小学6年生―社会科 日本の歴史 のための拙文集(27)別れにあたって
拙文集 「日本の歴史」最終回
拙文集 「日本の歴史」最終回
小6社会 別れにあたって(1994年7月3日)
この小学6年1組の「社会」を担当して、私は本当にしあわせであった。活発な君達の反応に接して、私は久しぶりに、教える楽しさを味わうことが出来た。そして、「日本の歴史」という大切な課題を充分理解してもらえるようにと、私は毎週、真剣に“歴史”と取り組み、必死になって君達に日本の歴史や歴史上の人物への関心を呼び起こしてくれるようにと、たくさんの文章を書いてきた。クリップで閉じてみて、たった3ヶ月の間に、随分書いたものだと自分でも感心するほどである。それは、それ程、このクラスが私にとって楽しみであったこと、私が本当に真剣に取り組んだことを示しており、いまや私は自信と誇りをもって、このクラスとの3ヶ月を思い起こすことが出来る。それは、私だけの努力でなしとげられたものではなく、君達の真剣で積極的な反応があったからこそ可能なことであった。従って、この私の文章とこの小6のクラスの生徒達の思い出は、私の心の中で堅く結びついている。
そんなに大切なクラスであるのに、私は、たったの3ヶ月で放り出して、“あさひ”を去ろうとしている。これからというときに、こんなことになって、本当に申し訳ない。また、こんなに素晴らしい生徒でいっぱいのクラスに出会う事などめったにないので、心から残念である。しかし、君達は、きっと、これからは、私がいなくても、自主的に“あさひ”の図書と取り組んで、自分のための歴史の勉強をすすめてくれるであろう。
学習において、何よりも大切なことは、興味・関心・好奇心であり、それがあれば何事に対しても自主的に、意欲的に取り組むことが出来る。そして、私は、たったの3ヶ月ではあったが、“歴史”に関しては、そのための土台は据えたと信じている。
期末テストの歴史へのコメントで、たくさんの人が、「日本の歴史」を勉強することが“とても面白い”と応えてくれた。私はありがたいことだ、私の膨大な時間と努力は無駄ではなかったと心から感謝した。
歴史の勉強は、とても大切である。日本人の血を引く者にとっては、自分のルーツの国・日本の歴史を知ることは、きわめて大切である。あらゆる困難を乗り越えて、しっかりと勉強して欲しい。
1994年7月3日 執筆
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