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10/24/2015

心霊現象の科学」をめぐってーその102 「Where Angels Walk」を読む


心霊現象の科学」をめぐってーその102 「Where Angels Walk」を読む

 Joan Wester Andersonの、人々のAngel ・エンジェル・天使 との出会いを一般の人々から収録した本が出版されたとき(1992年)、その本はNew York Times Bestsellerの一冊になったそうである。

 多分、そのころ、アメリカではTVシリーズ番組 “Touched by an Angel” が毎週放映されていたはずで、それも販売に影響したのかもしれない。(1994年9月から2003年まで、211エピソードが放映されたというから、逆で、この本の影響で映画化が促進したのかもしれない。)

 Angelなどというと、ふつう想像の産物ととらえるのが普通である。

 私も馬鹿らしいと問題にもしなかった。今までは。

 ところが、もう、かなりこの心霊現象の領域の勉強を進めた私は、Angelの話を無視できないところまで来てしまったようだ。

 有名なドクター Bernie Siegel M.D. が講演していると、サイキックな人には、演壇にいるドクターのすぐ近くに一人の男がひかえているのが見え、あとであれは誰なのかとドクターに尋ねたが、もちろん彼は男が彼のすぐそばに居ることを知らなかった。ただ、彼の講演中、無意識のうちに誰かが流暢にしゃべっているような気分になり、講演が終わるとみな講演のうまさに感心してしまうのであった。ユダヤ人の男がドクターの守護霊のようについているということが、サイキックの話でわかった。サイキックはスケッチを描き、それが、ドクターが日ごろ感じていた男の顔であったので、まちがいなく、この男がドクターの守護霊Angelの一人だとわかった。(”Love, Medicine & Miracles” Bernie S. Siegel, M.D. 1990).

 Angel, 日本では守護霊?

 この本を読んだ読後感も、私はAmazon Book Review に英文で公表した。(“Pets tell the Truth”については February 25, 2015 に公表した。)以下、転載してみる。

 Review Title: So, Angels could be real! Believable collection of stories people encountered with Angels!

 This is a collection of people’s believable encounter with spiritual things – Angel! Each story is amazing. Most amazing thing is I am trying to write Review on this Book. If people who know me in the college years and learn my current spiritual status, they would not believe me.

 I was scientific minded, philosophical student when I was young. I loved Hegel and Marx. I still love these great philosophers. But now I am in the spiritual status. After so many book reading on psychic science, afterlife study, and near death experience study, I came to my conclusion that Soul exist and there are spiritual world after death or before birth. Basically I am not religious person. But after I learned so much, I am now believer of Soul’s existence.

 In this book, people talk about their encounter with so called Angels. Some years ago, there was a TV movies titled “Touched by Angel”, I think.

 The stories people talked to author in this book were look unbelievable but must have happened.

 When I had vehicle accident in the past, my father told me “you were protected by guardian angel”. Not so educated but more scientific minded mother laughed at him. I was at that time on my mother’s side. But now after reading, studying so many books, I think it might not be laughing matter. There must be something. Strange things happened. Happenings were remembered but not forgotten. Now after reading this book, I myself start thinking that I might have encountered Angel guardian or not.

 It looks like most important thing is to ask help. Angels are ready to help, but they do not interfere human affairs, so we have to ask if truly we need help. Reading this book, I am very close to believing Angels. It could change viewing world without prejudice. (June 3, 2015).

サイキックによるとAngel/守護霊はふつう二人ついているそうである。

Where Angels Walk」からすこし紹介。3つ。

 1 The Boy who drowned: プールで溺れた3歳の少年の話が載っている。Boyがみつからず、発見したときはプールの底で1時間近くたっていた。もちろん息もしていず、脈拍も呼吸もなかった。母親は祈るばかりであった。救急車で病院に運ばれ、心臓が動き出すに至った。しかし少年は意識不明がつづき、約20日経って、意識も回復し、退院できるようになった。普通、心臓停止が数分続けば酸素欠乏状態で脳の機能が停止し、生き返っても、完全回復は見込み無いといわれている。この少年の場合は違った。彼は完全に回復し、まともな子供として生活できるようになった。少年は7歳ほどになっていたが、ある日、TVを見ていて、プールの場面で、自分が底に沈んでいたことを思い出し、同時に「底は暗い」と言ったのを聞いた母親は、あの事故を思い出しているのに気がつき、もっと話してと催促すると、「暗かった、しかし、Angelが一緒に居てくれた」といったので、「Angel?」と訊くと、「そう、僕がこわがらないようにと一緒に居てくれたのだ」。Jasonはそういっただけだったが、家族のものにとっては、それだけで充分だった。

 私の臨死体験読書のなかで、呼吸停止、脈拍停止、などの状態になった人で、何十分とか1時間とか経って、息が吹き返し、よみがえるケースがいくつかある。それこそ、溺れて数分経って、死んだとあきらめて蘇生作業を停止してしまうケースが日本のニュースで時々あるが、早くあきらめすぎではないかと思う。10分20分、溺れた後でも、蘇生活動で息を吹き返し、脳に異常なく普通の生き方をしている人間が沢山居るようだ。訓練した救急隊員の活用と、あきらめない処置が今後とも望まれる。アメリカでは何百万人が、今では臨死体験をしているということは、みな、間に合って助かった人間が多いということである。

 2 Angels on Guard: カリフォルニアのBig Bear Lake へ、家族4人連れでVacationを楽しみ、火をたいてクックしていた。そして父親はその場面の写真を何枚か撮った。同時に、バイブルを開き、安全な休暇を楽しめるように守ってくださいと祈った。しかしながら、どこからか6人組のMotorcycle Gangがあらわれて、ガンをつきつけて、おどし、財布を出せと迫った。いわれたとおりにすると、突然、急に彼らは何かにおびえたかのように、なにもしないで立ち去った。ともかく、無事に済んでよかったと、残りの休暇を楽しんだ。家にかえって写真を現像すると、家族を見守るようにして白い衣装のエンジェルが立っているのが映っていた。

 Angelは何も羽の生えたやさしそうなものだけとは限らないらしい。兵士のように武装したAngelもいるそうである。

 3 Unseen Protectors: Staceyという若い女性がNew York, Brooklynの環境の悪いところに住んでいた。ある晩、仕事から家に帰る途中、前を怪しげな男がうろついているのを見つけ、最近、そういえば、かっぱらいや悪いニュースがあったことを思い出していた。アパートに帰るのに、ほかの道はなく、この男を素通りしていくしかない。Guardian Angel, Protect me。 Be right beside me now and save me from harm. 守護霊よ、私を守って!私の横について、被害が起きないように助けて! と彼女はつぶやいた。そして、自信たっぷりな様子で前を見ながら、男を通り過ぎた。男は何もしなかった。そして無事にアパートに帰りついた。しばらくしてからパトカーのサイレンをきいた。窓から見ると、赤いランプが点滅している。何かあったようだ。次の日、仕事に出かけるとき隣人と出会い、昨夜なにがあったのか、騒がしかったけれど、と訊ねると、Rape強姦があった とのことであった。丁度6時過ぎだったとのこと。彼女が通ったのは6時すこし前だった。それでは、あの男がRapistだったのか。彼女は男の顔をよく見たので、もしかして、警察を助けられるかもと思って電話したところ、すでに犯人らしき男は捕まっていた。Line up でヘルプしてくれるかときかれて、彼女は承知した。そして、それはまさに、同じ男であった。Staceyは、なぜ男が自分をAttackしなかったのか知りたかった。Policemanも興味がわき、その男に彼女の様子を伝えて、覚えているかとたずねた。そのときの彼の答えを決して自分はわすれないだろうとStaceyは思った。男は、もちろん、覚えているといった。「しかし、どうして彼女にかかわっておれよう、彼女は二人の大きな男に挟まれて歩いていたのだ。」と。

 よくあるのは、クルマで道に迷ったり、道路で車が動かなくなったりして、困っているとき、どこからともなくヘルパーがあらわれ、そして、礼を言うひまもなく、どこかに消えていくというケースで、ただ、車の中の子供など、目撃者は居たが、外部の目撃者は、何も見えなかったとか。いずれも、Angelに“助けて!”と叫んだから、ヘルパーがあらわれたわけで、Angelが助けに手を出す最低の条件だとか。わかっていても、助けを呼ばないかぎりは、手出しをしないそうである。

 ということで、やはり経験した人で無いと、ちょっと信じられないようだが、助けを求めると、もしかして奇跡的に助かるかもということは知っておいたほうがよいと思う。

 私がクルマの事故で無傷ですんだとき、PolicemanSeat Beltをしていなかったら、あなたは死んでいただろうといった。もちろん、Seat Beltをしていたから、助かったわけで、なにもAngelがヘルプしてくれたのではないと思う、しかし、クルマは全損で、私が無傷であったということは、父の言う守護霊が守ってくれていたのだろうか。これは私が霊的存在になったときに、わかることかもしれない。

Where Angels Walk By Joan Wester Anderson Ballantine Books

ISBN: 978-0-345-38338-9 1992年

 

村田茂太郎 2015年10月24日

今日、これをブログで公表すると 1111件公開 ということになる。明日のブログ表紙写真で1111回目を迎えるよりは、なにか心霊現象の科学のエッセイを載せたいと思い、いくつか考えたが、みな未完で、結局、Angelの話を載せることにした次第。

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