私はエルパソ、テキサスで約12年過ごした。年1-2回Los Angelesを訪問したが、おもにEl Pasoで別な人生を楽しんだ。一人で過ごせたエルパソ生活は私の人生で最も楽しかった時期の一つである。
仕事は管理部門のTopとして経理・財務・人事・総務・税務・法務のすべてを担当し、私は満足であった。
そして自由な時間に私はPeak登山、Scenic Driving、 Hiking, Campingと1年に約3万マイル ドライブしながら、American Southwestの自然を楽しんだ。ほかに私はメキシコ料理とKorean Foodsを楽しんだ。メキシコのJuarez市内では本格的なメキシコ料理を味わい、エルパソでもメキシコ料理は立派なものであった。Fort Bliss空軍基地が近くにあったため日本の自衛隊がミサイル訓練にやってきたり、多分、Koreanも多かったのか、おいしいKorean料理を楽しめたのもエルパソ生活を楽しいものにした。そしてLos Angelesで味わえなかった雪や吹雪を夏には110度F-40度Cを超すエルパソで味わえたのも私には素晴らしかった。
El Pasoはアメリカ史において有名なPilgrim Fathers - Mayflowerなどよりも古い歴史を持ち、Thanksgivingも実はエルパソで始まったといわれている。
そして、エルパソにはいくつかのMissionがある。CaliforniaのMissionが18世紀の終わりごろに作られたのとちがって、Texasでは17世紀からMissionがつくられ始め。いまEl Pasoにある3つのMission は1680年頃につくられたという。もちろん現存するのはその後の修理・改築のおかげである。
私は何度かこの El Paso Mission を訪れることができた。これらのMissionは今も活用されていて、私が訪問した時には結婚式が執り行われていた。
まあ、El Paso郊外にある Missionは鄙びたといえるMissionで、イタリアの豪華な教会建築とは異なり、庶民的で好感が持てるふうであった。イタリアの豪華な教会建築の写真やビデオをみるたびに、同じキリスト教徒でありながらカトリック教会から異端宣告を受けて抹殺されていった数え切れぬ犠牲者(アルビジョワ十字軍、魔女裁判、異端審問)のことが思いあわされ、単純に建築美を味わえない。そして宗教と政治の問題のおそろしさを考えさせられ、Missionの鄙びた美しさを味わうようなわけにゆかなくなる。
しかしともかくCalifornia、 San Fernando ValleyにあるSan Fernando Missionが私にはベストである。
村田茂太郎 2019年3月17日
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