうしてほしいと思う。

 廉価本出版をあきらめ(日本では、あまり本を読まなくなっているとか)、ブログでの閲覧も容易ではないと確認した現在、私に出来ることは、コンピューターをしないアメリカ 近場の友人たちには直接プリント・アウトを配布。コンピューターを扱える人で、私がE-mailアドレスを知っている友人たちには、WORD File を送付。世界中に散らばった(本当におどろくほど様々な国にいる日本人が、時たま読んでくださっているようで、日本人の海外進出振りに感心!)、私のブログを見てくださっている人、(多分、わたしの教育関係のエッセイのおかげ)たちには、私宛 簡単なメモ -“興味あるから全エッセイFileをほしい” -とか、を送っていただけば、すぐにでもFileを添付して送り返す予定。

 私は、E-mailアドレスはいくつかもっているけれど、Openしないところに送ってもらっても見ないかもしれないので、ここにお願い。


 Eureka は、毎晩、寝るときに、私の首に襟巻きのように跨ってきて、ごろごろといってくれるので、私はいつも心が癒されるように感じる、もう15歳を過ぎた きれいな、かしこい猫の名前。

 この g-mail  アドレスは私がLiterary Consultantを勤めていたときに、特別にその人と交信するために設けたアドレス。通常はMSNアドレスをつかっている。

 私の目的は、私が努力して得た情報(Afterlife その他の)をできるだけ沢山のひとに知ってもらいたということ。そのための最良の方法は、上記 ブログ読者に直接希望通知を送ってもらい、その返信にWord Fileを添付して送るということ。これで、私の400ページを超えるブログの内容を、関心ある皆さんに読んでいただけるということで、私の執筆の苦労も癒されることになる。すべて無料。(Fileの大きさは約 2.5 MB. これで400ページを超える情報が収納されている! 写真1枚よりも少ないバイト数。)

村田茂太郎 2015年10月7日

(この方法は失敗しました。Junk Mail 迷惑メールで届くと、こわくてOpenできないため、無理と分かりました。今こうして、連続で、8つのファイルでOpenするのが比較的やみやすいと思っています。 2016年5月15日 村田茂太郎)




「心霊現象の科学」をめぐって ー 雑談 癌をめぐって 2015年10月16日

 Yomiuri Onlineによると日本人の三大疾患は 癌、心疾患、 脳血管疾患 であるという。

 癌に関しては、今では、最も恐れられる病気のひとつから、そうでもない病気の一つになったように思われるが、それでも癌で亡くなる人はいまだに沢山居るようだ。

 私の友人、知人、クラス・メート その他、わかっただけでも大概は癌で亡くなっている。

 私は 拙著「寺子屋的教育志向の中から」というエッセイ集に載せたエッセイ“癌と人生”のなかで、著者Lawrence LeShan Ph.D.の本”You can fight for your life” を紹介しながら、癌に対抗して生きる生き方を述べた。それは1983年ごろのことであり、この本は1977年ごろに出版されていた。私は、一読して素晴らしいと思い、もう一度本屋に行って、そこにあった6冊ほど全部購入して、友人・知人にあげたり、貸したりしたものであった。なかには、返してくれと頼んだのに、返してくれない人も居た。

 最近、私は Bernie S. Siegel M.D. の“Love, Medicine & Miracles”という本を読んだ。(1986年出版)。素晴らしい本で、このブログで紹介しなければならないと思っていたが、今はその中の、このLeShanの本と関係する話を紹介しなければと思う。このSiegelの本には、ちゃんとLawrence LeShanの本の話が引用されていた。

 LeShanは何を言いたかったのか。彼は癌の症状があらわれたということは、今までの生活から生活態度を根本的に変更する必要に迫られたととり、がん患者にはそれ相応に人生の今後の生き方を変更する必要を説いたのであった。そして、彼の意見に忠実に従ったひとは、致命的といわれた癌の症状から回復したというような話が書かれていた。

 Bernie Siegel MDの本を読むと、LeShanは正しかったということがわかる。それよりもさらにすすんで、Siegelは、いわゆる致命的で手遅れといわれるような癌患者でも、完全に回復する可能性があることを示している。

 まず癌に関する最大の問題は、医者が、患者の癌がわかった時点で、その結果を患者に通知する際、患者に対して、あなたは重症の癌の状態にあるため、もう手遅れで助からない、あと半年の命だとか3ヶ月もてば良いほうだとか、いろいろ預言者的な通知を行い、そのとおりに患者が亡くなれば、自分の判断は正確であったと自己満足する(?)というのが、今までの医者とがん患者の関係であった。

 ドクターSiegel によると、医者が、この“余命いくばく”という通知をすることで、患者から生きる希望を奪い、患者はそのとおりに、期日に死ななければならないと観念してしまい、そのとおりに死んでいくようである。

 患者にとっては、医者は絶対であり、医者があなたは半年の命だといえば、あとはどのような治療を施そうと、まさに宣言された余命期間がすぎると死んでいくというのが通常起きているケースであるらしい。

 そこで、では癌に対して(癌だけではなく、すべての病気に対して)どうすれば、健康に生きることが出来るのか。致命的といわれた癌から回復することが可能なのか。Dr. Siegelが発見したのは、人間には自然治癒力がそなわっており、いかにそれを発揮させるかが大事で、それにはUnconditional Love無条件の愛 がもっとも大事であるということ。医者も患者も家族も人間として人間らしく付き合い、お互いを信じあい、愛し合い、協力し合うなかで、癌と闘う体制を築いていくということであるようだ。誰も人間は自分で治癒できる能力を潜在的に保持している。それをいかに発揮させるかが大事な問題で、それには、まず生きる意欲が何よりも先決されるというわけで、以下のような処方箋が展開されることになる。

1 生きる意欲、癌に負けないぞ、俺は癌にうちかつぞという意欲(一番大事!)。

2 生き方を変える。やはり癌の発生原因のひとつはストレスその他の問題山積なので、生きる環境を完全に変えてしまうこと。新しい人生を自分で択ぶこと。

3 健康なイメージをいつも描くこと。がん細胞に対して、健康な自分の細胞がうちかっていき、がん細胞を取り除いていく姿をいつもイメージに描くこと。Visualization.

4 医者も含めて、周りの全員が本当に癌に打ち勝てると信じて、患者を応援する体制をつくること。医者が先にあきらめてしまうのではなく、医者も完治を信じて患者に対応することが必要。それには、医者もよく勉強して、Mind over Medicine であることを新たに学ぶことが必要。(これは私のコメント)。

5 もちろん、Diet, Exercise、そしてMeditation瞑想 は健康回復に非常に貢献する。

6 祈り。 祈りの効果は今では科学的にも証明されている。ひとりで祈ることも大事だが、沢山の人が共通の目的に対して祈ると、エネルギーが効果的に働いて、本当にPositiveに働くことになる。

7 治療方法は、たとえばChemotherapyのような、評判が悪く(毛が抜ける、苦しい 等)恐れられているRadiation Therapy でも、わるくとらないで、Positiveに、自分に必ずプラスになると信じて治療を受けると、本当にNegativeな反応は極微におさえられ、Positiveな効果があらわれるようになる。

 以上のようなことが、この Bernie Siegel MD の本に述べられていることで、彼は実例を引きながら展開しているので、なかなか説得力のある展開となっている。まさに、これを読んで、癌だ とわかっても、ぜんぜん、あきらめることは無く、まず、自分の生き方を反省してみることからスタートということで、癌を完全に克服する、つまり跡形もなくなるということも可能とのことである。

 すでにどこかでも書いたがPlacebo Effect という言葉がある。すばらしい新薬だ、特効薬だといって患者に与えると、本当に効果を発揮するということで、まさに事実である。これはどういうことか、“信念”、“意識” が個々の細胞に直接影響を与えるということである。つまり、“意識”はある種のエネルギーで、細胞レベルで直接に効果を与えることが可能ということで、今ではCandace Pert Ph.D. や Bruce Lipton Ph.D. の研究で科学的に解明されているといえる。意識のもちかたが、人間の身体、細胞に直接影響を与えるということで、医者があなたの余命は半年と宣言すれば、もう意識が、半年後に死ぬということを細胞に記録してしまうわけで、結果的そのようになるというのが現に起きていることであると思う。(これは Placebo Effect に対して Nocebo Effect といわれるようだ 「Mind Over Medicine」 Lissa Rankin, M.D.)。まさに、“医者よ、驕る無かれ!”である。医者は患者を生かそうとするのが使命であるはずなのに、勉強不足のために、自分の言葉が死刑宣告しているのだということを忘れて、宣告どおりに死んだと、自分の病状理解を自慢するようなことがあれば、それはひどい話である。

 Voodoo Magic という言葉がある。Voodoo Magic を信じる人に、誰かが“あなたはいついつに死ぬ”というVoodooの呪いをかけたというと、その人は本当に死んでしまうのである。これはVoodoo Magicにそういう力があるということではなく、死を宣告されたと その人が信じたら、それが全肉体に影響して本当に死に至るということで、これは魔法でもなんでもなく、信念・意識が細胞レベルに直接影響を与えるということの実例であり、Dr. BarkerScared to Death という本にも紹介されていたが、ありうる話である。

 最近の科学は、今まで、わかっていたが、科学的に証明不可能と思われていたことが、サイド・ラインから証明されてきているようで、今では個々の細胞が、まるでHolographic 宇宙のように、個人の記憶や感情までKeepしていることがわかるようになってきている。そのことは有名な心臓・肺移植のSurvivor Claire Sylviaが自分で証明しているわけで、このブログでもすでに紹介した。(その68)。

 このBernie Siegel M.D. の本は非常に素晴らしい本で、日本語訳が出版されていなければならないはずだが、もし出版されていれば、すべての癌を宣告された人に読んでもらいたいと思うし、周りの人にも、医者にも読んでもらいたいと思う。生きるか死ぬか、この本を読んだかどうかで、分かれることになると思う。

Bernie S. Siegel M.D. “Love, Medicine & Miracles”

ISBN: 978-0-06-091983-2 William Morrow An Imprint of Harper Collins Publishers 1986



村田茂太郎 2015年10月16日




「心霊現象の科学」をめぐって-雑談 Surveyをめぐって 2015年10月17日

 Brian Weiss, M.D. の “Miracles Happen” という本を読んでいたら、アメリカ国内でのSurvey結果が報告されていた。

 2009年 Pew Forum というところがReligion & Public Life について統計を取ったというもので、それによると、アメリカ人全体の

1 ¾ American believe in Life after Death 四分の三が、死んだらあの世に移ると信じる。死後の世界があると信じる。

2 ¼ believe in Reincarnation 四分の一が、転生Reincarnationがあると信じる。

3 ½ had mystical or spiritual experiences アメリカ人の約半分の人は、霊的、または不思議な体験をしたことがあるという。{Bill Guggenheim & Judy Guggenheim の編集した “Hello from Heaven” を読むと(その77―で紹介)、確かに誰でも霊界からのコンタクトを経験しているようである。彼らは After Death Communication ADC という用語を作り出したくらいである。}



 日本ではどうだろうか?アメリカでは様々なPh.D. またはM.D.タイトル保持者が Afterlife, Reincarnation, Possession, Near Death Experiences などについて、堂々と彼らの研究成果を発表しているが、日本では東大教授の矢作直樹博士くらいであろうか。堂々とAfterlifeなどについて自分の意見・体験を発表しているのは。

 Brian WeissM.D. は 「Many Lives, Many Masters」 (1988年)を発表して、一躍世界的に有名なPast-life Regression Therapist となった。(自分が生きた過去の人生を、催眠状態に入って再体験することによって、現代の自分の様々な病状が完治されるという療法)。(その75―で既に紹介したとおりである)。彼自身は、この患者、仮名Catherineと出遭うまでは、普通の精神分析医・大学教授であった。Catherineがきっかけとなって、彼のPast-life Regressionは本格化し、今では、Dr. Weissには、もちろん Afterlife があるのはわかりきったことで、それだけでなく、人間は何度も生まれ変わって現在に至っているという転生Reincarnationの代表的な旗手のひとりとなっている。このCatherineの場合、霊界のMasterのひとりが、彼女は87回生まれ変わっていると告げたそうである。

 このとき、Dr. Weissが驚かされたのは、催眠状態のCatherineの口から、違った声音で、Dr. Weiss自身の、誰も知らない情報があきらかにされたことで、それはMasterAkashic Recordを直接読み取っているような感じであった。Edgar Cayceは、名前と住所をきいただけで、自己催眠状態で、このAkashic Recordにコンタクトして、正確な情報をつかんでくるのであったが、まさに同じことが、この彼の患者Catherineによって展開されたわけであった。

 普通の人間が、Past-life Regressionによって、そういう世界に入っていけると知ったことが、彼が熱心なReincarnationの信奉者となるはじまりであった。

 その後、かれは堂々とPast-life Regressionに関する講義やWorkshopその他をアメリカだけでなく、世界各地で、あるいはCruising Shipの上で実行したのであった。

 この“Miracles Happen”という本を読んで、何よりも感心するのは、Dr. Weissの本を読んで感激し、興味を覚えた人々は、機会をつかんで、Dr. Weissの講演会、Past-life Regression Workshop などにどんどん参加していることで、時には何百マイルのドライブだけでなく、飛行機でかけつけて、3日から1週間のWorkshopに参加する人、それも夫婦や家族、友人たちと参加する人が多いということであった。

 ひとくちにWorkshopとかといっても、その開かれる場所にかけつける費用(飛行機代、宿泊代、レンタカー代、その他)も膨大(近場で無ければ、多分、何千ドル)であり、多分、一週間もつづくWorkshopの場合は参加費も1000ドル、2000ドルかかることであろう。

 私は一度、SpiritualistのメッカといえるNew York の Lily Dale に1週間ほど滞在したいと思って、費用を計算してみたが、一週間の滞在と飛行機・レンタカーなどの費用、食費で3千ドル、そしてMedium何人かに会う費用が2千ドルほど、合計5千ドルほどは用意していかねばならないとわかって実行できなかったことがある。

 私が感心したのは、Dr. Weissの本5冊ほど全部何度も読んで、自分もPast-life Regressionをやってみたいと思う人が多く、機会を捕まえて、すぐに実行に移すという行動力であった。この“Miracles Happen”を読むだけで、本当にあちこちでのWorkshopに沢山の人間が積極的に駆けつけているということがわかる。それも一般人だけでなく、プロのPh.D.M.D.の資格を持つ人、Psychic Therapyを実行している人など、要するに本を読んで興味を覚えた人は誰でも参加しているということであった。しかも、一度だけでなく、何度も参加している人も多いのである。

 そして、このSurveyを見ると、なるほど、確かに、今では Afterlife は当たり前、そして自分の過去のLivesを知りたいということで、Reincarnationのアイデアも素直に受け入れている人が多いということがわかる。

 私もDr. Weissの本6冊ほど、全部購入して読み終わり、興味深く、私自身も、もし彼がこの近くに居るなら訪問してPast-life Regressionをしてみたいと思うに至っているが、どうもどこか遠くまで出かける勇気は無い。最近考えているのは、近場で、サイキックで、Past-life RegressionをやるというTherapistをみつけて、まず自分でトライしてみたいという段階である。

 ともかく、アメリカではAfterlife, Reincarnation の考えは当たり前になってきており、人々は本当に興味を持ったら、直接、ドクターにあいにゆくという実行力(お金と時間と探究心、行動力)を持っている人が多いということがわかった。そういえば、すでにこのブログで何度も紹介したMaurice Barbanellなどは3千回もMediumSéance につきあったと書いていた。うらやましい限りであるが、わたしも遅ればせながら、近場でホンモノのPast-life Regression HypnotistMediumをみつけて、私自身の探求を深めたいと思う。自分の過去のLifeにもどるーまさに“自己探求”の究極である。

 このPast-life Regressionの素晴らしいところは、今の人生で自分が保持している様々な病気や体質、トラウマその他、現代の医学でどのようにしても完治しない症状が、まさに1-2回のRegressionで治ってしまうということで、ドクターによれば、Imaginationなどでは、そういう完治などは起きないから、あきらかに、本当に過去のLifeを再体験しているということになるようである。

 私が読んだ Brian Weiss M.D.の著書

Many Lives, Many Masters 1988

Through Time into Healing 1993

Only Love is Real 1997

Messages from Masters 2001

Same Soul, Many Bodies 2005

Miracles Happen 2012

 2002年に“Mirrors of Time” という本も出版されているようだ。これは、私は未読。

村田茂太郎 2015年10月17日


「心霊現象の科学」をめぐってーその99 Agnes Julia Thomas Ph.D.Pets tell the Truth」を読む

 この本を読んだ後の私のReviewは、Amazon Book Review に短い英文で発表した。私の評価は5段階評価の5 ということであった。この本はPaperback版で、170ページほどの薄い本であり、そのわりに値段が$16.99 と高いように思い、わたしは高い買物をしたと思って、長い間読まないでほうっておいた。しかし、読み出して、もっと早く読むべきだったと思い、これは動物を飼っている人だけでなく、地球上にすんでいるすべての人が読まないといけない本ではないかという評価にかわった。素晴らしい本であった。地球上の生物を見る目が変わってしまうような見事な内容に富んだ立派な本であった。

 Afterlifeその他、心霊現象の領域を勉強すると、世の中で一番大切なものはUnconditional Love 無条件の愛情 (No Judgment)だということがわかる。愛情、寛容、許し、慈愛 そういったものがこの人生を生きる上で一番大切なものなのだ。

 そして、この“無条件の愛”を教え示してくれるのがPetsの存在である。犬猫その他、あらゆるPetsは人間にもっとも崇高な愛の姿を指し示してくれる。Petsに関しては、人は嫌な思い出など基本的に抱かない。なぜならPetsが示してくれるのは、無条件の愛の姿であるからだ。

 人間関係においては、崇高な感情の思い出もあれば、憎悪を含むNegativeな感情もある。すべてがPositiveであったとは限らない。しかし、Petsに限っては、人間を裏切るとか、感情を傷つけるとか言うことは基本的に起こりえない。したがって、Petsの思い出はすべて心地よく、暖かい。

 人の肉体が死ぬと、魂Soulが次の次元に移行するとき、先に亡くなった人たちが出迎えてくれるだけでなく、今まで愛して、先に亡くなったPetsたちも大歓迎してくれるそうである。私は事実だろうと思う。人間にSoul 魂 があれば、Pets にもSoulは当然ある。そしてSoulがあれば、Afterlifeがあり、Reincarnationもありうる話で、すでに 心霊現象の科学 その97 で紹介したCheryl Booth”Johnny Angel is my brother”)が、犬が猫にうまれかわって、同じ飼い主のところに飼われているという話を書いていたが、ありうる話だと思う。Soulがあり、生まれるときに胎内にはいりこむということであれば、猫や犬のSoulが、それぞれ違ったものを択ぶこともありうることかもしれない。人間の場合、胎児の間に、転生するつもりのSoulが、出産までに胎児に入り込むので、前世で、男子で生まれたのが、今回は女子として生まれるという性のSwitchが行われることも信じられる話であり、Past-life Memoriesで、様々なひとが、男のLifeを思い出すと同時に、別の時には自分(Soul)は女性であったというLifeを思い出すわけで、結局、Soul というエネルギー状態ではSexlessで、肉体を身につけて地上に出現するときに男女別で生まれてくるだけということかもしれない。

 さて、Agnes Thomas Ph.D. の本に入ろう。彼女は生理学的心理学で博士号を取得した科学者である。しかし、同時に、Sensitiveなサイキックであり、ほかのサイキックなAnimal Communicatorから、AnimalCommunicateする方法をしっかりと学んで、それをいろいろな領域に適応し、自然全体が呼吸しているようなエネルギーを感じることが出来るようになり、動物だけでなく、植物や滝や岩石など自然物とも感じあい、通じ合うことが出来るようになったようである。それは、一昔前、Gaiaガイアという概念を生み出したイギリスの科学者 James Lovelock のアイデアと通じるものである。Dr. Lovelockは地球全体が有機体のように生きているという発想をいだいたが、確かに“地球は青かった”といったガガーリンのころから、1969年の月着陸、そして月から見た、見事に生命で息づいている青い地球の美しさは、ガイアという地球生命体の概念があながち間違ったものではなかったといえそうである。そして、いま、Dr. Agnes Thomasの地球自然体との交信をよみとると、まさに自然全体がつながって、交流できるようだと感じることが出来る。すくなくとも、私は彼女の書いていることを素直に信じることが可能である。

 ここには、驚くべきことが書かれている。彼女、Dr. Agnes Thomasは、シロアリTermiteに友人の家が侵食されているのを知り、一方では家のOwnerである友人に材木・枯れ木を用意するように伝え、一方ではシロアリのOversoulにテレパシーでCommunicateし、立ち退いてくれるように伝えたら、シロアリは“自分たちは家を破壊しているとは知らなかった。ただ。生き延びようとしていただけである。了解した。協力するつもりである。すぐに移動を開始するが、一週間ほどかかるかもしれない。”というのがシロアリの返答であった。それから2週間ほどして、家のOwnerから、電話がかかり、シロアリがいなくなり、Pest Controlも、一匹も居なくなっていると宣言したとか。

 New Mexicoの友人Beckyの家を訪問したAgnesNew Yorkからテレパシーで交信しあった動物たちとはじめて出会い、直接、交流をあたためた。Beckyが飼っているWolves狼は訓練されていて、映画にもよく駆り出されたとかで、Kevin Costnerの“Dance with Wolves”に共演した狼もBeckyの家の動物であった。DustyというそのCostnerと共演した狼は既に死んでしまっていたが、Zorroという立派な狼が居たので、私Agnesが会話をはじめた、「Zorro, あなたが私に送った、家と庭のイメージは好きよ」というと、「自分もあなたが送ってきた家の写真が好きだ」とZorroが言ったので、「どの写真?」ときくと、「あなたが私たちと交信するとき、双方がデーターを送りあっているわけで、私はあなただけでなく、家、猫たち、Patioのレールですわっている黒いリスまで、見ることが出来たわけ。」とZorroは応えた。これはまさに、現代、スマホでお互いが相手を見ながら会話が出来ているようなものである。動物たちは自然の能力で、普通の人間には不可能なことが、簡単に、日常的になされているのだ。そういえば、私が電話でMediumと会話をしたとき、MediumNew Yorkで、Californiaに居る私のまわりに集まった霊たちを正確に把握することが出来たのも、動物から見れば、当たり前のことであったのかもしれない。超能力を失ったのは人間だけで、動物たちにとっては、超能力でもなんでもないふつうのことなのかもしれない。

 ともかく、この本を読むと、動物は馬鹿に出来ない、尊敬して付き合わねばならない対象だということがわかる。犬も猫も、どうやら身の回りに起きていることは何でも知っているようだ。とくに、日本で多くの犬たちが、昔、鎖でつながれたまま、一日中過ごしているのを、私は子供のころから見慣れてきて、哀れに思い、自分の家で、心優しい母が、犬猫を大切に、家族の一員として扱うのを目の前に見て育ってきたので、Agnesの話を好く理解できるわけである。

 私が中学生のころ、私たちは(母と私は)犬にではなく、自分たちで、では市場に買物に行こうかと言っただけで、Happyという名前のスピッツは、自分も連れて行ってもらえると、喜んでお尻尾を振り、そわそわし始めるのだった。何を話しているか、会話の内容がわかるのだと感心したものであった。犬は黙っていたけれど、私と母の会話に耳を傾けていたのだった。今、Dr. Agnes Thomasの本を読んで、そういうことか、やはりわかっていたのだなと納得がいくのである。大事なことは日本語でも英語でもよいから、犬猫その他すべての動物に、相手がわかるつもりで、話しかけることである。そうすると言語としてはわからなくても、内容がイメージで、テレパシーによって伝わるのである。そして、言葉と違うことを考えていると、動物はうそをすぐに見分けるようである。

 このDr. Agnes Thomasの薄い本には驚くほど沢山の情報がつまっている。まさに感心するばかりである。家にアリが侵入したりするとき、アリを殺さないで、説得して、出て行ってもらいたいと思うが、残念ながら、私には、まだその能力は無い。Dr. Agnesに電話するほど大問題ではないので、南無阿弥陀仏と唱えながら、アリ退治を実行する。気持ちのよい作業ではない。やはり、お互い交信しあって、納得して出て行ってもらえればと思うばかりである。

 さて、この本に“Pet Truth”がまとめて紹介されている。

#1 We are all connected. 人間だけが自分たちは特別だと思っているが、動物も植物も鉱物もみなこの地球上で一体だとわかっており、感じているから、お互いに簡単に通じ合うことが可能だ。(これに関してはコメントの中で、理論物理学者David BohmDeepak Chopra,生物学者Rupert Sheldrakeの“Morphogenetic fieldsField Theory で有名なLynn McTaggertAfterlife Studyで有名なDr. Gary Schwartzその他の理論が引用されている)。

#2 Animals read your intentions. 動物は人間の会話を読み取るというよりもIntention何をしようとしているかといったことを読み取る。

#3 Animals do not make judgments.人間は一方的な見方しか出来ないから、どうしてもJudgmentをはたらかすことになる。動物はすべての角度から見ることが出来るからJudgmentの必要が無い。批判したりはしない。人間はどうしてもValueで判断しがちなので、ほかの動物から見れば、理解しかねることであろう。

#4 Animals have the capacity for the creative thought. 羽を痛めて、もう自分で飛べないCockatooオウムと会話をしたら、3つのイメージをAgnesに送ってきた。ひとつは風に吹かれている頭のイメージ、次に、動いている車の屋根の荷物おきに足をからませて風に当たっているイメージ、最後に、円形競技場を走っている馬の背中に乗っているイメージ。まさに動物たちも、ばかにしたものでなく、Creativeな想像力を持っているようだ。

#5 Pets have a mission in life. アグネスは、あなたは、みんながどれほど愛しているか知っている?とたずねたところ、自分は人間から愛されることになっている、それが私のMissionなのだからと答えた。ミッションだって?そう、どの動物もMissionをもっている。私たちは人間がSpiritualに成長するのを助けるためにここに居る。私たちの一般的といえるミッションは、無条件の愛と受容ということ。だが、特別な任務もある場合もある。それはその人間がどのようなものを必要としているかによる。人間たちはあなたたちのMissionが何なのかわかっていないかもしれない、しかし、自分たちはよく知っている、なぜなら私たちはその一部なのだから。Agnesがほかの動物たちにたずねたところ、私を散歩につれていくことで、人間Ownerが健康を維持できる とか、子供たちを守るため とか。時には、より高度な、Spiritual Essenceを感じてもらうためとか!

#6 Pets give you unconditional love. Non-judgment、単純に真実と愛。動物は愛がすべてをつなげるエネルギーだと理解している。

#7 Animals in groups think and act as a group mind, with an oversoul. 群れにたいして話しかけると、群れの代表SoulともいえるOversoulがこたえてくれる。ここでもRupert SheldrakeTheoryがあげられて、説明に利用されている。

というかたちで、このAgnes Thomas Ph.D.の本は展開されている。

 彼女の本にでてくるJ. Allen Boone というHollywood movie producerが1954年に発表した Kinship with All Life という本もAmazingな名著で、それを引用しながら、Agnesは動物たちがSoul魂を持っているだけでなく、地球上のあらゆる存在がSpiritual EssenceをもっていることをBooneが発見した話を紹介している。当然のこととして、私はこのBooneの本を手に入れ、すぐに読了した。なんと、彼は蠅ハエとも会話をし、そのハエの話に30ページも使っているほどで、感心するばかりであった。ハエがBooneの合図に反応していたのだ。

 私は、心霊現象の科学 その19 と その20 で Dr. Nandor Fodorの本を引用しながら、犬猫がSoulをもっていて反応している例を紹介した。

 このDr. Agnes Julia Thomasの本は、いかに動物たちが人間にとって大事な存在か、それぞれが人間たちのためにMissionをもって生きているということを具体的に証明しているといえる。ともかく、素晴らしい本である。

 日本語で翻訳されていることを希望するが、まだであれば、早く翻訳出版して、日本の皆さんの動物への関心のレベルを向上させてもらいたいと切実に思う。

Agnes Julia Thomas Ph.D. Scientist, Educator and Animal Telepathic Communicator

Pets tell the Truth」              A mystical journey into the animal mind

ISBN: 978-0-9802411-0-5         2005年 

Hanover Publishing Company, Inc.



追加:私の、Amazon Book Review に公表した短い英文をここに転載することにした。

Review Title: Great, stimulating, thought provoking book, which should be read by everybody on Earth!

This is a great book. It should be read by everybody on earth. I originally thought without reading this book that this paperback with less than 180 pages was overpriced as $16.99. But after finishing this book, I regard this book as priceless or has value more than 10 books. So, now I decided to buy more and give to my friends. This book should be translated to the whole world. Not only animal lovers, but also people nothing to do with living creatures should read this book and learn essential truth of living on earth with other creature.

This is amazing, thought provoking, great book. It covers not only Pets world, but covers all living creatures and also covers whole earth including Rocks, Water etc. This is stimulating book utilizing ideas introduced by Dr. Rupert Sheldrake (“Morphogenetic Field”) or Dr. David Bohm (“Implicate order”) and others. Unlike narrow minded scientist, her intuitive mind tries to understand without prejudice, not only living things but also whole cosmic connection.

As examples of “Pets tell the Truth”, she summarizes pets’ Truth: #1 We are all connected, #2 Animals read your intentions, #3 Animals do not make judgment. #5 Pets have a mission in life, #6 Pets give you unconditional love… Some of the Truth are familiar to me as Pets lover, but “Mission!” Indeed! Now I know why they are so lovely…

This is very stimulating book and so I purchased other books introduced in this book to further my understanding on human being and pets world.

Thank you Dr. Thomas so much for introducing truly amazing world.

村田茂太郎 2015年10月20日、10月24日




「心霊現象の科学」をめぐってーその100 Dannion BrinkleySaved by the Light”を読む

 臨死体験Near Death Experienceに関する本は今では沢山出回っていて、みなそれぞれ何か得るものがあるが、この本の著者が体験したころは、まだ有名なRaymond Moody, Ph.D, M.D。のベスト・セラー「Life after Life」が出版される以前であり、落雷に打たれて瞬間的に死亡したのは1975年のことであった。

 North Carolinaの家の中で電話で話しているときにカミナリが電話回線を通して落雷したわけである。

 アメリカでは、Lightningという本によると、年間400人ほどの人が雷にうたれて死んでいるそうである。みな、臨死体験をして死んでいったはずである。生き返ったのがよかったのかどうかは見方によるわけで、Don Piperの「90Minutes in Heaven」(心霊現象の科学 その92)を読んだ限りでは、死んだほうがラクで、死なしてほしかったのは間違いないようだが、では、なぜ生き返って苦痛を味わいながら生きねばならなかったのか。それは、Missionがあったからということになるようだ。PetsMissionをもって人間社会に関係してくるように、臨死体験をして生き返った人も、なんらかのMissionがあったわけで、それが家族たちのための場合もあれば、同じような苦痛で苦しむ人に心から同情できる、慰めの相手としてであったり、世の中に臨死体験を報告してAfterlifeの事実を人々に知ってもらうためとか、様々である。

 そういえば、このDannion Brinkleyが落雷に打たれて、ものすごい苦しみの生活をながいあいだ続けねばならなかったから、この本によって、私たちは雷にうたれるとはどういうことかということを身にしみて実感できることになる。もちろん彼の臨死体験談も非常に有益で、それは一冊の本にできる内容であった。今ではアメリカ国内だけでも臨死体験者は何百万人といるというから、現代医学の進展が、死ぬはずの人を生かし続けているというMeritはわかるのであるが、同時に、本来死ぬべき人が死ねずに生き続けるという現象もおこるようになっている。

 Dannion Brinkleyは落雷で死にかけただけでなく、その後、病弱になったからだのせいで、さらに2度ほど臨死体験を経験したようだ。三度目の臨死体験は、最初以上に重要で、それも本になっており(“Secrets of the Light”)、いずれそれに触れねばならない。

 ともかく事故は1975年、自宅で電話中に起きた。ここでも、よく、雷の時には、電気系統で要注意という話をよく聞くが、まさにそのとおりで、テレビや電話などは雷を自分で導いているようなものだということがわかる。雷が鳴ったら電話もテレビも切ろうというのが基本ということが、この本を読んでよくわかる。

 1975年といえば、臨死体験者はそれぞれ孤立していたにちがいないが、まだ世界的にベスト・セラーとなるRaymond Moody, Jr. Ph.D., M.D.の「Life after Life」が出版される前であり、それぞれ臨死体験者たちはどこか秘密の世界を覗いて生き返ったに違いないが、告白すれば、キチガイ扱いされるのではないかという不安のほうが大きく、誰も表面だって臨死体験を報告していなかった。

 Dannion Brinkleyも自分の異常な体験を語り合える相手をみつけられなかった。そしてDr. Moodyがあらわれた。DannionDr. Moodyの講演会(University of South Carolina)に行き、はじめて自分の体験したことは臨死体験Near Death Experienceとよばれるものであることを知った。講演会場でDr. Moodyが、誰か臨死体験をした人はこの会場に居ないかと訊ねたとき、Dannionは手をあげて、落雷に打たれて生き返った人間だと告げたとき、Dr. Moodyもそのニュースは知っていて、その本人から話をきけるということで、二人は急速に親しくなっていった。

 そして、Paul Perryという編著者の協力を得て、「Saved by the Light」という本が出来上がった。これは臨死体験の話の中でも特別に有名な本となった。

 死んで28分後、モルグで生き返った彼は、その体験によって、今までの生き方とはまったく違った生き方をえらぶことになった。彼は生き返ったことによって、Missionをもちかえったのであった。

 あの世で、彼は13人のAngelsに会い、それぞれから未来の予告(1975年以降に起きる世界史的事件、Nuclear Disaster, アラブ・イスラエル紛争、など)を知らされたのであった。そのいくつかは本当に起きたから、これは予知に関する重要な資料のひとつといえる。 (ほかにマイケル・ドロズニンという人の書いた“聖書の暗号”という旧約聖書の予言に関する書物も面白い)。これが普通の臨死体験と違う点で、Dannionの場合、通常とは違った現象に接しているようだ。

 この第一回目の臨死体験では、いわば天国にいるような体験をするが、三回目のときは、まるでダンテ神曲煉獄篇にいるような世界を体験する。それはLimbo中ぶらりの世界、丁度、自殺者の魂が灰色の世界をうろついているというのと似たような世界、そこでは何百万ものSoulが光の世界に移れないで漂っているという、地獄ではないが、おそろしい、救いの無い世界であったようだ。

 Dr. MoodyLife after Lifeを著述していたとき、臨死体験者が体験するさまざまな現象のすべてを体験した人に会ったことはなかった。Dr. MoodyDannion Brinleyにあったとき、はじめて彼は、いわゆる臨死体験者が体験するすべての現象を体験した生の人間に出会ったのだった。

Life after Lifeにあげられた臨死体験者が体験する15ほどのElementsは、結局9つに纏め上げられ、それがこの本で示されている。

A sense of being dead 死んだということを知っている

Feelings of Peace and Painlessness 痛いはずの人が痛みを感じなくなっている、平和なムードを感じる。

An out-of-body experience スピリットまたはEssenceが体を抜け出し、まわりでおきていることを見て理解する

A Tunnel Experience 死んだ人は、ものすごいスピードでトンネルをくぐる体験をする

Seeing people of light 死んだひとのエネルギーがみちているのを感じる

Being greeted by a particular being of light スピリット・ガイドのようなものがあらわれて彼を導く

Having a life review 自分の全人生をムービーをみているかのように眺めることになる、そのとき、自分の反応だけでなく、相手の反応までよくわかるようになる。

Feeling a reluctance to return もう生き返りたくない、死んでこの状態なら、このまま死んでいたいと感じる。しかし、必ず、生き返る人は、Missionがある、仕事が残っていると追い返される。

Having a personality transformation 当然のことながら、Deathのあと、Afterlifeがあるとわかり、残された仕事が地上で待っていることもわかり、今までと違って、人生に目的を見出して生きるようになる。個性が変わったようになる。(あるいは人間が変わったようになる。その結果、若い夫婦は離婚に至るケースが多いようだ。)

 というようなことが述べられている。

 それから、臨死体験者の多くはサイキックになって生き返るようで、Dannionも例外ではなかった。

 有名になりすぎた本で、Negativeに評価する人もおり、読むのをためらっていたが、2015年1月に読み終わって、とても面白かった。

やはり、臨死体験者の報告の中では出色のものであろう。



村田茂太郎 2015年10月21日




「心霊現象の科学」をめぐってーその101 「The Secret Life of the Unborn Child」を読む

 著者はThomas Verny, M.D. でJohn Kellyとの共著となっている。出版されたのは1981年というから、もう30年以上前に書かれた本である。私は、これは古典だと思う。日本で翻訳出版されていなければならないが、どうであろうか。もし、すでに日本語訳があれば、字を読める人全員に、読むように強くお薦めする。妊婦とかこれから家庭を築こうとしている夫婦とかには必読文献といえる。今では、日本でも、十代で妊娠出産する若者が増えているわけで、そして堕胎も平気で行われているようなので、まさに、この本の内容を知る必要があると私は真剣に思う。

 この本は直接には心霊現象とは関係が無い。(?)。いや、Soul魂 が関係してくるから、やはり、心霊現象の科学の一部といえるだろう。著者はまじめなドクターであり、この本もすごくまじめな本である。ただ、私はすでに、人間にはSoul魂があり、それは肉体が滅びても健在し、記憶、意識、個性などみな保持しているという現在の心霊現象の科学が証明しつつある実態を信じる人間である。したがって、Soulが不滅であれば、生まれる前にも、母親の胎内の中でもSoulはあり、したがって、意識もあると信じる。そこで、このドクターがこの本で解明している胎児の反応を素直に信じることができる。

 昔の人(ある哲学者)は、人間は生まれたときは何もなく、意識もBlankな状態、白紙状態で生まれてくると考えたが、今ではそれは通用しない考えである。

 胎児にはすでに意識があり、自分が居る環境がどのようなものか、すでにすべて感じ取っている。母親がどう感じたか、何を考えたか、父親がどう反応しているか、自分を堕胎で殺そうとしているのは誰なのか、すべてわかっているようである。

 したがって、母親が安定した、いい環境で、子供を産み育てるのを夫婦で楽しみながら胎児を育てているときには、生まれた子供が順調に、健やかに育つが、そうで無い環境であれば、どのような子供が生まれてくるか、恐ろしいものがある。胎児の自分を殺そうとした人間に対して、たとえ母親・父親であっても、まともな人間関係が生まれるとは信じがたい。ある子供は、言葉が話せる状態になったとき、自分の叔母さんに当たる人に、命を助けてくれてありがとうと言ったそうである。母親は堕胎しようとしたが、母親の姉妹が反対して生んだケースであった。

 従って、母親が妊娠中に、すばらしい音楽をきいたり、素晴らしい美術を鑑賞したり、素晴らしい自然に接したり、夫婦和気藹々として家庭生活をみんなで楽しんでいれば、胎児もすばらしい環境で、健やかに、幸せに育つ。

 ともかく、おなかの中に居る胎児のSoulは健康な意識を持った魂のはずなので、母親が感じることはすべて感じることができる。したがって、母親が幸福な状態に居るならば、胎児も安心して育つわけである。

 いろいろな心霊現象の科学に関する本、子供のReincarnation転生や胎児の状態のHypnosisなどを読むと、受胎1ヶ月ほどでSoulが胎児に入る場合もあるけれど、Soulは母体の中が窮屈で、母体から出たり入ったりしながら、母体の周りをただよい、うろついたりしているそうで、従って、胎児とはいえ、Soulは成長した存在なので、母親の周りで起きていることをすべて見聞きし、感じ取っているようである。生まれでるまでに胎児の中に入りきらないと、生まれてもまだ躊躇していて、まるで死産のような状態が続き、Soulが無事入り込んで、やっと生き返るという場合もあるようである。

 子供は母体に入る前に、どの親を望むか、男女どちらを択ぶかなど、決めてから母体に入り込むようで、それが受精卵のいつのときなのか、受胎何ヶ月目くらいに意識がはっきりし始めるのか、これからの研究が解明していくであろう。受胎3ヶ月目ころには、すでに明らかに胎児の意識ははっきりし、いわばSoulが出たり入ったりとはいえ、この母体から生まれると決め手入り込んでいるはずなので、妊娠3ヶ月までは堕胎も簡単などという考えは浅はかなものといえるだろう。それは生理的に母体を傷つけないで堕胎できる時期をさしているだけで、胎児の中にいりこんでいるSoulは、たとえ不滅とはいえ、傷つくのはあきらかである。なかには、母体に入りこんだが、堕胎されると知っている胎児もいるらしい。なかには、自分から母体に入り間違ったと流産していくケースもあるという。(これはこの本に書いてあるというのではなく、ほかの本に書いてあった。)

 「Your Soul’s Plan」を書いたRobert Schwartzによると、(心霊現象の科学―その74)、生まれる前に、Soulは親を択び、どのような人生を送ることになるか、了解して生まれてくるらしい。従って、堕胎される場合も、ある意味では胎児は自分が殺されるのをわかっているのかもしれない。

 ともかく、この本を読むと、母親は胎児を育てるのが楽しみになり、おいしいものを食べ、いい音楽を聴き、自分自身が幸せな環境を作ることが胎児にも大切なのだとよくわかるであろう。そして、夫婦喧嘩も無く、安定した家庭生活を築いていくことが、まともな立派な子供が生まれ育つ基本であることを理解するであろう。最近、子供の犯罪が増え、不幸な親子関係が増えているのが目立っているが、その根本の原因は、すでに胎児の段階で生まれていたのだという可能性が強い。

 美しい、立派な子供が生まれ育つためにも、この本をしっかり勉強して、幸せな母体生活をおくるひとが増えてほしいと思う。そのためにも、この本は大事な教訓にみちている、素晴らしい本である。Great!

 Dr. Verny は、まじめに、20年間、母体と胎児、そして生まれてきた子供を研究して、子供はうまれるまえに意識を持ってすべてを感知しているという結論を経験的に確認したわけで、それは心霊現象の研究とは直接には関係が無い。ただ私は、Soulに関する理解度を深めると、胎児に意識があるという話はよくわかるというのである。

ISBN: 978-0-440-50565-5 Dell Publishing 1981

Thomas Verny, M.D. with John Kelly

The Secret Life of the Unborn Child



村田茂太郎 2015年10月21日






「心霊現象の科学」をめぐってーその102 「Where Angels Walk」を読む

 Joan Wester Andersonの、人々のAngel ・エンジェル・天使 との出会いを一般の人々から収録した本が出版されたとき(1992年)、その本はNew York Times Bestsellerの一冊になったそうである。

 多分、そのころ、アメリカではTVシリーズ番組 “Touched by an Angel” が毎週放映されていたはずで、それも販売に影響したのかもしれない。(1994年9月から2003年まで、211エピソードが放映されたというから、逆で、この本の影響で映画化が促進したのかもしれない。)

 Angelなどというと、ふつう想像の産物ととらえるのが普通である。

 私も馬鹿らしいと問題にもしなかった。今までは。

 ところが、もう、かなりこの心霊現象の領域の勉強を進めた私は、Angelの話を無視できないところまで来てしまったようだ。

 有名なドクター Bernie Siegel M.D. が講演していると、サイキックな人には、演壇にいるドクターのすぐ近くに一人の男がひかえているのが見え、あとであれは誰なのかとドクターに尋ねたが、もちろん彼は男が彼のすぐそばに居ることを知らなかった。ただ、彼の講演中、無意識のうちに誰かが流暢にしゃべっているような気分になり、講演が終わるとみな講演のうまさに感心してしまうのであった。ユダヤ人の男がドクターの守護霊のようについているということが、サイキックの話でわかった。サイキックはスケッチを描き、それが、ドクターが日ごろ感じていた男の顔であったので、まちがいなく、この男がドクターの守護霊Angelの一人だとわかった。(”Love, Medicine & Miracles” Bernie S. Siegel, M.D. 1990).

 Angel, 日本では守護霊?

 この本を読んだ読後感も、私はAmazon Book Review に英文で公表した。(“Pets tell the Truth”については February 25, 2015 に公表した。)以下、転載してみる。

 Review Title: So, Angels could be real! Believable collection of stories people encountered with Angels!

 This is a collection of people’s believable encounter with spiritual things – Angel! Each story is amazing. Most amazing thing is I am trying to write Review on this Book. If people who know me in the college years and learn my current spiritual status, they would not believe me.

 I was scientific minded, philosophical student when I was young. I loved Hegel and Marx. I still love these great philosophers. But now I am in the spiritual status. After so many book reading on psychic science, afterlife study, and near death experience study, I came to my conclusion that Soul exist and there are spiritual world after death or before birth. Basically I am not religious person. But after I learned so much, I am now believer of Soul’s existence.

 In this book, people talk about their encounter with so called Angels. Some years ago, there was a TV movies titled “Touched by Angel”, I think.

 The stories people talked to author in this book were look unbelievable but must have happened.

 When I had vehicle accident in the past, my father told me “you were protected by guardian angel”. Not so educated but more scientific minded mother laughed at him. I was at that time on my mother’s side. But now after reading, studying so many books, I think it might not be laughing matter. There must be something. Strange things happened. Happenings were remembered but not forgotten. Now after reading this book, I myself start thinking that I might have encountered Angel guardian or not.

 It looks like most important thing is to ask help. Angels are ready to help, but they do not interfere human affairs, so we have to ask if truly we need help. Reading this book, I am very close to believing Angels. It could change viewing world without prejudice. (June 3, 2015).

サイキックによるとAngel/守護霊はふつう二人ついているそうである。

Where Angels Walk」からすこし紹介。3つ。

 1 The Boy who drowned: プールで溺れた3歳の少年の話が載っている。Boyがみつからず、発見したときはプールの底で1時間近くたっていた。もちろん息もしていず、脈拍も呼吸もなかった。母親は祈るばかりであった。救急車で病院に運ばれ、心臓が動き出すに至った。しかし少年は意識不明がつづき、約20日経って、意識も回復し、退院できるようになった。普通、心臓停止が数分続けば酸素欠乏状態で脳の機能が停止し、生き返っても、完全回復は見込み無いといわれている。この少年の場合は違った。彼は完全に回復し、まともな子供として生活できるようになった。少年は7歳ほどになっていたが、ある日、TVを見ていて、プールの場面で、自分が底に沈んでいたことを思い出し、同時に「底は暗い」と言ったのを聞いた母親は、あの事故を思い出しているのに気がつき、もっと話してと催促すると、「暗かった、しかし、Angelが一緒に居てくれた」といったので、「Angel?」と訊くと、「そう、僕がこわがらないようにと一緒に居てくれたのだ」。Jasonはそういっただけだったが、家族のものにとっては、それだけで充分だった。

 私の臨死体験読書のなかで、呼吸停止、脈拍停止、などの状態になった人で、何十分とか1時間とか経って、息が吹き返し、よみがえるケースがいくつかある。それこそ、溺れて数分経って、死んだとあきらめて蘇生作業を停止してしまうケースが日本のニュースで時々あるが、早くあきらめすぎではないかと思う。10分20分、溺れた後でも、蘇生活動で息を吹き返し、脳に異常なく普通の生き方をしている人間が沢山居るようだ。訓練した救急隊員の活用と、あきらめない処置が今後とも望まれる。アメリカでは何百万人が、今では臨死体験をしているということは、みな、間に合って助かった人間が多いということである。

 2 Angels on Guard: カリフォルニアのBig Bear Lake へ、家族4人連れでVacationを楽しみ、火をたいてクックしていた。そして父親はその場面の写真を何枚か撮った。同時に、バイブルを開き、安全な休暇を楽しめるように守ってくださいと祈った。しかしながら、どこからか6人組のMotorcycle Gangがあらわれて、ガンをつきつけて、おどし、財布を出せと迫った。いわれたとおりにすると、突然、急に彼らは何かにおびえたかのように、なにもしないで立ち去った。ともかく、無事に済んでよかったと、残りの休暇を楽しんだ。家にかえって写真を現像すると、家族を見守るようにして白い衣装のエンジェルが立っているのが映っていた。

 Angelは何も羽の生えたやさしそうなものだけとは限らないらしい。兵士のように武装したAngelもいるそうである。

 3 Unseen Protectors: Staceyという若い女性がNew York, Brooklynの環境の悪いところに住んでいた。ある晩、仕事から家に帰る途中、前を怪しげな男がうろついているのを見つけ、最近、そういえば、かっぱらいや悪いニュースがあったことを思い出していた。アパートに帰るのに、ほかの道はなく、この男を素通りしていくしかない。Guardian Angel, Protect me。 Be right beside me now and save me from harm. 守護霊よ、私を守って!私の横について、被害が起きないように助けて! と彼女はつぶやいた。そして、自信たっぷりな様子で前を見ながら、男を通り過ぎた。男は何もしなかった。そして無事にアパートに帰りついた。しばらくしてからパトカーのサイレンをきいた。窓から見ると、赤いランプが点滅している。何かあったようだ。次の日、仕事に出かけるとき隣人と出会い、昨夜なにがあったのか、騒がしかったけれど、と訊ねると、Rape強姦があった とのことであった。丁度6時過ぎだったとのこと。彼女が通ったのは6時すこし前だった。それでは、あの男がRapistだったのか。彼女は男の顔をよく見たので、もしかして、警察を助けられるかもと思って電話したところ、すでに犯人らしき男は捕まっていた。Line up でヘルプしてくれるかときかれて、彼女は承知した。そして、それはまさに、同じ男であった。Staceyは、なぜ男が自分をAttackしなかったのか知りたかった。Policemanも興味がわき、その男に彼女の様子を伝えて、覚えているかとたずねた。そのときの彼の答えを決して自分はわすれないだろうとStaceyは思った。男は、もちろん、覚えているといった。「しかし、どうして彼女にかかわっておれよう、彼女は二人の大きな男に挟まれて歩いていたのだ。」と。

 よくあるのは、クルマで道に迷ったり、道路で車が動かなくなったりして、困っているとき、どこからともなくヘルパーがあらわれ、そして、礼を言うひまもなく、どこかに消えていくというケースで、ただ、車の中の子供など、目撃者は居たが、外部の目撃者は、何も見えなかったとか。いずれも、Angelに“助けて!”と叫んだから、ヘルパーがあらわれたわけで、Angelが助けに手を出す最低の条件だとか。わかっていても、助けを呼ばないかぎりは、手出しをしないそうである。

 ということで、やはり経験した人で無いと、ちょっと信じられないようだが、助けを求めると、もしかして奇跡的に助かるかもということは知っておいたほうがよいと思う。

 私がクルマの事故で無傷ですんだとき、PolicemanSeat Beltをしていなかったら、あなたは死んでいただろうといった。もちろん、Seat Beltをしていたから、助かったわけで、なにもAngelがヘルプしてくれたのではないと思う、しかし、クルマは全損で、私が無傷であったということは、父の言う守護霊が守ってくれていたのだろうか。これは私が霊的存在になったときに、わかることかもしれない。

Where Angels Walk By Joan Wester Anderson Ballantine Books

ISBN: 978-0-345-38338-9 1992年



村田茂太郎 2015年10月24日

今日、これをブログで公表すると 1111件公開 ということになる。明日のブログ表紙写真で1111回目を迎えるよりは、なにか心霊現象の科学のエッセイを載せたいと思い、いくつか考えたが、みな未完で、結局、Angelの話を載せることにした次第。

「心霊現象の科学」をめぐってーその103「The Children of Now Meg  Blackburn Losey, MSC.D., Ph.D.を読む

 私は、すでに、「心霊現象の科学」-その101 で“胎児”の意識、Soulのあり方等について、Dr. Vernyの本を紹介しながら展開した。

 また、小さな子供が、言葉がしゃべれるようになった頃から6-7歳ころまでの間に、“自分が大きかったとき”とか、“わたしが、お母さんをBath Tubに入れていたときは、そのような扱い方をしなかった”とか、南北戦争のなまなましい現場の思い出を語りだすとかという話を、「心霊現象の科学」―その70Return from Heaven、―その73Children’s past lives などで紹介した。小さい子供は、ときに自分が生まれる前の別の人生の記憶を持っている、そして機会があると思い出すという話。

 では、最近、特に目立って増えてきているといえるAutistic Children (Autism)社会的反応ができないので自己中心的に見える子供, ADD Attention Deficit Disorder ChildrenADHDAttention Deficit/Hyperactivity Disorder Children その他の子供を扱う親や教師はどういう態度をとればよいのか、そういう特殊学級が必要に思われる子供たちが特に増えてきているのはどういうことか、という問題に対するひとつのアイデア・解明を教示してくれるのがこの本「The Children of Now」である。

 著者はMetaphysics形而上学・哲学・神学? の領域でPh.D.をとった女性で、自分自身が非常にサイキックであることから、この、現代になって頻繁に出現している特殊な児童に興味を持ち、彼らの魂とTelepathyで話し合って彼女が理解した、驚くべき実態を示してくれている。

 このChildren of Now は、大概は、Handicapというか、車椅子で生活しているような状態の子供で、つまり言葉がしゃべれないとか、身体が不自由で、誰かに面倒をみてもらわないとやっていけない不幸な状態にいる。親や教師は、これらの子供が普通一般の子供と違うという面だけを見て、どう違うのか、なぜ違うのかに気がつかない。

 ドクターMegがこの特殊な子供たちと会話ができるということを、子供たち自ら第6感または第7感でわかって、Telepathyでドクターにコンタクトしてきたりして、ドクターと子供たちとの出会いは成立しているようである。

 親や教師から見れば、ほかの子供となじまない、授業態度の悪い、集中力の無い、どうにもならない子供のように思われているのだが、ドクターMegTelepathyで話し合ってみると、馬鹿どころか天才的な頭脳を持った子供である。なんと6歳ころの子供が、異次元空間とか量子力学的世界とか別な宇宙、Parallel Universeとかという話をしたというのである。ドクターMegは、あきらかにこの子供は別の宇宙からやってきた、人類よりもはるかに頭脳が発達した異星人の魂をもっているということを発見した。 そして、地球の生物として不自由な身体にすみついて、幼稚園や小学生の低級な教育内容はばからしくてまじめに付き合えないと感じ、そして親も教師もわかってくれないと感じて、もうどうしようもなく、どんどん自分の孤立した世界に入り込んで、結局、沈黙してしまうということが、一般に起きているケースのようであった。

 Crystalline ChildrenとかIndigo ChildrenとかStar KidsとかTransitional Children とかいろいろな異常な、特殊な子供たちが生まれ育ってきているようで、それは今、6-7歳ぐらいとか、1997年以降にあらわれて、今、10歳ほどとか、ともかく、1980年以降に現れてきている子供たちといえる。彼らの特殊さ異常さは、あらゆるセンスが異常に発達して、すべてを同時にききわけ、同時にすべてを扱おうとするので、すべてが中途半端に終わったり、だらしなかったりという印象を与えているようであるが、実態は、大人の発達した魂が子供の体に閉じ込められて苦労し悩んでいるということで、子供の精神自体に異常があるわけではない。それがDr. Meg Blackburn Loseyが理解したことであった。

 Indigo Childrenなどというと、私たちには理解できないが、彼女がリスト・アップしてくれた特徴をすこしあげると以下のような記述に当たる子供たちである。彼らは現在、世界中に散らばっていて、それぞれ親も教育者もわかってくれないということで苦労しているようである。よくある例はカウンセラーがDrugを与えて、反応を鈍らせようということで、子供の全体を駄目にしていっているようである。

 ある感心な親は、“Indigo Children”という本(すでにその種の子供を扱った研究書がなん種類か出版され始めている)を沢山買い求め、教師や校長、保育所の担当者などに配って歩き、勉強するように刺激を与えているケースもあるとか。この場合は、母親が子供の特殊性に気がついて、それにふさわしい教育を受けさせたいと苦労している例だが、そうでなく、親が理解できず、めちゃめちゃになっていくケースも多いとか。子供がTelepathyDr. Megにコンタクトして、はじめて母親はDr. Megとアポイントをとり、三人で話し合うというのが普通のケースで、こういう場合は、いわば恵まれたケースといえる。

 では、Crystalline Children とはどのような子供か

目の色がCrystal Blue または Very deep dark blueで、成熟した目でみつめる

環境、地球、人々に対して非常に繊細な感情をもつ

非常に直感的である

社会意識はある

微妙なエネルギーを操作できる

各個別に思考するーCompartmentにそれぞれ分類思考する

したがって、集中力が欠如しているように見える

非常に同情・憐憫感がつよい

年よりもはるかに賢明である

平和愛好家である

自然治癒力を強固に備えているーNatural Healer

1997年以降に生まれている

きわめて脆いーわけのわからない病気になりやすい

しばしば過去のLifeの記憶を保持し、生まれる前の記憶ももつ

AngelsMastersその他の非人間的な存在と関係を持ち、しばしば人間には見えないVisitors訪問者と会話をする、非常に個人的な、見えない友達と。

病院に連れて行かれると ADDとかADHDとか Autismという病名を与えられる

Life purposeをよくわきまえている

きわめて寛大である

愛情・同情心に富み、許容心も豊かである

エネルギー調整のために、一人で居る時間が必要である

たいへん傷つきやすいが、また非常にPowerfulでもある

人生やほかの人、動物などを深く愛する

日常的に自然と接することが大切

水と遊ぶことが好きである

接している人に不思議なMagicが起きるー人々が健康になったり、お金がどこからか現れたり、なにかがよいほうに進展したりする

外的な出来事に責任があるように感じる

人々をひきつける力がある

電気系統に影響を与える

 など。

 Star Children の場合は、さらに特殊である

Levitationの能力をもつ (重力に反して、上に上がる_)

Teleportation これこそStar Trekの領域で、物体をMentalに移動させる

あらゆる種類のサイキック・パワーを保持する

 など。

 著者は、これらのChildrenHumanETとの間の子ではないかと推測する。

 著者は明らかにサイキックで特殊な能力を持っている。ここに“会話をするORB”の話がでてくる。実は、Star KidsCrystalline Childrenなどが、Orbでメッセージを著者に送っていたとかという話で、私には単純には信じられないのだが、著者によると、仕事をしていると、“カメラを用意しろ”とか、“外に出ろ”とか“後ろ向け”とかといった言葉を発し、それに従うとORB球体の泡のようなものが浮かんでいるということで、写真にもおさめたようである。こういう、わけのわからないメッセンジャーを送り出せるというところからも、もしこれが事実であれば、明らかに地球生物とは違った、宇宙から来た生物が地上に共棲しているということになる。ORBは意識を持った球体だということを著者は発見した。そしてそれらの多くは、このChildren of Now が著者にコンタクトしたいと送ってきた意識体なのであった。

 (これは、Dolores Cannon の領域ともいえる。Custodian やConvoluted Universe (渦巻く宇宙) シリーズで、膨大な宇宙観を展開したDolores Cannonは、私がこれから集中的に読もうと用意している対象である。Dolores Cannonは去年、2014年、83歳ほどで亡くなったらしい。残念である。いつか会いたいと楽しみにしていたのだが。)

 この本、The Children of Now” は、現代に沢山生まれてきている優秀で、特異で、超能力を持ちながら、貧弱な肉体にとらえられた、素晴らしい子供たちを、理解し、どのように接するべきか、サイキックとして、また教師として、良心的に、驚くべき子供たちの世界を紹介した重要な書物であるといえる。日本でも、こういう子供たちが生まれてきているのか、私は知らないけれど、世界的な現象であるとすれば、やはり居るはずで、そういう子供たちを、特殊性を生かしながら、立派に育て上げるためには、親も教師もよく勉強し、理解し、最良の方法を適応できるように努力すべきである。この本はその一助となるのは確かである。みな、Open Mindで、よく勉強し、理解し、ベストの方法を探すよう努力してもらいたいものである。

 この種の本はアメリカでは、もうかなりの量が出版されているようだが、日本ではどうであろうか。問題が発生する前に、事前に、勉強し準備して教育指導をしてもらいたいものである。私は教師と医者は責任重大だと思う。どちらも、ひとつ間違えば、命にかかわるのである。

 Los Angelesでのメモリアル・サービスに参加しても、私は葬儀関係者の勉強不足を痛感したが、このChildren of Nowの場合も、あらかじめ、Open Mindでしっかり勉強しておくことが重要であると思う。

 ともかく、この本には、ちょっと信じがたいような話が展開されていた。ただ、身体障碍児を弟に持ったサイキックの自伝を読んで、私がHandicapの車椅子の人をみる目がかわったが(「心霊現象の科学」-その97Cheryl Booth)、今回も、小さな子供が車椅子で居た場合に、今まで、気の毒に思って、直接見ないようにしていたが、どうやらこのChildren of Nowの場合は、彼らの美しい目を見ることが重要で、そこには成熟した、慈愛に満ちた、やさしい瞳が輝いているそうで、まさにUnconditional Love無条件の愛、批判しない、優しい愛が輝いているそうである。総じて、このChildren of Now は、身体はHandicapでも、心はPerfect完璧で愛に満ちているというのが著者の意見である。

 著者がMetaphysicsを勉強しているとき、私たちは自分の人生をえらび、自分の親をえらぶとよく聞かされた。著者の好きな文言のひとつは、Crystallineの少女がまだ幼い頃に母親に言ったという言葉、“わたしがUp-thereあちらから私の新しい親を択んでいたとき、沢山のひとを眺めた、しかし私はあなたが本当に素晴らしい人たちだとわかっていたから、I picked you.あなたたちを親に択んだ”と。私、著者は、彼女の母親を知っている。彼女は正しかった。



 つぎに4歳のChildren of Nowの言葉をあげよう

 「ぼくは家に居るという意味がどのようなものかよく覚えている、それは、こことはまったく違っていた。すべてが美しかった。ぼくはみんなを愛し、みんなも僕を愛してくれた、ここではそんな感じがしないのはどうして?」

 もうひとつ。6歳の少女、Crystalline Child

What you learn on the outside of yourself isn’t what is important. It is what you learn from the inside that tells you the truth.

 ‘あなたの外部から学ぶものは大事なものではない。あなたの内部から学ぶものが本当のことを告げているのだ。“-これは、まるで成熟したカール・ユングJungが言っていた言葉と同じである。“Memories, Dreams, Reflections” Carl Jung

6歳の少女の言葉とは驚きである。あきらかに熟成した魂がこの少女に棲んでいる。

 この本の最初のところで、DNAやエネルギー、VibrationConsciousness など、この種の子供が現れた理由を考察していて、わかりにくいところがあった。むつかしい。

 しかし“意識”ConsciousnessDNAEnergyに関して述べたところは重要(Page 41-43)で、著者は、われわれが受胎したときに入り込むのが意識で。それは過去のLifeの記憶をもっているから、我々は時折Déjà vu を体験すると記している。ここで著者がつかっている“意識”は、通常、われわれがSoul魂と呼んでいるものである。著者はConsciousnessMindを区別する。MindLogicalな構成で、Survivalに必要な働きをする。意識は肉体に拘束されないで自由に飛翔する。意識は光速よりもはやい、Superluminalで、あらゆる情報を瞬間にとらえる。われわれは論理的に思惟することを学んだために、純粋意識は鈍ったようになってしまった。一方、Children of Now は、まだPureな状態なので、彼らの意識はWide Openな状態で、すべてが可能なようである。したがって、過去の記憶もすべて覚えている、とかということになる。

 ともかく、まだわからないことが多いChildren of Now に挑戦した、とても面白い、教育的に重要な本である。



ISBN-13: 978-1-56414-948-0   2007年

The Career Press, Inc.

The Children of Now」 by Meg Blackburn Losey, MSC.D., Ph.D.



村田茂太郎 2015年10月27日




「心霊現象の科学」をめぐってーその104 「Glimpses of Heaven」&“More” を読む

 Trudy Harris, Registered Nurse & Former President of Hospice Foundation for Caringの編著によるHospice体験談2冊は、死を迎えた人間を世話する人たちHospiceが、どのような体験をするか、どのよう現象が現れるかを報告したもので、最初の本は、まさにTrudy Harris自身がHospiceとして体験した話をまとめたもの。二冊目の“More Glimpses of Heaven”は最初の本が世に現れてから、同じような体験をしているほかのHospiceたちから報告を受け、それをまとめたもので、この2冊で、Hospice体験が普遍的なものであることが示されている。

 私は、この本に関しても、AmazonBook Reviewで、私の短い感想を英文で公表した。

下記に転載する。

Review Title: Sacred works of Hospice Experiences told with heart-warming manner, Great!

Great book in which she showed how Hospice work is important and fruitful for helping people to die peacefully and altogether experiencing the heavenly world. This book is her collections of experiences. Next her book “More” was not only her experiences but also including other hospice workers’ experiences. Both are good.

Usually I thought of being teacher or scholar as profession was good since we could contact young spirit always. But after reading this book, and studying on Afterlife, I came to view of caring dying people might be most important calling. And since I became so familiar with dying and afterlife study, I might volunteer as hospice if possible. Of course, it is fairy tale since I am now old person ready to die any time. But this book changed my view on Hospice work and how it is important to the aging world and dying patients.

Easy to read – in one sitting. Comforting book of showing existence of other heavenly world. (June 4, 2015).

 この本を読むと、まず、みな若いのに、主に癌でなくなっているのに驚かされる。しかも、30代、40代で、癌で亡くなるとは本当にかわいそう、というか気の毒に思う。本人よりも、あとに残された人のことで、本人は一応、若くても自分の任務は終えて次の次元に移行しているはずで、癌の苦しみから解放されて、それなりによかったということかもしれない。ただ、若いと、あとに残された人間の悲しみGriefは大変で、逆にそのため、あの世に移行しても、地上の執着に引っ張られて次の次元にうまく移れないということも起こるようである。

Hospice Workをしていると、死に行く人に対してお迎えが来るのがよくわかるようである。

―――

 68歳で、肺癌で亡くなったFrankには息子がお迎えに来た。一人息子はベトナム戦争でずいぶん前に亡くなっていたのだ。息子がやってきて、次に移るときがきたと父親に告げたようで、Frankは、息子がそこの椅子に座って、一緒に行こうと誘っているという。 Frankは息子が迎えに来てくれたことを喜んでいる様子であった。Frankが、息子がみえるかとHospiceの私に尋ねたので、自分には見えない、どんな様子なのかとたずねると、息子のJohnは若く、ユニフォームを着てハンサムであるという。Frankは息子と良好な関係を持っていたようで、あの世で息子が待っていてくれることを知って喜んだ。あの世が本当にアリ、息子とまた会えるということを知った夫婦は、残りの日々を満足してすごすことができた。妻にとっても、それは喜ばしい話であった。

―――

 54歳のMeridethは子宮がんが広がって、もう死にそうであった。医者が、当然死ぬはずだと思っていても、彼女は頑張って生きていた。彼女の信頼していた医者は、彼女が、心平安に死んでくれるように願っていた。ところが、おかしなことに、いつまでも頑張って生き続けている。医者はHospiceであるTrudyに、なぜそうなのか、何か執着することがあるのか調べてくれと頼んだ。もう時間もなくなっているので、子供たちと話してみたところ、どうやら妻と子供を置いて去っていった夫を、彼女はとっくの昔に赦しているのだが、それを夫本人に向かって言ったことが無く、そのまま死ねば、夫も、子供たちも後味悪いまま縁が切れてしまうという思いが強く、死ぬ前に夫に会いたいという執念が、彼女をなかなか死なせない原因であったとわかった。彼女は本人に直接赦しの言葉を告げないと、夫は自分自身を赦せないであろう。そして、彼女が死んだあと、夫はいつまでも罪悪感におそわれ、心の平和を見出せないだろう。そうすると、子供が必要としている父親の役目も果たせないだろう。それが彼女を安心して死なせない原因であった。

 もう時間も限られているので、急いであちこちに電話して、夕方5時ごろ、やっと本人Walterと話すことができた。状況を話すと彼もわかってくれて、飛行機を手配し、その日のうちに夫Walterは妻のベッド脇に立つことができた。二人だけで何時間も話し合ったようである。そのあと、Walterが報告をしてくれた。彼女はずっと前に夫Walterを赦していたが、自分の口から直接伝えないと、夫はいつまでも自分自身を責め続け、非難し続けるだろう。それは二人の間の子供たちをも不幸にしてしまう。彼女は夫と子供たちもよい関係を持てるように願っていた。それは自分から直接赦しの言葉を夫本人に告げるしかないということで、いつまでも死ねずにこの世に執着していたのであった。

 夫と出会い、念願のゆるしを夫に伝え、夫と子供たちが赦しあえることがわかって、はじめて彼女の心に平安が戻った。夫と会えたその夜、彼女は安らかに死ねたのであった。

―――

 54歳のLenoraは脳腫瘍で死に瀕していた。彼女は大きな家族の中心人物であった。家族も友人も彼女を大事にしていて、別に不満があるわけではなかった。いつも家族のメンバーか友人が枕元についていた。あるとき、Trudyがゆくと、LenoraTrudyだけと話したいからといって、みんなを部屋から出て行かせた。「大きなAngelが私のベッドわきにやってきては去るのだが、いつも微笑んでいる。」「看護婦さん、私がAngelを見かけるとき、本当に私がAngelを見ていると思いますか?」「ハイ、そうですよ。あなたがAngel を見たのなら、本当にあなたと一緒にこの部屋に居たのです。」そして彼女Trudyは説明を加えた。「これはよくあることで、もう天国にいつでも移れるという人に起きることです。それは神様が、実際に本人が移る前に、天国の片鱗を垣間見させてくれるわけです。」Lenoraは安心してうなずいた。

Angelsの姿, 先に亡くなった愛する人たち、遠くに居る生きている家族のメンバー、心地よい臭い、美しい花、天上的な美しい音楽、こうしたものは、死に行く人が体験するものである。これを科学的に説明しようとしても、死に逝く人には意味が無い。信仰を持って生きてきた人には、こういった予兆は心地よい気分を生み出す。

Lenoraは彼女の友達や家族を部屋に呼びいれ、Angelの話をした。そして、誰もが安心できるように彼女は手配したのであった。それは心地よい思い出となるであろうと願って。

1-2週間後、Lenoraは家族に取り巻かれて、安心して死んでゆけたのであった。

―――

 Lorrainローレンは生まれて6週間ほどで、心臓欠陥で亡くなった。若い夫婦は看護婦に子供と一緒に寝てよいかとたずね、もちろん大丈夫、わたしは翌朝きますからと看護婦は応えた。そして、何を思ったか、翌朝、若い看護婦は夫婦を訪問する前に花屋に立ち寄って、Yellow RosePick upした。看護婦はなぜ自分が花屋に立ち寄り、Yellow Roseを買うつもりになったのか、よくわからなかった。なにかに指示されたようであった。若い夫婦はYellow Roseを見て、心がやすらいだ。どうして、この若い看護婦は、Yellow Roseのことを知っていたのだろう。それはまさに若い夫婦にとってGodのサインといえるもので、これなら幼い娘も安心して天国で神様に見守られているだろうと感じたのであった。

 私、Trudyが数年後、沢山の人の前で、この話しをしていると、若い女性がステージにあがってきて、自分がLorrainの母であるといい、この話にはさらに事後談があると話しだした。Lorrainが天国に行った日に、友人がRose Bushを庭に植えてくれた。そして、娘が亡くなった二月のAnniversaryに、毎年、そのRoseがかわいい花を咲かせるのだ、と。それを聞いて、その場の聴衆はみな、心が安らぐのを覚えたのであった。

―――

 ここ、南カリフォルニアではRoseは年中咲いているようなものなので、(そして事実、私の家の庭でも年中バラの花が咲いている)2月にバラが咲いたといっても、ピンとこないが、アメリカは、ほとんどは寒いところなので、2月に花が咲くなどということは一般に考えられない。そこで、子供の2月の命日に、バラの花が咲くということが、Miracleともいえる意味を持つ。まさに奇跡が起きているのだ。

 以上、この本の中から4件紹介した。Hospiceは神聖な天職であると思う。死に行く人に慰めを与え、家族にも安らぎを、そして自分もAfterlifeの片鱗を垣間見るチャンスをえるわけである。時には臨死者の体験をShareすることになり、光が部屋に満ちたりするのを体験することもあるようで、そういう体験をすると、あきらかにAfterlifeがあると自分で確認できることになる。死が恐怖の対象でなくなり、その後の人生を積極的に生きる勇気がわくことになる。Hospiceの仕事は大切な、意義深い天職であると思う。



村田茂太郎 2015年10月27日




「心霊現象の科学」をめぐってー雑談 人生の意味は・目的は何か、Parapsychologyの現段階? 

 フランスの戦後作家で、サルトルよりも先にノーベル文学賞を受賞したアルベール・カミュの哲学的エッセイに「シジフォスの神話」という作品がある。不条理を出発点と考えたカミュが、この本の冒頭で述べた言葉―“本当に重大な哲学の問題はひとつしかない。それは自殺である。人生が生きるに値するか否かを判断すること。これこそ哲学の根本問題に答えることである。・・・ 自殺することは、ただ、人生が「生きるに値しない」ことを告白することである。・・・”(“不条理と自殺”)。

 私のクラス・メートが自殺した後、わたしはこのカミュの本を読んで考えた。本当にそうなのだろうか。自殺が哲学の根本問題であろうか?自殺者は、人生が生きるに値しないと判断したのであろうか?

 80歳・90歳まで生ききったひとが、自分の人生を振り返って、「私の人生は生きるに値しなかった」とつぶやくのなら、まだ理解できる。だが、20歳にならない人生で、人生は生きるに値しないなどといえるのであろうか。最近では小学生・中学生の自殺が頻繁に起きている。彼らは、人生は生きるに値しないと判断して自殺したのであろうか。

 クラス・メートの自殺は、私に深刻な問題をつきつけた。それまで外在的な事件であった自殺が、自分の存在を揺るがすような大事件となって迫ってきた。

 事故死、病死、老衰死、殺人、処刑、戦死・・・人が死ぬ死に方にはさまざまな形があるが、自殺だけはわたしにとっては、ほかの死に方と違って、納得の出来ない、謎をつきつけられたような、不可解な、意味不明なものであった。誰も、特に身近な人の死は悲しいし、苦しい。Grief悼み・かなしみ ということは誰も経験するものである。しかし、自殺だけは、悲しみだけでなく、“なぜ?”という疑問と、自分に何かできなかったのかという思いがいつまでも残る。

 人は誰も死ぬものであり、それに限っては平等だといえる。人類始まって以来、生きながらえた人は居ないのである。そして、自殺以外の死に方は、なんとなく納得はゆくのであるが、自殺だけは“なぜ”という疑問が重くいつまでも圧し掛かってくることをどうすることもできない。

 だがもちろん、理由の判明する自殺も多い。苦悩からの逃避とか問題に押しつぶされて逃げ場がなくなったとか、肉体的苦痛から開放されるためにとか、ある種の恐怖から逃れるためにとか。

 私自身はクラス・メートの、私にとって、わけのわからない自殺が本当に不思議で、それをめぐって私自身を苦悩のどん底にまで追い込んだといえるものであった。

 そして、カミュの言う「人生が生きるに値するかどうか」という問題で、答えを自殺で示したのなら、それは間違っていると私ははっきり確信を持って返答できるという結論に達した。ただ、自殺は論理ではなく、衝動なので、論理的に否定できても、自殺を止めることは不可能だという結論にも達した。10年、20年しか生きていない人間が、人生は生きるに値しないなどという権利は無いというのが、まず、わたしの返答であり、若い人が、そういう考えで自殺を実行しようとするのなら、論理的に間違っていると主張することは可能なのだ。だが、自殺を決意した人間には、すべてが空しく映るから、論理的に説得可能とは思えない。

 よくある、若い人の自殺は、やはり、ある種の苦痛、苦悩からの逃避であったに違いない。そしてそれは当然避けることも可能であったわけで、やはり、早まったということになるだろう。まわりの環境が問題であったといえるであろう。

 さて、哲学の根本問題だかどうだかわからないが、人生が生きるに値するか、なぜ生きているのか、生きている目的は何なのか、生み出されたから生きているだけなのかと言った問題は重要である。

 そこで、最近の心霊学的理解を元に、この地球に生きる生物の最高の形態としての人間にとって最大の問題―人生の目的・意味について考えてみなければならない。

 これまで、私はこのブログで様々な問題を考えてきた。そして、いろいろな本を読んで、考えを深めた結果、最近、余談 のひとつとして、私が理解した“結論”らしきものを提示した。(「心霊現象の科学」-余談 “結論”? 2015年10月3日、4日。)

 最近書かれた様々な本によると、人間が生まれてくるのは偶然ではないらしい。昔なら、生まれた子供は成長して、自分が希望して生まれてきたわけではない、親の性行為の結果、生まれてきたわけで、自分が択んだ人生でないものに対して責任はもてない、と言いかえすようなこともありえたようである。しかし、今は違う。そういう責任逃れはゆるされない。子供は生まれるときに、母胎に魂が入る前に、自分でどういう人生を導くかを択び、それに合った親を択んで生まれてきたという。従って、生後どのような人生になろうと、すべて自分がわかって択んだものであるということになるらしい。すべて自分の責任である。

 従って、生まれようと決意した時点で、一応、次の人生の目的は決まっていたわけである。では、なぜ人間は生まれてくるのか?それは“学ぶため”ということになるようだ。人生の目的とは学ぶことにある。では何を学ぶのか?いろいろなことを経験し、それによって学んでいくということで、苦しい人生であればあるほど、沢山のことが学べることになる。そして、最終は?無条件の愛、寛容、慈悲、赦し、などを学び、実行することにある。

 仏陀(釈迦)が人間世界を眺めたとき、世の中は苦悩に満ちているとわかり、その原因は様々な欲望のせいだということで、それらを克服しないと、いつまでも生まれ変わって、この世の苦労を体験することになる。輪廻転生から脱却するためには、つまり、二度と生まれ代わる必要が無いようにするためには、悟りの境地に立つことが必要だと考えた。つまり、悪循環のカルマを抜け出すには、解脱が必要ということである。悟りの境地とは、無条件の愛、寛容、慈悲、赦しの世界である。

 Reincarnation転生 に関する研究も、どうやら、人間は無条件の愛・慈悲・赦し・寛容などを最終的に身につけるまで、なんども生まれかわるということを示しているといえる。逆に、仏陀やイエスやソクラテスやほかの偉い聖人たちは、その状態に達して死んでいるから、もう生まれ変わる必要は無く、いわば別の次元でMasterとして、Soulの育成にたずさわっているといえそうである。

 We are here to learn about love, compassion, kindness and non-violence. Success should be measured by these qualities. (Brian Weiss, MD “Miracles Happen”.) 我々は、愛や同情心、親切、非暴力などを学ぶためにここにいる。

 Meaning or Purpose of Life is to have experiences. Life is about having experiences that our souls are unable to have in the spiritual realm. (Bob Olson “Answers about the Afterlife”.) 人生の目的または意味は何か?それはSoul魂がスピリチュアルな領域(あの世)では体験できないことを体験することにある。(エネルギー状態なので、苦痛も死の恐怖も感じない-ムラタ注)。

 We are all here to learn lessons. Once those lessons are learned and our purpose for being here is met, we go home. (Josie Varga “divine visits”.) 私たちはすべて、ここにいるのはレッスンを学ぶためである。そして、いったん、学んでしまえば、ここに居る目的が達成されたわけで、私たちは家に帰ることになる。



 肉体が滅んで魂が次の次元に移行すると、エネルギー状態になり、肉体がないため、苦痛も恐れも、快感も体験できなくなる。肉体があるため、人間は苦悩し、歓喜も悲哀も体験する。肉体を持つ人間に与えられた特権であるといえる。従って、さまざまな苦労も喜びも悲しみも体験することが、Soul魂 の成長にとって重要な課題である。苦労や喜び悲しみを体験した人でないと。ほかの人間に対して、同情も恐怖も悲哀も共感できない。魂の成長のためには肉体を供えた人間として、この世に生きることが非常に重大なわけである。これは次の次元(エネルギー的存在)では実現不可能な体験である。

 すでに「心霊現象の科学」-その74 で紹介したRobert Schwartzの“Your Soul’s Plan”の冒頭に例示されたある女性のケース - UCLAで事務をしていた若い女性がメールをPick upしたら爆弾が破裂して、死ななかったけど大変な重症を負った。この女性は、のちにHandicapを背負いながらPh.D. 博士号を取得し、自分の不幸な体験を教訓として踏まえて、立派に生き延びたという話で、もっとも感動的な点は、この女性がメール爆弾を送った犯人を恨んでいない、犯人の心の平安を望んでいる、自分は犯人を赦しているということであった。そして、Robert SchwartzMediumをとおして、知ったことは、この女性が生まれる前の人生と親の選択において、彼女のSoulには、こんな人生が待っているということがわかっていて、それを択んだ、それが自分の魂の成長に必要だと判断して、生まれてきたということであった。もちろん、彼女自身は生まれながらの聖人ではない。Elizabeth Kubra-RossDeathへの心理的5段階を示したように、最初は彼女もAnger怒ったが、最終的には、この不幸な事件を、自分が成長するためのGift贈り物として受け取れるようになった。彼女はHealerとして人を助けたいと思っていたが、この事件にあったため、大学でSpeech Language Pathologyという領域でPh.D.をとるに至り、沢山の患者を助けることができるようになった。この事件が起きなければ、ただの大学事務員で終わったかもしれない彼女の人生が、まったく新しい人生を歩むことになった。そして、それこそ、生まれる前から彼女の魂が望んでいたことであったのであり、この種の事件に巻き込まれたのも、はじめから予定されていたといえるものであった。

 人はなぜ生まれてくるのか、人生の目的は何か、人生の意味とは何か?答えは、人は自分で目的を持って、自分の意思で人生を択んで生まれてくる。親も択んでうまれてくる。そして、さまざまな体験をしながら、大切な無条件の愛、寛容、赦し、慈悲などを学び、実行する、これが人生を苦労しながら生きる理由である。自殺は、したがって、途中ですべてを放棄したことになる。ということは、また生まれ変わって同じような体験をしなければならないということか。

 ともかく、心霊現象の研究が示しているところは、人にはSoulがあり、死は肉体が無くなるだけで、魂は健在であり、生きていたときの記憶、意識、個性、感情その他すべてを保持する。そしてどうやら、何度か生まれ変わるようである。なぜ生まれ変わるのか、それは人間が完成するように、つまり無条件の愛情などを身につけた魂となって自然の仲間と共棲できるようにということで、それが完成すると、エネルギーに包まれた愛となってほかの魂と安定した状態に入る、とか。自然のエネルギーと一体となって調和した状態になるとか。

 それぞれの偉大な宗教が目指しているところも、この“無条件の愛”が普遍的に広がることであるようだ。宗教戦争がこの地上をなんども吹き荒れたが、本当に神の愛を慕うものには考えられない自己矛盾といえる。全一者とは愛であり、それが宇宙を統御しているということであろうか。



村田茂太郎 2015年10月29日






「心霊現象の科学」をめぐってーその105 「My Son and the AfterlifeElisa Medhus, MDを読む

 Sub title: Conversations from the other side

 著者は女性の医者MDである。専門はInternal Medicine内科だが、Parentingなどの領域で本も出し、学校で講演をしたりしている人。自分の子供が5人。その一人である息子が20歳で自殺をした。この本は、その悲しみGriefをいやすために、自分のブログをもうけてPublicと交信すると同時に、ふたりのMediumのヘルプを得て、息子のSpiritと交信した、その記録をまとめたものである。

 著者は、一応、医者として、科学的な環境に育ってきたので、自分でも科学的であると信じ、いわゆるSpiritualとかサイキック現象とかには縁が無いと思っていたひとである。

 その彼女が、息子の自殺を体験して、はじめてSpiritualな領域に目覚めたというか、Afterlifeがあるということをまざまざと実感した記録が本書である。

 なかなか、面白く、内容豊かで、立派な本であり、Very goodまたはGreat!というのが、私の読後の印象であった。それで、Kristin Hannahのサイン入りの本“Nightingale” をアメリカ人の友達に寄贈するときに、この本とAgnes Thomas Ph.D. の“Pets tell the Truth”なども一緒に送ったほどであった。

 私は、ともかく、大学時代の級友の自殺以来、“自殺”ときくと、すぐに反応するので、この本の自殺者がどうAfterlifeで存在しているのか興味があって読み出したのだが、この本を読んで、自殺者に関して、ちょっと安心したというところである。つまり、以前よく言われたように、自殺者は灰色の世界をうろついているだけという状態、これこそ私には地獄と思える状態だが、そうではなくて、ちゃんと回復してCommunicationもできる状態にいるだけでなく、生前彼がよくやったPrank悪ふざけ・いたずら を死後もやってみせる、つまり、意識・記憶・個性・感情その他すべて本人そのまま持続していることを示す、まさに自殺したはずの息子のSpiritと交信しているのを納得できるという、そういう話が展開されている。

 そして、二人、息子の霊と母親の、Medium経由の会話の領域は広範囲にわたっており、感心するほどであった。

 息子は自殺したとはいえ、元来、Bipolar Disorderという症状で病的であり、まともな生活ができないと感じていたらしい息子が、家族に迷惑がかかると思いながら自殺を択んだのは、彼にとっては生きている限界まで来ていたということで、そういう状況における自殺は、いわばこの世での勤めは果たして、次の次元に移行したとみなされるのか、Afterlifeでのプロセスが、すべてが順調にすすんだようである。おかげで母親は、息子がAfterlifeで生前と同じCharacteristic個性らしきもの を保持しながら、新しい環境での、さまざまな現象を楽しんでいるのがわかり、心から安心できたのであった。

 ここにあらわれる息子EricSpiritは、まるでOld wise men老賢者の風貌を帯びている。Bipolar Disorder抑鬱症? で自殺した若者のSpiritとは思えないほどである。子供らしいPrankを楽しんだ息子の個性は保持しながら、彼の魂は何でも知っている賢者の風貌を示す。まったく、感心するばかりである。

 息子Ericはいたずらが好きな子供であった。死んでからも、その個性はかわらず、いろいろなPrankをして、まさにホンモノの息子EricSpiritが母親の周りにいるのだということを見せ付けるのであった。

 この本の目次を見ると、この息子EricSpiritが生前の、いたずら好きであった性格をそのまま保持していることがわかると同時に、老齢な賢者のような中身を持っていることが母親との交信の内容からわかる。

Part1ではEricSpirit世界からの訪問を示す内容が展開されている。

Physical VisitsTouching & Tickling、 Nasty Smells, Moving Objects, Hiding Objects,

Playing with Electricity, Telephone Calls, Manifesting Objects from Thin Air

 すでに、私がこのブログで紹介してきたMaurice Barbanell や Ralph Harlowの話を読まれた方には、上記現象はすでに馴染み深いものであると思われる。

 ここでは、特にサイキックでもなんでもなかったはずの、いわば精神・神経疾患で自殺した若者が、同じような芸当をやってみせることができたというところが面白い。まさに霊的世界、エネルギー状態のAfterlifeでは、こつ・やり方さえわかればなんでも可能なようである。

 ここでは、どうして物体を動かすことができるのかの説明までなされていて、なるほどと納得することになる。物体のある前または後ろのEnergy Fieldを変えることによって物体が動くことになるということらしい。単純に押すのではなく、物体のある空間のエネルギー状況を変化させることで、動いたことになる!SpiritはエネルギーFieldを変える能力は保持しているようだ。

 SpiritEnergyだから電気系統を操作するのはもっとも簡単な作業らしい。電灯を点滅させたり、Appliancesを稼動させたり、停止させたりということは、よくSpiritが見せる現象である。

 Manifesting objects from thin air というのは、Materialization とか Teleportation とかにあたり、BarbanellHarlowも報告していたが、このEricも母親に見せていたようである。

 ともかく、これはSpiritが物理的に何かできる能力を保持していることを示したものだが、Ericは、もうすこしまじめな Nature of Consciousness や Soul, Nature of Afterlife, Time & Space, Matter & RealityWho we are、 Why are we here? などについても、まじめな議論を展開できるのである。

 Part2 ではUntethered Soul自由になった魂 ということで、Ericが自分のDeathについて述べ、Afterlifeでの日々や階層、言語、進化そしてReincarnationNear Death Experience などについて展開。

 Part3 では、Bigger Picture ということで、意識、時間と空間、Matter Reality, LoveFear などが語られている。動物や植物、鉱物についても触れられている。

 基本的に、母親である著者が息子EricSpiritMedium経由で訊ねるという形なので、テーマは著者の関心の領域を示している。

 ここでも、最後にはLoveが説かれている。Eric: We seek to become love-unconditional love-as individuals and for the universe as a whole, for each soul to embrace. That’s the lowest entropy. That’s the endpoint. 無条件の愛 - 愛の無償性とかといわれるが、何も求めない愛が究極の目標なのかもしれない。

 ともかく、ユーモアのまじった会話が二人の間でもたれ、様々なテーマで話し合われ、ときどき年降りた賢者の知恵の片鱗をうかがわせるような展開をするようすは、地上に来ている人間と亡くなったSpiritとの会話とは思えないほどリアルである。

 自殺したばかりの若者の魂が、これほどの充実した会話をもてるとは驚きである。

これを読むと、愛する人を亡くして悲しんでいる人々も、実は、Spiritが身近で、まさにGuardian Angelのように見守ってくれているのだとわかって、心が和むことであろう。

まさに、Great Book である。



“My Son and the Afterlife”          by Elisa Medhus MD

ISBN: 978-1-58270-461-6 Simon & Shuster 2013

 

村田茂太郎 2015年10月30日








「心霊現象の科学」をめぐって-その106 Josie VargaVisits to heaven”を読む

 Josie Vargaの本に関しては、既に一度、「心霊現象の科学」-その80 で “visits from heaven” を紹介した。彼女は、この2冊のほかに “divine visits”という本も出版している。みな、Goodだが、この “Visits to heaven” はVery good である。

 “Visits from heaven” が、いわば霊界からのコンタクト、別の、 Guggenheimの言葉を使うとADCAfter Death Communication を扱ったものであるのに対し、こちらは臨死体験などを扱ったものである。

 彼女の本は、どちらかというと、あちこちからデーターを集めたアンソロジー、コレクションであるが、それぞれのData Source (著者と本の題名とか、エッセイ執筆者のE-mail アドレス、Web site) などを明記しているので、私がさらに調べるのには役に立った。これら、彼女の本で得た情報を元に、アマゾンで調べて本を購入するということも何度か起きた。一冊で、いろいろな内容にふれているので、なんといっても便利である。著者から承諾を得た引用であるため、私が原本を読んでいた場合も何度かあった。ともかく、役に立つ本である。

 紹介されているのは、雷にうたれたDannion Brinkley(心霊現象の科学―その101)やサイキック・Mediumで有名なSylvia Browne, Psychic Bookを168冊出版して、有名なBrad Steiger(彼の本は読みやすいので、もう30年以上前から私は30冊以上購入して、ほとんどすべて読了した)、そして子供の臨死体験研究で有名なMelvin Morse(心霊現象の科学―その86), Holistic Approach-生きる意欲から自分を治す方向をとって有名なBernie Siegel MD(心霊現象の科学―雑談 癌をめぐって)自身の体験など。すべて自分で臨死体験を経験したか、その研究に携わった人が主で、たいがいはE-mailアドレスというよりも、Webサイトをもっているから、それなりに有名な人が多いということかもしれない。そして、本も何冊か出版している人も多い。そのせいか、ほとんど実名のまま引用されているし、個人のE-mailアドレスが載せられているケースが多い。もっとも、わたしもBlogサイトをもっているから、有名でなくても、誰でも、やろうと思えばWebサイトはもてるわけだが。しかし、もちろん、臨死体験をして、それが秘密ではなく、公然とPublicに発表できる場が出来上がっているから、体験者たちは安心して自分の体験を本やWebサイトで公表できるわけだ。やはり1975年のRaymond MoodyPh.D. , M.D. の「Life after Life」の出版が巻き起こした現象の影響であろう。

 私はPeter Russellというひとの「Science and God」という本を読んだが、このPeter Russelとも著者Josieが会話を持ったらしく、その内容が紹介されている。ほかに、Ghost Investigatorsとして有名らしい人(Loyd Auerbach, Dave Tango)とのInterview、そして私が上手にまとめられているので、ぜひ紹介しなければと思っているDr. Mark Pitstickの「Soul Proof」もほんの一部だが紹介されている。子供のReincarnationの研究で有名なCarol Bowmanとも会話を持ち、私が勉強しようと本を2冊取り寄せたPaul Von Wardとも質疑応答を行ったようだ。

では、いくつかを紹介しよう。

―――

 The Rio Guaiba River: ブラジルで父親が3人の子供をつれて、この川へCampに行った。三人とも水泳は知らなかった。Campをセットしている父親は、子供たちに川に入るなとアドバイスしたが、川の向こう側に行こうとしたため、ひとりが川に流され、それを助けようとした長男11歳がやはり川に流されてしまい、8歳になる三男のGlaucoも助けを呼びにゆくかわりに、二人を助けようとして同じように溺れてしまった。流れは速く、Glaucoはおぼれて息もできなくなった。もう死ぬと思って、“Please God help me。”と叫んだ。彼は母親と教会にいっていたため、Godがいて、Godだけが助けてくれると知っていた。もう駄目だと、意識もなくなりかけたとき、Just relaxeverything was going to be okay (大丈夫、リラックスしていれば、すべてうまくゆくから)と心が和むような声が聞こえ、そして腕が自分を抱きかかえるように感じた。最終的に彼は救出されたが、なんと、水の中に22分沈んでいたのだった。三人が三人とも、川に溺れて死に、そして生き返った。Officersたちは、この子供たちが22分水の底に居て生き返ったとは信じられなかった。のちほど、Glaucoは兄のMarcoに川での経験をおぼえているかと訊いたら、Angelが人に話さないようにと告げたとのこと。もう一人の兄にたずねたら、We died and angel saved us。(私たちは死んだ、そしてAngelが助けてくれた。)と語った。子供三人が三人とも溺れて死に、20分以上経って、奇跡的に助けられ、それはAngelのおかげであったという話で、これは Where Angels Walk (「心霊現象の科学」その102) に載せてもいい話のようだ。Near Death Experienceで助かったのはAngelのおかげであったということで、この本に紹介されている次第。(Glauco Schafferブラジルのプロ・サッカー選手。この事件のあと、ひとのAuraが見えるようになったとか。(臨死体験をした人のほとんどすべてが、サイキックになるようだとのこと。)

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 Denise Linn のケースは、まさに 先ほど(雑談 人生の意味は何か)で挙げた、UCLAの事務の若い女性がメール爆弾にあって、人生が変わってしまったようなケースと似ている。彼女は爆弾を仕掛けた犯人を、うらまないで、赦しているとか。

 17歳でOhio州のきれいな田舎道をモーターバイクを運転したいたとき、うしろから車が追突してきて、バイクをわき道に突き落としただけでなく、U-turnしてきたので、助けてくれるのかと少女が思っていたら、車の窓を開け、ガンを取り出し、彼女を狙っておなかや肺に弾を打ち込んだ。そして車を降りて、とどめをさすつもりか、彼女の顔を覗きながら狙いを定めたので、もう殺されるとわかって、どうしたことか、彼女はやさしさに包まれ、殺そうとしている男を赦してあげるという気持ちになって、目を犯人のほうに向けた。男はその慈愛に満ちた目を見て、何を思ったのか拳銃を撃たないで、そのまま引き上げていった。彼女は、みぞにうずもれていたのでは誰も気がつかないということで、無理して這い出して道の横にころがった。運よく、ほかのドライブ中の車が彼女を見つけ、救急車を呼んでくれた。すべてがうまくいって、病院で大変な手術を受けた。それでも、銃弾による大怪我で、手当てをした医師たちも、だれも彼女が助かるとは期待していなかった。ところが、奇跡が起きて、彼女は回復した。医者も報道陣もMiracle奇跡が起きたと叫んだ。そして、今では、国際的に有名な自己開発の教師としてたくさんの本も出版し、それはほかの外国語24種に翻訳されるほどになった。Feng Shui を教え、自分のRadio showをもち、6つの大陸でセミナーを開催とか、大変な活躍ぶりである。17歳のときに死ぬはずの女性が大変な生き返りを示した。実は彼女はそのときの臨死体験で、トンネルをくぐるのではなく、Golden river of light光の川をわたるかどうかという体験をした。彼女は川の向こう側に行きたかったが、まだ何かし残っているという思いがあって、川を渡らなかった。そして生き返った。そして手術後の苦痛の中で、なんども誰かが抱いて彼女の痛みを取り去ってくれるのを感じて、ドクターか看護婦かなと思ったが、誰も居なかった。そして彼女は、それはAngelであったのだと理解した。その後、つねにAngelを身近に感じて、心が休まるのだった。そのことが、彼女の人生を変え、人を助ける仕事をする道を選ばせた。そして彼女はこの彼女の運命をかえた体験を何物にも変えがたい体験ととらえることができた。彼女にとって、なくしたものよりも得たものの方が大きかった。彼女は、死が人生の終わりではないということを学んだのだ。Love is all that matters.大切なのは愛だとわかった。

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 Lunaという女性は、1980年代に通常の外科的検査のため病院をおとずれ、検査も終わった段階で、突然彼女の心臓がストップした。彼女はいきなり、Soul魂が身体から吸い出されるような体験をし、頭のてっぺんからSoulが抜け出して、どんどん高みに上って行き、とうとうベッドに居る自分の身体が5センチほどの小ささに見えるところまであがった。同じ部屋では医師たちが彼女を蘇生させようと注射をしたり、あわただしく動いたりしているのが見えた。地上の彼女の部屋ではすべてが、Busyであったのに対し、彼女自身は非常な安らぎを感じていた。それは、これまでの人生で彼女が感じたこともないような、祝福されたような静謐感で、できるならこのままの状態でいたいと彼女は思った。しかし、娘が居るのを思い出し、Single Motherとして、娘の成長に責任があるのを確認して、苦労して、ベッドの自分の体に戻る努力をした。次の次元に移行するほうがラクだったけれど、娘のためを思って自分の身体に戻ろうとする努力がむくいられて、無事、Soulは自分の身体に入ることができた。この臨死体験の中で、彼女はOne with ALLという一体感を体験した。それが引き金となって、彼女は生き方をかえるに至った。どんな薬・ドラッグもとらないことにした。ドラッグを使ってエネルギー場を変える必要を認めなくなった。Negativeなアイデアの人との付き合いはやめ、いつも不満をたらしている人や怒りっぽい人との付き合いもやめた。自分にPositiveなエネルギーを持ち込んでくれるような人とだけ付き合うように心がけ、ニュースで世の中の嫌な出来事や不幸な出来事に接するのもよく無いと判断して、テレビや新聞でニュースも見ないようにした。友達づきあいも、Negativeな人は避けるようにした。頭が痛くなれば、アスピリンをとらないで、頭痛よ、去れ!と願うだけで、痛みを取り去ることができるようになった。すべてNDEでまなんだPositive Thinkingを実行しているわけで、それで彼女には充分であった。自分でもHealing Powerをもっていると前から感じていたが、このNear Death Experienceのおかげで、それが確実に芽生えた。自信を持ってPositiveに生きることができるようになった。

 以上で、この本の紹介は終わる。ここに取り上げなかったが、Peter Russelは数学者・物理学者・心理学者・Computer Scientistといえる人物で、しかもインド仏教・ヒンズー教なども現場にいって勉強した人で、大事な議論をしているが、このJosieの本では充分に扱えていないので、私がいつか「Science and God」をこのブログで紹介する(?)ときに、もう少し詳しく展開するつもりである。



村田茂太郎 2015年10月31日




「心霊現象の科学」をめぐってーその107 「Freeing CaptivesLouise Ireland-Frey, MDを読むーその1/2

 読んだのは既に2年以上前であるが、この本は面白く、重要なので、あざやかに内容を覚えている。Earthbound の Spirits の各種形態と、そのあり方、特にPossession は非常に重要であり、また、Horror Novel恐怖小説 並みの面白さと恐さをもっていて、一応、読んでおくと、ためになる本である。すでに、ブログ 心霊現象の科学 その67 Dr. Edith Fiore “Unquiet Soul” でPossessionを紹介したが、これはそのPossessionDepossession(この言葉を避けて Releasementという言葉が内容のある表現だと書かれており、まあ、そのとおりだと思う)。をさらに展開した本である。Possessionというと映画Exorcistなどの影響もあり、誤解されやすい。ここに例示されているケースの中には、孫が気になって、守護霊もどきに、孫の身体のなかに入り、孫のSoulと同居するおじいさん・おばあさんのSpiritなどもあり、決して悪い意味ばかりとはいえないが、本来一人の肉体であり、Soulであるべきところに、いい意図を持ってであれ、死んだはずのSoulが同居して、影響をあたえるというのは、健康的ではないので、光を求めてReleaseしてもらうという意味もあり、Releasementという表現をDr. BaldwinDr. Ireland-Frey は使用している。

 本当に恐い話である。

 序論ですでに、恐い話が紹介されている。ある女性Amyの友達がDr. Freyに電話してきて、彼女の隣人が、この数ヶ月、亡くなった母親Maggieが自分のSoulをこの身体から追い出して、居座ろうとしている、すでに外見からして母親に似てきたといわれはじめている、どうしたらよいのか。助けてやってくれという話で、すでにDr. Ireland-FreySoulDepossessionで有名になっていたのか、彼女なら何とかしてくれるだろうという話である。死んだ母親が、娘の肉体に入り込もうとしているというよりも、すでに入り込んでいるが、さらに全面的に支配しようとしているという。母親は生前、強烈な自我を持った個性のつよい人間であった。そして、いまや娘のSoulを押しのけて、全面的に住み着こうとしている話で、これが母親のSoulでなければ、まさにホラー・ストーリーになるわけで、何年か前に読んだアメリカのHorror Novelのひとつ、「Ghost Killer」 は、そういう可能性をホラーとして扱ったものであった。Serial KillerAncient Soulが何代にもかわって、すみつき、殺人を犯し続ける話である。そして、そのSoulが入り込むのはComaの状態になっている人間を見つけた場合で、病院がその場を提供してくれるわけであった。

 この本は従って、どうして、そういう現象=PossessionAttachment 憑依現象 などが起きるのかを論じ、まず人が死んだらSoulはどうなるのかについて検討し、そのなかのDisembodied Soulが、ひとの体の中に侵入してくるのは、どういう状態のときに起こるかを例示し、そして、そういうことを防ぐにはどうすればよいのか、などについて論じ、PossessionAttachmentのいろいろなケースとそのReleasementについて、ケースごとに展開しているのがこの本である。

 ともかく面白い、しかしまた、簡単に、Disembodied Soulが侵入してくるようで、恐い話である。すでに何度も紹介した、有名なGeorge Ritchie (心霊現象の科学―その66 Return from Tomorrow)が記しているケース、彼の臨死体験の中のOut-of-Body Experienceで、どこかのBarに入ってみていると、意識を失うほどに酔っ払った人間の、頭のてっぺんの割れたAuraの間へ、アル中のDisembodied Soul肉体なき魂 が侵入していく様子を見た場面があって、私はなるほどと思ったものであった。いくらでもDisembodied Soul 肉体を失った魂 が別の体に入り込むチャンスはあるわけである。

 そのあとで、「An Invisible ThreadLaura Schroff の感動的な自伝(若いが、高給取りの白人Executive Lauraが、街頭でPanhandler物貰いの黒人少年と、ふとしたことで知り合い、何年も、毎週、ランチをご馳走しながら語り合う中で、自分も成長していく話で、心温まる話、私はこの本を読んで、同じく心温まる映画Sandra Bullockの“Blind Side”を思い浮かべた。)、を読んだとき、(ブログ 2014年4月19日に紹介ずみ)、Lauraの父親がBarLiquor部門で働いていて、酔っ払って帰ってくると、めちゃめちゃな行動をして、息子(Lauraの弟)を完全に駄目にしてしまったことが記述されていた(たとえば、息子が部屋に飾っていた自分が何かの競技でもらった優勝カップとかそれに類したものを、酔っ払って帰ってきた父親が、息子を殴るだけでなく、そこに飾ってあったすべてをめちゃめちゃに破壊したという、そういうひどい育ち方をしたため、自分に自信をなくし、若くして自殺してしまった)が、私はまさにアル中の意識不明の状態の父親に、別の男のSoulが侵入して、平静な状態とはまったく違った反応をする結果になったのだと思った。ともかく、George Ritchieの話は信じられる、ありうる話である。この話では、父親は強烈な個性と意思をもった娘Lauraには手を触れず、弱い人間である弟に対して暴力を振るったという。

 このDepossession, Releasement (いわば、魂の解放)を最初に実行したひとは、Dr. Carl Wickland というLos Angeles で活躍した医者MD で、1924年 名著「Thirty Years among the Dead」(“死者の間で30年”)をあらわした。題名からわかるように、彼は19世紀末から、すでにこの種の作業―Undead soulEarthboundの状態からの解放を実践していたのである。19世紀末といえば、アメリカ心霊現象研究会が結束され、William Jamesなどが苦労して、いわばこの領域の研究の正当性を証明しようとしていた頃である。そして、William James は正しかったのであるが、(心霊現象の科学-その72 Ghost Hunters に記述)、19世紀末の当時の有名な科学者や大学教授はすべてTelepathyの能力とその存在さえ疑って、正直にその存在を主張することは、命がけというか、大学教授の座から追放されることを意味した。(もちろん、えらそうに否定していた学者たち、みな死んでみて、魂、意識があるのに気がついて、Jamesが正しかったと納得したはずである。しかし、死んで見ないとわからないような人間は科学者といえるであろうか。)日本では東京帝国大学の心理学教室の福来教授が、1920年代に念力の研究などをしていて、大学を追放され、高野山大学に移ったという事実がある。

 そういう時代に、独力で、Possessionを研究していたDr. Wicklandは立派であるが、かれがそれをできたのは、ひとえにサイキックMediumであった妻Annaのヘルプのおかげであった。妻Mediumが亡霊のSpirit達とコンタクトして、霊界からの報告を聞き、自殺者や殺人事件の被害者から情報を得て、Earthbound地上にへばりついたようなSoulを解放することReleasementが可能になったわけであった。(従って、彼Dr. Wicklandは、この本を、妻Annaに捧げ 同時に、研究内容の当事者といえる亡き亡霊たちに捧げたのであった。Dedicated to my wife Anna W. Wickland whose humanitarian impulse and unselfish devotion to an ideal have made this research possible and to the invisible co-workers who have so faithfully inspired and guided our efforts.

 この本、「Thirty years among the Dead」は、とても面白く、重要なので、近いうちに、大事な章“Spirits and Suicide”を紹介したいと思う。

 ともかく、このDepossession, Releasement を実行して成果を挙げている学者は、このDr. Wicklandのほかには、すでに 先に紹介したDr. Edith Fiore、そしてこの著者Dr. Freyも直接影響を受けたWilliam Baldwin Ph.D.、(Dr. Baldwinも“Healing Lost Souls”-Releasing unwanted spirits from your energy body という重要な本を書いている。読了。これも大事な本で、いつかこのブログで紹介することになるかもしれない。)そして Louise Ireland-Frey M.D. などである。ほかにAnnabel Chaplinというひとが、Dr. Carl Wicklandの線で、Releasementを実行していたようで、“The Bright Light of Death”(1977)という本から、みな(Fiore, Baldwin, Frey)影響を受けたと記されている。(この本は、これから私がAmazon Used bookでオーダーするつもりである。New Editionは出版されていないよう。)

 では、肉体が滅びたとき、Soulに関して、どういう現象が起きるのか。著者の記述を紹介しよう。ともかく、Earthbound Soul=地上にへばりついた霊 が、なぜ生まれるのかを知っておくことは大事である。

 まず一般的に、肉体が滅ぶと、(人が死ぬと)、Mind, Psyche, SoulとかとよばれるPsycho-spiritual Partが肉体をはなれて、上を漂っているのに気がつく。それは死んだ肉体を取り巻く人々の様子や周りの様子をすべて理解する。この状態は短い。肉体を離れた意識はいまや自由で身軽で救われたように感じる。それはどこへでも行けそうで、理解とやさしさと愛情を発する光をもとめて移動することになる。大概のSoulは美しく平和な世界に移行していくように感じる。それは臨死体験者が通常報告する世界である。

 なかには例外があって、そういう平和な世界ではなく、寒く、孤独で、恐ろしく感じる世界に居る自分を見出すことがある。これに関してはいろいろな解釈があり、最近、出された重要な見解は、三度、臨死体験を体験したというDannion Brinkleyが「Secret of the Light」で示したものである。(ムラタ注)。(この本、「Secrets of the Light」に関しては、再読してから、このブログで紹介する予定。読んだ後、すぐに感想を書いておかなかったため、Detailsを忘れてしまって、もう一度読み直さねばならなくなった。まさに私のAgingを感じさせる。)

 通常、光を求めてあがっていったあと、SoulLifereviewを体験する。ここで、自分が体験し反応したすべてが赤裸々に、相手の反応も含めて示される。しかし誰も批判はしない。批判するのは自分自身である。そして光で身も心も清められたのを感じる。こういうルートをたどれば問題ない。いわば成仏でき、愛する人たちの魂と合流できたということである。大概はそうである。

 ところが、地上での生活で、あまり平和に生きず、怒り、残虐、貪欲といったNegativeな体験に包まれて生きてきた人は、光を求めてあがるには、あまりにもHeavyな状態に居るのを自分で感じ取る。従って、光を求めてあがる代わりに、光から離れる方向に向かおうとし、自分の性向にあった暗い、Negativeな世界にとどまろうとする。したがって、軽いSoulは光を求めて飛び立とうとするのに対し、重い、NegativeSoulは暗い底にとどまろうとする。これは地上での自分の生き方が死後のありかたを決めるようなもので、Negativeに生きてきた人のSoulは素直に光を求めて向上することができない。

 さらにそのほかのケースもある。死んだあと意識がどうなるかということについて、はっきりしたアイデアを持っていない人のSoul、無神論者や唯物論者、その他大勢。彼らは、肉体は滅んだのに、生きているときと同様の意識を保持しているのを知って、愕然とする。意識はある、しかし元の体に戻ろうとしても、もう肉体は無い、したがって、そういうSoulは近親者・友人その他の人々が生活している空間に漂うことになる。彼らが感じるのは、自分は意識してすべてわかっているのに、誰も自分の存在に気がつかない、ということで、もどかしい状態に居続けることになる。光をもとめて上がれということを知らないSoulは、フラストレーションを感じながら、元の生活習慣の近辺を漂うように動く存在となる。Wanderers。さまよえる魂

 このWanderersは、SensitiveなひとにはGhostとして感じ取られ、時には、注意をひきつけるために、やかましい音を立てたり、物体を移動させたりするポルターガイストPoltergeists(Playful Spirits)として感じ取られる。そして、だんだん、冷たく暗い場所から、暖かいBodyに引き寄せられ、その生きている肉体のAttached Entitiesとなり、そのHostが、気がつかないうちに、共棲するようになる。

 どのようなAttach憑依の仕方をするか、Therapistsはいくつかの分類をしているようである。

 つまり、本人にそぐわない発言・気質などから、WandererDisembodied Soulの一種)が棲み付いているのがわかるーTemptation.影響している場合。InfluencingShadowing ムードが揺れ動く、急にこわくなったり、落胆したりする場合。OppressionHarassing Hostの感情や習慣をめにみえて影響させている場合。透視者ならAuraの内外にEntityがついているのがわかるかも。Obsession 意識だけでなく肉体にまで影響を与える。Possession Invaderがホストの個性などを押し出して、Entityが自分を全面的に主張する。 最初にあげたAmy(娘)の肉体を乗っ取って、自分Maggie(死んだ母親)を全面的に出そうとするケース。Complete Possessionは稀であるとか。

 では、どういう人間が、あるいはどういう状況で、Disembodied Soulが生きている肉体に取り付くようになるのか。

 戦場や飛行機事故で死んだ場合、自分だけでなく仲間も意識はある、しかし自分の肉体は死んでいるという状態に居る自分を発見する。そして自分のBodyにはあまり関心なく、自分がこの状態で何をすべきなのか、どこへ行けばよいのか、わからないという状態に居る。もし、そういう状態のSoulが光を見て、そのほうへ移行すれば、これは間違いなく次の次元へ移ることになる。そうでなくて、意識はあるが、なにをすればよいのか、わからない状態に居るSoulは、SmokersDrinkers, Drug users などが傍らに居ると、そのほうにひきつけられていく。 もし、死んだ本人がタバコや酒やドラッグに親しんだものであれば。

 ほかのSoulは、生きている人間で、Auraオーラ が弱っている、または一部AuraOpenの人間(それは事故や病気、麻酔状態、恐れや悲しみでショックの状態、などのときに起きる)をみつけて、その人間にとりついていく。Auraは健康な人間の場合、そとからの邪悪なPsyche霊などの侵入を防ぐ保護膜の働きをするが、体が弱っていると、Auraもよわり、外部からの侵入が始まる。

 また別のSoulは、自分の生活環境に似た生き方をしている人間に興味を持ち、それにひきつけられていく。Similarityが肉体の無いSoulHostへなびかせる。Heart Attack心臓発作で急に亡くなった人間のSoulは心臓の弱い人間にはいっていき、その患者の様態をさらに悪化させる。怒りでいっぱいの状態で死んだSoulは、怒りっぽい人間の中にはいってゆき、HostAngerをさらに悪化させる。

 さらに別のSoulは、彼らがよく知り、尊敬し、Safe Homeの関係を築いてくれた人たちにヘルプしたい、保護したいという善意の意識を持って近づいてゆく。もっとも、そういう場合でも、実はSoulは自分の役に立てたいという気持ちが動いて接触していくのだが。

 さらに別のSoulは、特別な関係を、その生きている人間と持っていた場合で、それは今の人生だけでなく前世の人生での場合も含む。喜怒哀楽の感情でつながれていると感じるSoulHostObsessiveな関係に入る。最初にあげた例、Maggie母親とAmy娘の関係、母親のSoulが娘の肉体を支配しようとするケース。

 さらに、別な場合が考えられる。 人が死んで、Soulがどうしていいか、わからない状態にいるとき、たまたま、生きた人が、その場に居合わせた(これは病院の医者や看護婦、事故現場や救急車のヘルパー)場合。とくに、病院その他のCaretaker手助け・世話をする職業についている人には、Lostの状態のSoulは安心してAttachできるので、職業的には、そういう、人助けをする位置に居る人はLost SoulAttachしやすい場所に居るということになる。

 そして、Children子供たちもAuraがまだ発達状態で、完璧に保護されていないので、侵略されやすい。なかでも、一番Vulnerableか弱い状態にいるのはUnborn Child in Utero胎児である。

 結局、ほとんど誰も、Lost Soulが侵入してくる危険にさらされている。病気のとき、ニュースでショック状態のとき、麻酔時、意識不明にちかいとき(アルコール、ドラッグ)、人を助けたとき(事故現場など)、そして人を助ける職業に携わっているとき(医者、看護、介護)、そして近親者で特に親しい関係をもっていたとき、など。No one seems to be totally invulnerable. 侵入される弱みを持っていない人は居ない。誰もが犯される危険性をもっている。

 そこで、では、どうすれば、そういうLost Soulの侵入を防ぐことができるのか。

 一般的に言うと、自分のAuraCleanHealthy,  strong にしておけば心配ないということで、それでは、Aura をCleanにしておくには、どうすればよいのか。それは健全な生活を送ること、Negativeな要素をはらまないような生活をするということが基本である。それは、愛と寛容と赦し、友愛に満ちた、平和な生活を築くということである。

 さらにProtect自分を保護 するためには、お祈りを捧げること。White Lightが身体を包むようにイメージを描くことであるという。ともかく、Dark Force, Lost Soulは基本的に暗いところ、Negativeなエネルギー状態を好むので、光をもとめるような生活、祈りを徹すればLost Soulは近づけない。身も心もPositiveな生き方をすれば、Lost Soulは近づくチャンスが無い。

 親友や身近な身内のものが亡くなったとき、そして、なにかしら自分に影響を与えていると感じれば、直接、光を求めて移行するようにリクエストすればよいという。

 Obsessing 何かにつかれた様なSoulしつっこくつきまとうようなときは、Meditations & Prayer瞑想とお祈りが効果を発揮するとか。

 しかし、Invader侵入者の魂を追い出そうとすると、怒りを招き、ExorcistTherapist)との間に格闘のようなものが起きることもある。

 そこで、Soul Releasement Soulをよく理解し、穏やかに説得して、光に向かうようにするという方法が大事になってくる。それがDr. BaldwinDr. Ireland-Freyが実行していたことであった。

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ちょっと長くなるので、2回に分けて紹介することにする。(1/2 終わり。)



 私は大学を卒業するまでには、何度か入院・手術を体験した。盲腸(虫垂炎)を含めて。全身麻酔ばかりである。この本を読むと非常にVulnerable(か弱い状態)に居たのだとわかる。(もしかして、そういう時も、父のいう、私の守護霊が守ってくれていたのかもしれない。)Dr. Baldwinによると、誰にでもLost Soulが二つか三つ憑いているそうである。彼自身もReleasementを実行したとか。頭のいいSoulとか、やさしいSoulがついているのなら、まだいいが、私も大手術のあと、自分が変化したかどうか、分析してみる必要がありそうだ。いつか近いうちにPast-life Regression Therapyを実行したいと思っているが、もしかして、そのとき何かわかるかもしれない。まず、信頼のおけるRegression Therapistを探すことが優先であるが、それは私のように一人で探求している人間には簡単ではない。Trial & errorで探しながら成長していくほかないのかもしれない。“自己探求”が、ここまできたのかと深い感慨に襲われる昨今である。大学卒業後の四十数年は病気しらずの、ほとんど健康体ですごすことができたのは、もしかして、OKということだったのかもと思う。



Louise Ireland-Frey, M.D.

“Freeing the Captives” 1999

ISBN: 1-57174-136-4



村田茂太郎 2015年11月5日、6日




「心霊現象の科学」をめぐってーその108 「Freeing CaptivesLouise Ireland-Frey, MDを読むーその2/2

 Possession憑き と Multiple Personality多重人格 とは一見似ているようなこともあるが、大きな違いはMultiple Personalitiesの場合は主にDefense Mechanismとして、特にChild Abuseがひどかった場合に現れるのに対し、Possessionのほうは、侵入するEntityは年に関係なく、生きている人間に対して行動する。

 そして、一見普通に見える人々において、もっともありふれた侵入形態はObsession(脅迫観念―何かに憑かれたように反応する)であり、それは通常70-80%におよぶといわれている。Dr. Fioreは90-95%のObsessionPossessionによると考えていた。

しかし、時には過去のLifeSoulの破片がのこっていて、影響している場合もあるとか。

 TherapistEntityWhyなぜHost人間の体にはいったのかと訊いた返事は多様であった。

たまたま、彼がそこに居たから

知りません

彼女はひ弱で、自分は保護したかったから

彼はDrug Userで、自分もその片鱗を味わえると思ったから

彼女はどこに向かっているかを知っていて、自分はその充足感を共有したかった

彼女は弱く、わたしの支えを必要としていたから

彼は頭にきていて、自分もそうだったから

彼はたやすかった、しばらく病気であって、Openであった

彼が頭を怪我したときに、自分は入った

彼女は孤独で、自分を必要としていた、自分は彼女を慰めるために入った

その他である。

 これからわかることは、ムードの類似性、病気などによりAuraが弱っていてOpen、ドラッグやニコチン、セックス、多食など中毒的状態に居る、ホストの助けでUnfinished  Taskをやり終えたい、愛する人の近くにいたい、または嫌なやつを困らせてやりたい、か弱い子供などを守ってやりたい というような理由であったことがわかる。

 Spiritualな存在、AngelとかMasterとかガイドとかは、Privacyに侵入しないということで、Never 人をPossessしない。

 ここに、Special Case として、Walk-in のケースがある。これはSoulであるが、完全に生きている人間を全体的にとりかえてしまうケースであり、それだけきけば恐ろしいように思われるが、これはいわばお互いのSoulsがお互い了解しあってSoulの居場所を交代するようなもので、契約ベースだといえる。Walk-in はRuth MontgomeryPublicに紹介した概念で(Ruth Montgomery “Strangers among us” 1979)、広く知られるようになり、Dolores Cannonもそれをつかって、自分の扱ったケースを紹介している。Cannonの場合は、Hiroshimaの原爆の被爆者の一人で、それを覚えているSoulがある女性に交替して入ったというケースであった。私は途中まで紹介して未完に終わっている。

 Walk-in のケースは今生きているSoulが自殺を考えるとか、今の生き方が自分には無理で、この人生を早く終わらせたいと考えているとき、Soulレベルで話し合い、交替しようということになり、人間は同じだが魂Soulは別な人間にいれかわるわけで、実際、起きているようだ。Soulとして、次の誕生をまって、Babyから大人に成長していくのでなく、もう死んでもよいと思っている魂と入れ替わることによって、お互いのSoulsが助かることになる。入れ替わったSoulはその元の主の個人情報をすべて受け継ぐから、性格の違いなどは別として、情報的に混乱が起きることは無いらしい。Walk-inの義務はもとのBodyの傷を回復させ、カルマを満たさずに撤退したSoulのあとをついで、カルマを全うすることにあるとか。

 このWalk-inで交替したSoulの、もとのSoulが、やめた、元に戻りたいと言い出したケースがあるらしい。そのとき、よく調べたら、元のOwnerはいい加減な人物で、交替したSoulは立派な人物とわかり、契約を破って元に戻りたいといったSoulを生き返らすことはしないで、光の下に送り出したとか。まさに漫画的な話である。

 Invading Entity 生きている人間のSoulに侵入してくるEntityにはどのようなものがあるか。

Earthbound Soul of the Deceased Person (これが普通)死んで地上をさまよっている魂

Mind of a living person !!!

A past-life personality or shell 過去に生きたLifeの破片

Thought-forms !!! 

Animal Souls (Rare

Elementals

Discarnate Dark beings of a demonic nature

― Methods of Releasement/Depossession 憑いた魂を解放させる方法-

Dr. Baldwin, Dr. Fiore, Dr. FreyなどすべてMovieでみるExorcist達と違って、Soft touch, Soft talk, Gentle persuasion などを、主なテクニックとする。基本的にやさしく説得して、自分の現状を理解させ、光を目指して移動するように導くという方法である。時には、Lost Soulの亡くなった関係者の霊を招いて、いわゆるお迎えスタイルで光に向かうというやりかた。かなり手ごわいDark beingでも、このように説得して、光に向かわせることができたらしい。

著者の方法

 Hypnosisをつかって、指の合図でYesNoを知り、InvadeしているEntityDisembodied Soulと会話を持つ、そして、説得して、光に導くというのが基本のやりかたで、まず、Clientに何か問題があるように見えるのは本人の意識のせいではなく、中に住み着いているEntityの性かも知れないと説明すると大概の人は納得、安心するみたい。

 では、彼女が扱ったClassic TypeといえるPossessionを紹介しよう

高所恐怖症の女

 Eveと名乗る女性は自分でもSelf-hypnosisをする知的な女性である。彼女は2-3年前から高所恐怖症になった。Dr. Freyは、多分、それはEve自身の恐怖Fearではなく、Invaderの意識がもっているものだろうと判断した。そこでHypnosisをはじめた。わかったことは、ひとつのEntityが入り込んでいる、それは、1965年に70歳で亡くなったAliceという女性の魂だとわかった。それで、彼女の死んだときに戻ると、Aliceは死んでから軽くなって、気持ちよく漂っていた。Dr. FreyAlice、あなたはEveの体の中に居るのを知っていますかと訊くと、もちろん、Eveは自分の孫だ、Eveは私を好きだ、私は墓場でEveの目から体の中に入った、という。Dr. Freyは、それはあなたにとってもよい事ではないし、孫にとってもよくはない、孫のBodyは孫に属す、あなたは光を求めて移動するべきであった、しかし、あなたはそのことを知らなかった。あなたが孫の体に入ったとき、あなたのLoveを持ち込んだだけでなく、あなたのFearも持ち込んでしまった、あなたは高所恐怖症だったのでしょう、Yes という調子で展開していく。AliceFearや疲れを取り払いなさい、そして自分は丈夫で力強いと思いなさい、あなたの居る世界ではThought考えること は大変力強いことで、思ったとおりになるはず、あなたは70歳だった、今、何歳であったらと思いますか、25歳!それでは自分は25歳だと思いなさい、そして立って、若く、力強く、美しくありなさい、ご覧誰かやってくるでしょう、どんな人?背が高くて、スリムな男性、そうして、いろいろなやりとりがあって、お迎えに従って、EveにとりついていたおばあさんAliceは去っていった。

A man and his horse

 ESPのセミナーにおいて、部屋の入り口で男が立っているのを誰か瞑想している女性が見つけ、理由も聞かないでおいだすわけにいかないと、中に入れて、ひとりの女性がHypnosisにはいったのを利用して会話をもった。おとこは友達も居ない独り者で、馬だけが相手であったが、馬が岩につまずいたときに、男は馬から振り落とされ、運悪く、岩に頭をうって死んでしまった。それから、男は死んでしまって、どうしていいかわからず、さすらっていたのであった。Dr. Freyは男に馬を呼びなさいというと、男は馬の名を呼んだ、するとどこからともなく馬が現れ、馬の主導で男と馬はHome目指して消えていった。名前を呼ばれて、すぐに馬の霊が現れるくらいだから、馬と男は仲良しだったに違いない。動物も人間と同じということがわかるケースである。

Poltergeist Conrad

 これは、Dr. Freyの家で起こったポルターガイストのケース。

 何年か前に自分の家で起きたケースで、数週間にわたって、家の中の電気系統がトラブル続きということが起こった。サイキックを呼んで調べてもらうと、かわいい男の子の亡霊が家を出入りしているという。どうやら、1956年に火事で焼け死んだ男の子らしく、その子供の家では宗教的な教育も訓練も何もなく、死んだらどうなるかということも知らず、Life, Death, Heaven その他、常識的な知識も何も知らない子供で、悪気があったわけではなく、ただ子供らしい、いたずらを電気系統の操作でやっていたのであった。サイキックはドクターに自分でSelf-hypnosisの状態に入り、子供の霊と会話をしなさいと伝えた。ドクターは自信が無かったが、言われたようにして、ちゃんと亡くなった子供と会話ができ、お母さんが待っているから光に向かいなさいと教えることができた。去る前に、壊した電気系統を修理してねと伝えたら、全部ではなかったが、200ドルValueくらいの修理をしてから消えていったとか。もっと早く、立ち去る前に、すべてを修理して去るように伝えればよかったとすこし、気がつくのに遅すぎたことを後悔したとか。

Rescuing Groups of Disembodied Souls 大事故が起きると沢山の人が急に死んで、わけがわからず困っているということが起きる。 それを手助けすることもできるわけ。

 ESP Groupの仲間のNurseは個人的にMeditationに入り、Bodyは寝ているけれど、SoulAstrallyOut-of-BodyでコロンビアのMudslideの現場に行き、急に死んだため、どうしていいのかわからにSoulたちを光絵と導く仕事をした。

 丁度、Mediumとの電話で、Mediumが私の周りのSpiritsCatchするように、サイキックな人はMeditationの間にも、Astral travelで事故現場などにとんで、わけがわからない状態で死んでしまったSoulたちを、救済する仕事をやりとげているようだ。

 Saudi Arabiaで大事故があり、Muslimsのメッカへの巡礼の一行がReturn tripで、トンネルを通るとき、爆発が起きて、約1400人ほどのイスラム信者が事故死する出来事があったとき、サイキックのCharleneDr. Freyは犠牲者たちを助けることができるかどうか(死んでしまっているはずなので、究明という意味ではなく、Earthboundにることから、光のもとへの救済)検討し、トライした。そして犠牲者の代表の一人の霊と会話を持ち、Your bodies are gone, but your souls are alive。肉体はなくなったけれど、魂は生きている。そして心を平静に持って、立ち上がり、気を静め、勇気を持ちなさい。Allahloves you. とかなんとか、アラブの魂と交流して、光を求めて移行するように指示し、全員が移ってゆくのを確かめることができた。”Souls, know that all religions are worthy of respect. Remember when you come back that we are all children of God. Good-bye. Happy Journey.”  Dr. Freyは言い、“ Allah be praised for your help. We accept your help so graciously given. WE go now.”  助けてくれて、アラーの神も感謝している とかとイスラム教徒は叫んで、立ち去っていった。 なかには、Followしないものも居たが、最終的にはみな説得でき、全員、光を求めて立ち去ることができた。これも、Earthbound Soulになるかもしれなかった状況から、成仏できるように救い出した例である。直接、現場に行ったわけではなく、MeditationやサイキックのChannelingで実行できたという話。

Most suicides remain earthbound 自殺者の魂はたいがい地上にへばりついたままになるようだ

 Annabel Chaplinの本では、彼女が感じたSuicide victimsたちは、憂鬱な、救いの無い状態にいるようであったが、なんでもそうであるように、各人の自殺の状況が異なるから、みながみな、そのような状況にいるわけではないようだ。ただ、誰も自殺は何の解決にもならなかった、むしろ、かえって自分も他人も苦しめることになったと反省しているようだ。

DR. Sidという医者は、離婚になって、子供をEx-wifeにとられてしまって、なにもなくなったと悲観して自殺した。これ以上悪くならないだろうとの浅はかな考えで実行したが、子供たちが父の自殺を知ってショックを感じ、かえって状況は悪くなった。そのドクターもEarthboundになっていたが、光を求めてあがっていったという話。

 このReleasement魂の解放 は誰でも学べばできることだとDr. Freyは言う。

 いろいろ面白いケースがたくさん展開されている。

 そして、最後に、Organ Transplantについて触れられている。このブログでも紹介した (心霊現象の科学―その68 Claire SylviaA Change of Herat”Claire Sylviaと彼女の本についても述べられている。

 ということで、もうこれくらいで紹介を終わることにする。

 本当に面白いし、驚くばかりである。Thought forms が独立したEntityとしての威力を発揮することは、この本でも述べられているが、Alexandra David-Neelの有名な本「Magic & Mystery in Tibet」にも述べられている。この本(David-Neel)の中では、修行をして自分でThought-formを作り出せるようになった彼女は、一種のMonkをつくったら、勝手に行動し始めて、あわてて消したという話が載っている。ブログ (心霊現象の科学―その14 Hereward Carrington)でも“Thoughts are Things” という現象を紹介したが、いまや意思や思考がエネルギーとして物体に直接働きかける力を持っていることは、生物学者が細胞レベルで証明をしていることである。信念が細胞的に反応することは、有名なPlacebo Effectで証明されたことでもある。Dr. Candace PertDr. Bruce Lipton などの研究が、おおいに貢献したといえる。

 このLouise Ireland-Frey, M.D. は医者で科学者であるが、67歳のときにHypno-therapyをはじめて、このSpiritual Releasement Therapyのベテランに成長した人である。2014年、100歳近い年で亡くなったとのこと。



村田茂太郎 2015年11月6日




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