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3/30/2014

「心霊現象の科学」をめぐってーその84 Dianne Arcangel その2


「心霊現象の科学」をめぐってーその84 Dianne Arcangel その2

 その83 で「Afterlife Encounters」の興味深い話を紹介した。まだ読み終わっていない(三分の二 読了)時点での感想・紹介であった。

 やっと、残りの部分を読み終わった。

 なんと、この残りの部分は、有名なアリゾナ大学、TucsonでのDr. Gary Schwartzの「Afterlife Experiments」に、彼女が5人のSittersの一人として参加した、その報告であった。

 John Edwardの“Crossing Over”では、彼がMediumの一人として参加して、どのようであったのかという感想が手短に語られていたが、このDianne Arcangelの本では、彼女がSitterのひとりとして、Medium相手にどういう反応をしたか、その詳細が語られているわけで、かなり専門的というか、Mediumがどのように反応したかに興味を持つ人には、すばらしい内容だが、一般読者にはすこし細かすぎるとうつるかもしれない内容であった。

 すでに紹介したSuzane Northropもこの実験に参加したMediumのひとりであった。

 Dianne Archangelは結局二人のMediumとつきあったことになり、それぞれの情報に関して、Hit したか、はずれかを客観的に評価し、総合評価をきめるわけで、二回目の検査は電話での応答をRecordして担当検査官に送り出すというかたちで行われた。

 Mediumが電話ではなしているだけで、相手の周りに集まった霊Spiritを感じ取り、Face to Faceでの対応と同じように、霊とのCommunicationを行うことができるということは、もう明らかな事実であり、私も2012年12月に一度、電話でMediumとの交信を1時間行って理解したことであった。大事なことは、事前にMediumとの電話交信を実行するよと宣言(誰に?自分の部屋でちゃんと張り紙をして目盛っておけばベターと、あるMediumの本では言っている)しておくことで、そうすると約束の電話の時間にちゃんと何かを伝えたい霊Spiritは私の周りに集まってきて、Mediumが電話してくるとすぐにMediumCatchしてくれるように反応するようであった。その反応振りも、なかなか頭を使ったもので、本を振りかざしたり、外国旅行の絵葉書をふってみせたり、黒帯をみせたりと、結局、限られた時間でチャンスもかぎられているわけで、すぐにIDがわかる(私に)ような、ユニークな様子を見せるわけである。Mediumには、名前はなかなか難しいそうで(英語の名前でも)ふつうはイメージで霊が示すのを解釈しながら展開するわけで、誤解もあり、当たり外れもあるわけである。

 というわけで、Dianne ArcangelはそれぞれのMediumのあたりの確率を100%評価で、事前の予想は5%と思ったが、最終的には75%は正確であったというレポートを提出したのであった。

 いちいちのMediumの発言を読んでいると、Mediumの作業も骨の折れる大変な労働だなあと感じざるを得なかった。

 Suzane NorthropSéanceを読んでも、いかに本物のMediumであっても、霊との交信は、ある意味では謎解きのようなもので、どんなに精神的・肉体的に骨の折れる仕事かと感じたが、このDianneの報告書を読んでいても、まあ大変なものだと感じざるを得なかった。

 彼女はMedium経由で得られた情報の大部分はサイキックとしてSitterからTelepathy, Clairvoyanceその他でつかめる情報であったと思うわけであるが、それでもやはり、あまりにも個人的な情報をCatchしているのには驚かされ、結局、科学的とかという形では、納得はいかなくても、個人的に納得すればよいのではないかということになる。

 私はすでにAmazon Kindleで、このDr. Schwartzの「Afterlife Experiments」を購入してあるので、そろそろ読み始めないといけないと思い始めた次第である。

 この本の第一章にDianneがはじめて小学校の1年生として教室に出席したときに印象的な事件(?)が起きたことが記されている。担任の教師が自己紹介をして、そのあと子供たちに自発的に発言してもらうことにしたら、Jimmyという子供が手をあげて発言し始めた。僕のおじいさんが亡くなった、それから僕の部屋にやってきてバケツのそばに・・・何ですって、おじいさんが亡くなったのでしょう、ハイ、でも、僕のそばにやってきて・・・僕はかれのGhostについて語っているの・・・馬鹿なことは言わないで・・・でも本当なのだ・・・お座りなさい! 彼は萎縮してしまって、もう何にも反応しようとしなかった。わたし(Dianne)はLunch timeに彼のそばに座って、とうとう、そのあとのことを聞きだすことができた。おじいさんはおもちゃの入ったバケツのそばで僕を見て笑い、手を振ったので、ぼくも同じようにしたら、消えてなくなったという話であった。子供の学校第一日目の結果は如何と家族がDianneの話に耳を傾けた。彼女がJimmyと教師の話をするとSisterWeird気持ち悪い、あなたもWeirdと非難するようであったが、父はSisterのほうをにらんで、わらってすませた。そのあと、父はBedtime Storyのかわりに、奇妙な実話を彼女にきかせた。1933年のシカゴ世界博覧会での出来事であった。父と母、そして父のSisterとその夫の4人が一週間かかっても見終わらないような最新の発明品や見世物を見学していたときに、驚嘆するようなことが起きた。Fortune-tellers占い師たちも道路わきに店を広げていた。そして、みんなで、あんたが先にとかといって歩いていたときに、ヘイ、あんた、ここへ来なさい、大事なメッセージが届いたよと叫んだFortune-tellerが居た。占い師の女はUncle Harryをじっと見て、あんたにメッセージだよと言った。Uncle Harryはそれを無視して、ずんずん先に歩いていった。そうすると、占い師は、あんたの奥さんが、Harry, Harryと呼んでいるので、ほかのひとはどうして占い師がHarryの名前を知っているのか不思議に思い、Harryが直接占い師を知っているからなのかと思ったが、そうではなかった。Harryは全部無視して先へ行ってしまった。占い師は、あなたの奥さんと赤ちゃんがここにいるといって、どういう格好をしているかを示し、Harry, It’s me, Ernestine。 Harry, I am sorry. と言っているということであった。そこで、Harryはもどってきて、一言も言わないで占い師の前に座った。

 彼は以前、カナダで、まだ若いときに結婚したことがあり、子供も生まれたが、どうしたことか若い妻は子供と一緒に自殺してしまったのであった。シカゴの世界博覧会の会場にでてきた本物のサイキック、インチキではなかった占い師の前を通ったこの4人連れに話しかけるために、Harryの亡き妻はチャンスとばかり、占い師に訴えかけたわけであった。

 すでに7歳ほどでDianne Arcangelは父親とJimmyをとおして、Afterlifeの存在を知らされたのであった。

 この本はいろいろ面白いケースが紹介されているが、先に述べたように、アリゾナ大学でのAfterlifeの実験に直接参加した人間として、それがどのようなものであったのかを、報告しているわけで、この本はすごくまじめな、レベルの高い本であるといえる。

ISBN1-57174-436-3 Hampton Roads Publishing Company, Inc. 2005

彼女の名前はナント呼ぶのか? 

ダイアン・アークエンジェル? Or アーカンジェル?

村田茂太郎 2014年3月30日

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