「心霊現象の科学」をめぐってーその101 「The
Secret Life of the Unborn Child」を読む
著者はThomas
Verny, M.D. でJohn
Kellyとの共著となっている。出版されたのは1981年というから、もう30年以上前に書かれた本である。私は、これは古典だと思う。日本で翻訳出版されていなければならないが、どうであろうか。もし、すでに日本語訳があれば、字を読める人全員に、読むように強くお薦めする。妊婦とかこれから家庭を築こうとしている夫婦とかには必読文献といえる。今では、日本でも、十代で妊娠出産する若者が増えているわけで、そして堕胎も平気で行われているようなので、まさに、この本の内容を知る必要があると私は真剣に思う。
この本は、直接には心霊現象とは関係が無い。(?)。いや、やはり、Soul魂が関係しているから、これも心霊現象の科学のひとつの現象であろう。著者はまじめなドクターであり、この本もすごくまじめな本である。ただ、私はすでに、人間にはSoul魂があり、それは肉体が滅びても健在し、記憶、意識、個性などみな保持しているという現在の心霊現象の科学が証明しつつある実態を信じる人間である。したがって、Soulが不滅であれば、生まれる前にも、母親の胎内の中でもSoulはあり、したがって、意識もあると信じる。そこで、このドクターがこの本で解明している胎児の反応を素直に信じることができる。
昔の人(ある哲学者)は、人間は生まれたときは何もなく、意識もBlankな状態、白紙状態で生まれてくると考えたが、今ではそれは通用しない考えである。
胎児にはすでに意識があり、自分が居る環境がどのようなものか、すでにすべて感じ取っている。母親がどう感じたか、何を考えたか、父親がどう反応しているか、自分を堕胎で殺そうとしているのは誰なのか、すべてわかっているようである。
したがって、母親が安定した、いい環境で、子供を産み育てるのを夫婦で楽しみながら胎児を育てているときには、生まれた子供が順調に、健やかに育つが、そうで無い環境であれば、どのような子供が生まれてくるか、恐ろしいものがある。胎児の自分を殺そうとした人間に対して、たとえ母親・父親であっても、まともな人間関係が生まれるとは信じがたい。ある子供は、言葉が話せる状態になったとき、自分の叔母さんに当たる人に、命を助けてくれてありがとうと言ったそうである。母親は堕胎しようとしたが、母親の姉妹が反対して生んだケースであった。
従って、母親が妊娠中に、すばらしい音楽をきいたり、素晴らしい美術を鑑賞したり、素晴らしい自然に接したり、夫婦和気藹々として家庭生活をみんなで楽しんでいれば、胎児もすばらしい環境で、健やかに、幸せに育つ。
ともかく、おなかの中に居る胎児のSoulは健康な意識を持った魂のはずなので、母親が感じることはすべて感じることができる。したがって、母親が幸福な状態に居るならば、胎児も安心して育つわけである。
いろいろな心霊現象の科学に関する本、子供のReincarnation転生や胎児の状態のHypnosisなどを読むと、受胎1ヶ月ほどでSoulが胎児に入る場合もあるけれど、Soulは母体の中が窮屈で、母体から出たり入ったりしながら、母体の周りをただよい、うろついたりしているそうで、従って、胎児とはいえ、Soulは成長した存在なので、母親の周りで起きていることをすべて見聞きし、感じ取っているようである。生まれでるまでに胎児の中に入りきらないと、生まれてもまだ躊躇していて、まるで死産のような状態が続き、Soulが無事入り込んで、やっと生き返るという場合もあるようである。
子供は、母体に入る前に、どの親を望むか、男女どちらを択ぶかなど、決めてから母体に入り込むようで、それが受精卵のいつのときなのか、受胎何ヶ月目くらいに意識がはっきりし始めるのか、これからの研究が解明していくであろう。受胎3ヶ月目ころには、すでに明らかに胎児の意識ははっきりし、いわばSoulが出たり入ったりとはいえ、この母体から生まれると決め手入り込んでいるはずなので、妊娠3ヶ月までは堕胎も簡単などという考えは浅はかなものといえるだろう。それは生理的に母体を傷つけないで堕胎できる時期をさしているだけで、胎児の中にいりこんでいるSoulは、たとえ不滅とはいえ、傷つくのはあきらかである。なかには、母体に入りこんだが、堕胎されると知っている胎児もいるらしい。なかには、自分から母体に入り間違ったと流産していくケースもあるという。(これは、この本に書いてあるというのではなく、ほかの本に書いてあった。)
「Your
Soul’s Plan」 を書いた Robert
Schwartz によると、(心霊現象の科学―その74)、生まれる前に、Soulは親を択び、どのような人生を送ることになるか、了解して生まれてくるらしい。従って、堕胎される場合も、ある意味では胎児は自分が殺されるのをわかっているのかもしれない。
ともかく、この本を読むと、母親は胎児を育てるのが楽しみになり、おいしいものを食べ、いい音楽を聴き、自分自身が幸せな環境を作ることが胎児にも大切なのだとよくわかるであろう。そして、夫婦喧嘩も無く、安定した家庭生活を築いていくことが、まともな立派な子供が生まれ育つ基本であることを理解するであろう。最近、子供の犯罪が増え、不幸な親子関係が増えているのが目立っているが、その根本の原因は、すでに胎児の段階で生まれていたのだという可能性が強い。
美しい、立派な子供が生まれ育つためにも、この本をしっかり勉強して、幸せな母体生活をおくるひとが増えてほしいと思う。そのためにも、この本は大事な教訓にみちている、素晴らしい本である。Great!
Dr.
Verny は、まじめに、20年間、母体と胎児、そして生まれてきた子供を研究して、子供はうまれるまえに意識を持ってすべてを感知しているという結論を経験的に確認したわけで、それは心霊現象の研究とは直接には関係が無い。ただ私は、Soulに関する理解度を深めると、胎児に意識があるという話は、よくわかるというのである。
ISBN: 978-0-440-50565-5 Dell Publishing 1981
Thomas Verny, M.D.
with John Kelly
「The
Secret Life of the Unborn Child」
村田茂太郎 2015年10月21日
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