「心霊現象の科学」をめぐって ー 雑談 癌をめぐって 2015年10月16日
Yomiuri
Onlineによると日本人の三大疾患は 癌、心疾患、 脳血管疾患 であるという。
癌に関しては、今では、最も恐れられる病気のひとつから、そうでもない病気の一つになったように思われるが、それでも癌で亡くなる人はいまだに沢山居るようだ。
私の友人・知人・クラスメート その他、わかっただけでも大概は癌で亡くなっている。
私は 拙著「寺子屋的教育志向の中から」というエッセイ集に載せたエッセイ“癌と人生”のなかで、著者Lawrence
LeShan Ph.D.の本”You can fight for your life” を紹介しながら、癌に対抗して生きる生き方を述べた。それは1983年ごろのことであり、この本は1977年ごろに出版されていた。私は、一読して素晴らしいと思い、もう一度本屋に行って、そこにあった6冊ほど全部購入して、友人・知人にあげたり、貸したりしたものであった。なかには、返してくれと頼んだのに、返してくれない人も居た。
最近、私は Bernie
S. Siegel M.D. の“Love, Medicine & Miracles”という本を読んだ。(1986年出版)。素晴らしい本で、このブログで紹介しなければならないと思っていたが、今はその中の、このLeShanの本と関係する話を紹介しなければと思う。このSiegelの本には、ちゃんとLawrence LeShanの本の話が引用されていた。
LeShanは何を言いたかったのか。彼は癌の症状があらわれたということは、今までの生活から生活態度を根本的に変更する必要に迫られたととり、がん患者にはそれ相応に人生の今後の生き方を変更する必要を説いたのであった。そして、彼の意見に忠実に従ったひとは、致命的といわれた癌の症状から回復したというような話が書かれていた。
Bernie
Siegel MDの本を読むと、LeShanは正しかったということがわかる。それよりもさらにすすんで、Siegelは、いわゆる致命的で手遅れといわれるような癌患者でも、完全に回復する可能性があることを示している。
まず癌に関する最大の問題は、医者が、患者の癌がわかった時点で、その結果を患者に通知する際、患者に対して、あなたは重症の癌の状態にあるため、もう手遅れで助からない、あと半年の命だとか3ヶ月もてば良いほうだとか、いろいろ預言者的な通知を行い、そのとおりに患者が亡くなれば、自分の判断は正確であったと自己満足する(?)というのが、今までの医者とがん患者の関係であった。
ドクターSiegel によると、医者が、この“余命いくばく”という通知をすることで、患者から生きる希望を奪い、患者はそのとおりに、期日に死ななければならないと観念してしまい、そのとおりに死んでいくようである。
患者にとっては、医者は絶対であり、医者があなたは半年の命だといえば、あとはどのような治療を施そうと、まさに宣言された余命期間がすぎると死んでいくというのが通常起きているケースであるらしい。
そこで、では癌に対して(癌だけではなく、すべての病気に対して)どうすれば、健康に生きることが出来るのか。致命的といわれた癌から回復することが可能なのか。Dr.
Siegelが発見したのは、人間には自然治癒力がそなわっており、いかにそれを発揮させるかが大事で、それにはUnconditional
Love無条件の愛 がもっとも大事であるということ。医者も患者も家族も人間として人間らしく付き合い、お互いを信じあい、愛し合い、協力し合うなかで、癌と闘う体制を築いていくということであるようだ。誰も人間は自分で治癒できる能力を潜在的に保持している。それをいかに発揮させるかが大事な問題で、それには、まず生きる意欲が何よりも先決されるというわけで、以下のような処方箋が展開されることになる。
1 生きる意欲、癌に負けないぞ、俺は癌にうちかつぞという意欲(一番大事!)。
2 生き方を変える。やはり癌の発生原因のひとつはストレスその他の問題山積なので、生きる環境を完全に変えてしまうこと。新しい人生を自分で択ぶこと。
3 健康なイメージをいつも描くこと。がん細胞に対して、健康な自分の細胞がうちかっていき、がん細胞を取り除いていく姿をいつもイメージに描くこと。Visualization.
4 医者も含めて、周りの全員が本当に癌に打ち勝てると信じて、患者を応援する体制をつくること。医者が先にあきらめてしまうのではなく、医者も完治を信じて患者に対応することが必要。それには、医者もよく勉強して、Mind
over Medicine であることを新たに学ぶことが必要。(これは私のコメント)。
5 もちろん、Diet,
Exercise、そしてMeditation瞑想 は健康回復に非常に貢献する。
6 祈り。 祈りの効果は今では科学的にも証明されている。ひとりで祈ることも大事だが、沢山の人が共通の目的に対して祈ると、エネルギーが効果的に働いて、本当にPositiveに働くことになる。
7 治療方法は、たとえばChemotherapyのような、評判が悪く(毛が抜ける、苦しい 等)恐れられているRadiation Therapy でも、わるくとらないで、Positiveに、自分に必ずプラスになると信じて治療を受けると、本当にNegativeな反応は極微におさえられ、Positiveな効果があらわれるようになる。
以上のようなことが、この Bernie
Siegel MD の本に述べられていることで、彼は実例を引きながら展開しているので、なかなか説得力のある展開となっている。まさに、これを読んで、癌だ とわかっても、ぜんぜん、あきらめることは無く、まず、自分の生き方を反省してみることからスタートということで、癌を完全に克服する、つまり跡形もなくなるということも可能とのことである。
すでにどこかでも書いたがPlacebo
Effect という言葉がある。すばらしい新薬だ、特効薬だといって患者に与えると、本当に効果を発揮するということで、まさに事実である。これはどういうことか、“信念”、“意識” が個々の細胞に直接影響を与えるということである。つまり、“意識”はある種のエネルギーで、細胞レベルで直接に効果を与えることが可能ということで、今ではCandace
Pert Ph.D. や Bruce
Lipton Ph.D. の研究で科学的に解明されているといえる。意識のもちかたが、人間の身体、細胞に直接影響を与えるということで、医者があなたの余命は半年と宣言すれば、もう意識が、半年後に死ぬということを細胞に記録してしまうわけで、結果的そのようになるというのが現に起きていることであると思う。(これは Placebo
Effect に対して Nocebo
Effect といわれるようだ 「Mind
Over Medicine」 Lissa Rankin,
M.D.)。まさに、“医者よ、驕る無かれ!”である。医者は患者を生かそうとするのが使命であるはずなのに、勉強不足のために、自分の言葉が死刑宣告しているのだということを忘れて、宣告どおりに死んだと、自分の病状理解を自慢するようなことがあれば、それはひどい話である。
Voodoo
Magic という言葉がある。Voodoo
Magic を信じる人に、誰かが“あなたはいついつに死ぬ”というVoodooの呪いをかけたというと、その人は本当に死んでしまうのである。これはVoodoo Magicにそういう力があるということではなく、死を宣告されたと その人が信じたら、それが全肉体に影響して本当に死に至るということで、これは魔法でもなんでもなく、信念・意識が細胞レベルに直接影響を与えるということの実例であり、Dr.
BarkerのScared to
Death という本にも紹介されていたが、ありうる話である。
最近の科学は、今まで、わかっていたが、科学的に証明不可能と思われていたことが、サイド・ラインから証明されてきているようで、今では個々の細胞が、まるでHolographic 宇宙のように、個人の記憶や感情までKeepしていることがわかるようになってきている。そのことは有名な心臓・肺移植のSurvivor Claire Sylviaが自分で証明しているわけで、このブログでもすでに紹介した。(その68)。
このBernie
Siegel M.D. の本は非常に素晴らしい本で、日本語訳が出版されていなければならないはずだが、もし出版されていれば、すべての癌を宣告された人に読んでもらいたいと思うし、周りの人にも、医者にも読んでもらいたいと思う。生きるか死ぬか、この本を読んだかどうかで、分かれることになると思う。
“Love, Medicine & Miracles” Bernie S. Siegel M.D.
ISBN: 978-0-06-091983-2 William Morrow An Imprint of Harper Collins Publishers 1986
村田茂太郎 2015年10月16日
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