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1/02/2013

「心霊現象の科学」をめぐってーその48 「The Healing Mind」 Dr. Irving Oyle イメージ化の効果


「心霊現象の科学」をめぐってーその48 The Healing Mind」 Dr. Irving Oyle イメージ化の効果

 この本の中に、私にとって驚くべき症例が報告されている。

 基本的には、人は自分の身体を完全に健康な状態で維持することができ、必要があれば自分で治せる、という考えである。

 この本の中に例証されている Carl Simonton M.D.Cancer PatientsのひとりはB-52 Navigatorで喉が悪性腫瘍できわめて悪化している状態であった。それは桃のサイズになって、肺と胃への入り口を閉じていた。そして、拡散していた。もう、死ぬことは間違いないということで、患者はあたらしいテクニックを採用することに同意した。

 He was taught to enter the alpha state by means of complete body relaxation. In this state, he visualized his white blood cells in the form of cowboys on horseback. The defenders were then seen attacking and destroying the cancer cells. The procedure was repeated three times daily for 15 minutes. Over a period of seven weeks the tumor receded in size and finally disappeared, leaving a normal throat mucosa. At the end of this time, he was taken back to the operating room, where biopsy specimens revealed only normal tissue. 

 彼は完全にリラックスして身体がアルファ・ウエーブの状態に入るように教えられた。その状態で、彼は、白血球を、馬に乗ったカウボーイの形でイメージ化した。そして、癌細胞を攻撃し、破壊しているさまを見るように指示された。このプロセスは15分間、一日3回繰り返された。7週間にわたったあいだに、腫瘍はみるみる縮小してゆき、とうとう見えなくなってしまった。通常の喉の粘液質だけがのこって。この最後のころ、手術台に運ばれて、細胞を摘出して検査されたが、もうNormalな状態であった。

 In September of 1973, Dr. Simonton reported success in 128 cases using the combination of X-ray and visual imagery. The degree of success was proportional to the cooperative effort of the patient. Dr. Simonton’s position as a director of the prestigious American Cancer Society gives additional credence to his claims. 

 1973年9月、Dr. SimontonX線と“イメージを描く”という両方をつかって成功した128の実例を紹介した。成功するかどうかは患者の協力の姿勢に比例していた。Dr. Simontonは高名なAmerican Cancer SocietyDirectorであったので、彼のこのクレームにも重みがあった。

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 Dr. Simontonが回復したケースから見つけたのは、患者の態度の違いであった、…病気と生命に対する基本的な態度―生きようとする意欲が決定的な要因であることを。

 The following Monday I started the process with my first patient. In addition to the medical treatment, I explained what my thinking was, I told him, through mutual imagery, we were going to attempt to affect his disease. He was a 61-year-old gentleman with very extensive throat cancer. He had lost a great deal of weight, could barely swallow his own saliva, and could eat no food. After explaining his disease, his treatment, and the way his body was interacting with the treatment and the disease, so that he could better understand his disease and cooperate with what was going on. The results were truly amazing… That patient is now a year and half post-treatment, with no evidence of cancer in his throat. He also had arthritis, and he used the same basic mental process and eliminated that.

 次の月曜日、私は私の考えるプロセスを最初の患者に適応した。普通の医療のほかに、私が何を考えているかを説明した。つまり、お互いにイメージを描くことで、病気そのものに影響を与えようという考えを彼に語った。彼は61歳で喉頭癌がかなり進んだ状態であった。体重も減り、自分の唾さえほとんど呑み込めない状態で、もちろん食べることもできなかった。この病気と治療法と彼の身体がそれらに対してどう対応していくかを自分でよく理解し、進み具合に協調するようにと説明した。結果は実に驚くべきものであった。・・・患者は今、1年半後の治療段階にあるが、喉頭がんの兆候はなくなった。彼は関節炎も患っていたが、同じ用法を適応して、それもなくしてしまった。

 もうひとつ。

 Her name is Sarah and she is interested in working in the field of parapsychology. For the past nine months she has been living on money she accumulated working as a cocktail waitress at Tahoe.

 “I own a house, and this guy I’m living with makes the payments; I have no trouble finding work, I get any regular job I ever applu for.” (It is easy to see why.) She is 33, has been to college, and was told nine months ago that she had cancer of the cervix.

 “When I refused to let him cut it out, this surgeon told me that I had an unnatural attachment to my uterus.” She quit her job and gave ful time to her meditation in which she pictured a normal healthy, beautiful uterus.” “The cancer disappeared. When I went back to the doctor and told him how I did it, he said I was crazy.”

 彼女の名前はセーラーで、彼女はパラサイコロジーの領域で働くことに興味を示した。過去9ヶ月間、彼女はターホーでカクテル・ウエイトレスをしてためたお金で生活していた。「自分は家を持っている。一緒に住んでいる男が支払いをしている。自分は仕事を見つけるのに何の苦労もない。自分がJobApplyすると、だれでもすぐに雇ってくれる。」(それは、明らかだ。)彼女は33歳で、大学にも行っていた、そして9か月前に子宮癌を宣告されたのであった。

 「自分が、ドクターが子宮を摘出するというのを拒絶したら、医者はアンタは子宮に普通以上の愛着があるようだといった。」彼女は仕事を辞め、Meditation瞑想に時間をかけた。その瞑想で、彼女は自分は健康で美しい子宮を持っているのだというイメージを描いた。そして、「癌は消えてしまった。私がドクターに会いにゆき、どのようにして自分で治したかを話したら、医者はアンタはCrazyだといった。」

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 現代で一番恐れられている病気はAIDSであると思う。しかし、AIDSはセックスと輸血から感染するわけで、だれもがAIDSになるわけではない。AIDSにかからない人で、一番死亡率が高い病気の一つがCancer癌であることは、今もかわりはない。ほかに心臓病とか脳梗塞とかがあるが。

 私の友人・知人の多くは、みな癌で亡くなった。大概は、アメリカにいるため、何も知らず、大分たってから情報が届くということで、癌であることをすぐに知っても、私自身は何もできなかったに違いないが、この本に書かれたことを知っていたら、確実に癌と闘う一つの有効な方法として、友人たちに伝えたであろうと、残念に思う次第である。これは何も癌だけにたいする療法ということではない。自分の内部に生命力があることを信じて、それを生かす方法で頑張れば、ほとんどの病気は自分で治せるという驚くべき実証報告である。

 私は拙著「寺子屋的教育志向の中から」の中の“癌と人生”というエッセイで、Lawrence LeShan Ph.D.の「You can fight for your life」という本の内容を紹介しながら、いかに癌と闘うかを、そして若いころからの生き方の選択の重要性を、自分の教えていた生徒たちには紹介したが(1984年ごろ)、そのエッセイを載せた私の本の出版は2011年9月で、そのときでは、すでにたくさんの友人・知人が癌で亡くなっていた。

今、この「The Healing Mind」に書かれた方法を読みながら、もしかして、致命的であった彼らの癌も、こういうPositiveな、宇宙のハーモニーに同化する形で、癌細胞を退治する療法を適応していれば、助かったのではなかったかという残念な気持ちが湧いてくるのをどうすることもできない。今からでも、癌で悩んでいる人たちの参考になれば、それでいいとしなければならない。 
村田茂太郎 2013年1月1日、2日

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