Travel Japan (83) 霧が峰 5月まだ冬景色 長野県 写真紹介
蓼科、白樺湖、霧が峰、美ヶ原を結ぶ75キロ・メートルのハイウエイはVenus Lineビーナス・ラインと呼ばれ、標高1400メートルのパノラマビューが展開するすばらしいScenic Driveといわれています。
私たちの乗ったバスは美ヶ原のほうから霧が峰にむかって走りました。この日は天気はくもりで、のちほど雨になるという感じで、そして5月下旬だというのに、山はまだ冬景色に近く、せっかくの野草がきれいなはずの美ヶ原も霧が峰も荒涼とした原野の様相を示していました。
ただ、このドライブは快適で、標高は高くなくても、山また山がつづき、おだやかで優しい景観は気持ちの良いものでした。
学生であった頃は八ヶ岳のピークに登る事を目標にしていたため、なだらかな高原でのんびりしたいと思わなかったのが、今となっては残念です。
霧が峰といえば、小林秀雄や大岡昇平などの文人が思い出されますが、なるほどリラックスするのにはいいところだと思います。
ともかく、日本のScenic Driveも本当にすばらしいものだと思いました。
5月下旬でこの様子だから、7月はじめごろが、ニッコウキスゲなどの野草が咲き誇るみごとな高原風景が展開するのだろうと思いました。
アメリカでもYellowstone National Park を6月はじめに訪れたとき、Lakeのふちは氷でとざされ、そこへつくまでの小さなLakeは雪と氷の壁におおわれ、アメリカは寒い国だと身にしみて感じたことがありますが、日本も高度は高くなくても、山国は6月下旬にならないとその美しさを発揮できないということがわかりました。
村田茂太郎 2012年10月5日
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