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6/04/2012

Travel Japan (15) 長州・萩 桂小五郎旧宅・高杉晋作旧宅・松下村塾を訪ねてー写真紹介

Travel Japan (15) 長州・萩 桂小五郎旧宅・高杉晋作旧宅・松下村塾を訪ねてー写真紹介

 2000年に知人の未亡人(ドイツ人)から買い取った書物のなかに、村松剛「”醒めた炎”木戸孝允伝」 というのがあり、いっきに読了して、あらためて桂小五郎・木戸孝允の偉大さを確認し、一層の魅力を感じ、一度、長州の生家と関係場所を訪問したいと思っていましたが、友人の手配で実現し、桂小五郎だけでなく、高杉晋作、吉田松陰、松下村塾その他、みな見て回ることが出来ました。

 二人で自転車をかりて、走り回りました。あいにく天気があまりよくなく、雨になったりしましたが、雨もまた風情あり、どのような天気になっても、それぞれよさを味わえます。

 田中儀一とかの立派な像が立っていましたが、わたしにはそんなものはどうでもよく、あの明治維新の困難な動乱期を無私の精神で走り抜けた桂小五郎や高杉晋作、坂本竜馬などのさっそうとした生き方には誰もかないません。

 桂小五郎は剣は一流の達人、しかし誰も切って殺したことは無く、逃げの小五郎といわれたくらいです。まさに、一流の人物でなければできないことです。しかも、ほとんど歴史上の大事な場面には登場し、見事に生ききったのです。自分を助けてくれた芸者幾松は大事にして正妻にし、”醒めた炎”のなかにはひらがな書きの幾松の手紙が引用されています。夫が遣欧使節団副長として岩倉具視、大久保利通と欧米訪問中に書いたものです。そういえば、欧米訪問中、木戸孝允は英語の勉強もし、各国の政治制度を真剣に調べ、まさに穏健な政治家として一流の態度を維持していたようです。

 わたしは坂本竜馬と高杉晋作は天才だと思っています。桂小五郎は天才ではないが、人間としてのあらゆる能力にすぐれ、大久保のように権威主義的な人間ではなく、人情派であったため、維新の混乱期に人一倍苦労し、わずか44歳でなくなったのはまことに残念なことでした。

 桂小五郎についで、明治の政治家のなかで私が好きで尊敬しているのは陸奥宗光です。陸奥宗光に関してはPHPから岡崎久彦のすばらしい伝記が出版されています。わたしは2回読了しました。そういえば、村松剛の”醒めた炎”も二回読みました。木戸孝允の明治期の業績を確認できたような本でした。丁度、Roland Hantford の スコットとアムンゼン に関する伝記が、スコット伝説を粉砕したようなといえば、大久保利通を過小評価する事になりますが、私にとっては、実際、版籍奉還、廃藩置県が明治初期の最大の難題と思い、それを実行したのが大久保だと思っていたので、明治期の木戸の業績に対して私自身が誤解していたとわかりました。

 それはともかく、萩の町、ご覧ください。空襲で焼かれなくて、きれいな白壁の建物が沢山残っています。自転車で乗りまわるのに丁度よい感じでした。

村田茂太郎 2012年6月4日

















































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