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10/15/2012

小学6年生―社会科 日本の歴史 のための拙文集(4)歴史年表について


小学6年生―社会科 日本の歴史 のための拙文集(4)歴史年表について

歴史年表について

 
今の時点に立ってみると、時間は過去から未来へと流れ、歴史は過去から現在へと至っているのがわかる。過去から現在へと向かって流れる時間の地平において、人類は様々なものを体験してきた。それをある見方でまとめると、膨大な歴史をうまく整理することができるということがわかってきた。そうして、時代区分が生まれ、各種の年表がつくりだされた。過去から現在への流れを単純に明快に示してくれるものとして“年表”がある。

 

年表は、ひと目で、たとえば日本の歴史がどのように変化発展してきたものかを教えてくれる。大まかな年表から、各種内容別(文化史、政治史、経済史、文学史・・・)そして、各国との比較年表まで、それぞれ用途に応じて年表がつくられている。

 

たとえば、私は“Science Timetable”というのを持っているが、それは”科学“に関して、古代からつい最近までの、科学的研究・発見の業績を、分野別(生物、物理、化学、数学、技術、医学・・・)に整理した年表で、ところどころ詳しい解説があり、とても参考になり、面白い。同時代の各種分野での発展と関連がよくわかる。

 

年表は各国史として可能であるだけでなく、テーマ別に自由民権運動史とか政党史とか、ナポレオン時代といった形で可能であり、それぞれがその目的をはたす。ともかく、複雑な歴史の動きを、大まかとはいえ、整理してわかりやすくしてくれるのが年表である。従って、諸君も、資料集にのっている年表などはいつも見て、自然と歴史の流れを身に付けるようにしてほしい。

 

いろいろな年表を自分で作ってみるのもすばらしいことである。教科書には郷土の歴史を調べて年表にしようとかというのがあるが、ともかく自分で作ってみることはいいことである。

 

私が小学生の頃には、教室の中の正面の壁(黒板の上)に、年表が張ってあって、毎日それを眺める形となったため、いろいろな事件や人物名を自然と覚えてしまったし、日本の歴史の流れも、ちゃんと頭の中に入ってしまった。そのため、年代を覚えるということ自体はそれ程意味をなさないが、歴史の流れを理解するのに、年代を覚えていると、いろいろな意味で便利だということを知った。年代など年表をながめていると自然に覚えてしまうのである。

 

6年 社会科資料集” には“特集日本歴史年表”が収められている。これは、時代区分、世紀、重要年代、主な出来事、そして主な人物が載っている。主な出来事も、政治・社会と文化と外国関係とマークで区別されている。簡単な年表ではあるが、大事な出来事や人物は、大体のせられていて、それぞれを見て、その背景のイメージがつかめるように勉強するための指標として役立つ。毎日眺めるようにしよう。漢字も一緒に覚えよう。

 

1994422日 執筆 

村田茂太郎

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