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2/25/2012

心霊現象の科学をめぐってーその3

心霊現象の科学をめぐってーその3

前回(その2)で小林秀雄の”蛍ーおっかさん”、”火の玉”、”犬がかみつく”という体験談を”感想”についての秋山駿の文章をを引用しながら、紹介しました。

さて、ここでは、Medium, Psychic として世界的に有名であった イギリス人Eileen J. Garrett (アイリーン・ギャレット)の自叙伝”Adventures in the Supernormal"(1949)からケースをとりあげまず。

Eileen Garrettは自分のPsychic Power 超能力 に批判的精神で以って接し、自分のその超能力の不思議さを自分でも解明したと思い、努力したので、いろいろな科学者の研究にもつきあいました。わたしが拙著のなかの”癌と人生”で紹介したLawrence Le Shan 博士も、このEileen GarrettのHealing  Powerについて研究したくらいです。

さて、彼女は子供の頃から、当然 Psychicであったわけで、幼い頃から、他の人には見えないらしいが彼女にはリアルにみえる3人の子供と遊び、いろいろと教えてもらった。また彼女は今で言う”オーラ”が植物・動物・人間をつつんでいるのを見分けることだ出来、健康な状態か病気かすぐにわかった。ほかのひとは自分で何かを発見しようという気持ちは無いらしいが、自分はすぐに直感的にみわけることができた。

It soon became obvious that I saw things differently, and knew things instinctively. I saw people, not merely as physical bodies, but as if each were set within a nebulous egg-shaped covering of his own. this surround, as I called it for want of a better name, consisted of transparent changing colors, or could become dense and heavy in character-for these covering changed according to the variation in people's mood. I had always seen such surrounds encirlcing every plant, animal, and person, and therefore paid less attention to the actual body contained within.  わたしは物事を普通の人と違った風にみるということ、そして物事を直感的に理解するということがすぐに明らかになった。わたしは人々を単に肉体的にとらえただけでなく、まるで卵の形をした雲のようなものがその内部の肉体を覆っているものとしてとらえた。それを私はSurround蔽いと表現したのはほかに適当な言葉が見つからなかったからだ。それはその人のムードに応じて、透明で色を替え、濃くなったり重くなったりした。わたしはいつもすべての植物・動物・人間がその蔽いSurroundでカバーされているのをみたので、その内部の肉体の方にはあまり注意しなかったほどだ。

そういう彼女がある情況で、おばに不当に非難され、罰されたため、怒りでどうにもならなくなって、おばAuntがかわいがっていたアヒルducklingsの子供すべてを池で水につけて殺してしまった。

In this condition I gazed at the little bodies lying on the grass, half hoping that somehow they might still be alive. The little dead bodies were quiet, but a strange movement was occurring all about them. A gray, smoke-like substance rose up from each small form. This nebulous, fluid stuff wove and curled as it rose in winding spiral curves, and I saw it take new shape as it moved out and away from the quiet forms. As I watched the spectacle, fear gave way to amazement. I became almost joyful, for I thought the ducklings were coming alive again, and I waited in tense expectancy. みんな殺してしまったので、神の怒りをかって、どんな罰が自分に下るかとおそろしい、緊張した気持ちで(In this condition),草の上に横たわった小さなアヒルたちの身体をみつめていた。半ば、まだ生きているかもしれないと望みながら。小さな死んだ身体は静かであったが、すべてのアヒルの死体にふしぎな現象がおきていた。灰色の煙のようなものがそれぞれの小さな体から立ち上がった。この雲のような液体のような物体は渦を巻くようにしてたちあがり、おりたたむような、カールするような状態を示した。そして、私はそれが死んだ肉体から離れてあたらしい形を取るのを見た。それを見ているとわたしの中に恐怖ではなくて驚きの感情が現れた。わたしはほとんどうれしかったほどだ、というのはまたアヒルたちは生き返ってくるのだと思ったから。わたしは緊張して待っていた。

ここで、わたしが示したいと思ったのは、オーラなどを見分ける超能力をもったEileen Garrettが、怒りに駆られて殺してしまったアヒルの子供たちの死体から、何ものかがでてきたというところ、これを魂とか、夜であれば火の玉といっていいかもしれないと思います。

また、休んで次に続きます。わたしはまるで新聞連載小説を書いているみたいに思えますが、考えながら、そして資料を展開しながら書いているので、ご容赦ください。

村田茂太郎
2012年2月25日

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