今日、2013年3月24日、San Fernando Valley 盆栽クラブ第4週の月例会がありました。
出席メンバーは12-13人ほどでしたが、いつもように私は楽しめました。
ご高齢で、健康を害しておられたマスターが、比較的健康状態ご良好のご様子でうれしく思いました。しかし、一方では哀しいニュースもあり、11月までは、ほとんど毎回参加していたアメリカ人のひとりが、つい最近、肝臓がんで亡くなられたという話を聞き、また、盆栽クラブが二世祭りの盆栽ショーでいつもお世話になっていたということで、その方のために去年7月にお別れ会を開きましたが、そのかたが、一度カナダに引っ越しされ、寒いのでまたCaliforniaにもどってきて、つい最近、亡くなられたということでした。最近は会合のたびに、かなしい知らせを聞くことが多くなりました。
今日は自分の盆栽を扱うということで、私はElm楡の木の裁景をやろうと決め、3月2日に購入した鉢をつかおうと、3種類の鉢を持ってゆきました。大きすぎても小さすぎてもダメということで、適当な鉢を択び、主に、先生の指導に従うというよりも、先生が扱われる様子を観察するということで、終始しました。細い楡の木を5本か7本まっすぐ植えるわけですが、どれを主にするか、どういう形にするかでマスターと先生との間でも、いろいろ工夫を重ねておられました。
一方ではモミジの枝から取り木をする作業をしておられる方もあり、また、本格的な盆栽の手入れをしているかたもいました。
盆栽作業をしているかたは、手袋をつけてやっておられるひとが多いのですが、先生から、手袋をつけていると、指の先から土に含まれる黴菌や化学薬品(肥料、その他)が侵入するのを役割をするということを教わり、どうして、みなさん、手袋をしておられるのか、今にしてわかったように思いました。わたしは手が汚れるのを防ぐためと思って、それだけなら、手袋をつけないでやることも多かったのですが、今後は注意するつもりです。
この会合でもBalboa Parkの桜の木が話題になりました。私の印象はすでにこのブログで紹介・報告いたしましたが、同じ意見をきき、私だけでないのだと、わかりました。その人の意見では、表面の見栄えを良くするために、雑草をとる、その薬が木の根に侵入して、木を殺して言っているとのことでした。雑草は、肝心の木を保護するのに必要なのですが、雑草ということで、むやみに薬品で殺そうとする人が多いのが問題です。人の場合も、けがをしたら、かさぶたができて血が固まり、徐々に皮膚がなおっていくわけですが、自然も同様で、ほりおこされた土は傷をした皮膚のようなもので、マント群落、ソデ群落といった、雑草類がまず肝心の木の周りにはびこることで、つちも適度に成熟し、いわば共存の形で繁殖していくわけですが、それを雑草だからと薬で殺していると、丁度、産湯と同時に赤ん坊を投げ捨てる結果を生んでいると言えます。
次回は盆栽ショーの準備として、鉢に移し替える作業をやる予定です。そのまえに、ベテランの先生方が有志何人かで、枝の裁定をして、私のような素人が切りすぎて使い物にならないように、事前に準備作業をされることになっており、私たちは次回、その準備ができたものを鉢に移して、売り出せるようにすることになっています。
一方、わたしは、去年の盆栽ショーで私が用意したシソの苗が、50セントとか1ドルでみんな売れて、その収入を会に寄付しましたが、それに気をよくして、昨日、同じような要領で、今から準備を始めました。つまり、目が出始めたばかりのシソの苗や売るつもりのPlantsを小さな鉢にうつして、7月までに形が整うように準備しました。わずかといえども、こうして準備して、みなさんの手に入るようにするのは、私の楽しみになっています。これも、会計前任者から学んだことをまねしているだけですが。
新しい会長さんからは、自分の家の庭で咲いたというWisteria藤の花の写真を見せていただきました。そういえば、Bee Canyon Parkの裏手でも、すでに藤の花が咲き終わっているのを見かけました。うちの庭のフジは女房が枝がはびこったり、幹が絡まるのをきらって、去年、かなりばさばさ切ったので、もう枯れて出てこないのではないかと心配していたほどで、咲いて終わるという以前の段階でした。それで、家の裏庭の藤をみると、ほんの少し、白い花が弱弱しく咲きかかっていました。会長の家の写真はまさに藤色のむらさきで、藤の花らしいので、すこしうらやましく思いました。うちの裏庭の藤は白い色で、去年はゆたかに、見事に咲き誇っていましたし、それを慕ってBumble Bee 熊蜂 がいっぱい集まって、目を楽しませてくれましたが、今年はどうなるのか不安です。
会長は几帳面なかたで、本当にプロの器用さを身に着けていて、わたしはただただ感心するばかりです。藤の写真もどこの料亭か庭園の写真かと思うほどでした。
村田茂太郎 2013年3月24日
No comments:
Post a Comment