Travel Japan (30) 京都慕情 賀茂川風景 写真紹介
賀茂川は京都の風物のひとつとして、なくてはならない景観だと思います。
賀茂の川原に 千鳥が騒ぐ またも血の雨 涙雨
武士という名に命を懸けて 新撰組は 今日も行く
という歌謡曲のイメージは現在の賀茂川ではぴんと来ませんが、でもなんとなく幕末の風景としてなくてはならないという気がします。
大学時代は主に、ベトナム反戦デモで四条河原町から四条大橋を超えて、円山公園へ向かったように思います。当時は、京都の史的風物を楽しむ余裕はなく、賀茂川がどのように流れていたのかもおぼつかない感じがします。
今は川に沿って川原を自転車道のようなコンクリート道路が出来、川には雑草が繁茂したりしているようです。でも、何はともあれ、川をいれて東山の風景や川沿いの旅館や料亭が所狭しと並んでいるのも、ひとつの京都の風物だと思います。
京都を京阪電車で訪れるたびに、必ず、賀茂川を歩いてわたるようにしており、また必ず何枚かの写真を撮ります。この川のおかげで、京都の繁華街に空間が出来、この周辺を好ましい風景にしていると思います。丁度、ニューヨークのマンハッタン街にCentral Parkがあって、はじめてNew Yorkの魅力が生まれているのと同じだと私は思います。
ニューヨークの場合はなにもないManhattanにFrederick Law OlmstedがCalvert Vauxと二人で人工的に自然の風景を生み出したひとつの生きた芸術の傑作だと私は思いますが、幸いにして、自然の魅力に富んだ日本では、ホンの少し安全対策、洪水対策などをするだけで、街とも山ともマッチした美しい光景がうまれていると思います。
高瀬川と先斗町の写真も入れました。
村田茂太郎 2012年6月28日
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