ブログ表紙写真 その312回目 日本の河川・渓流 円山川 兵庫県 Japan
日本よりもアメリカ南西部の方が地理的には詳しい私だが、義兄のおかげで日本訪問中はあちこち連れて行ってもらえた。2008年は2月と5月に二度訪問し、5月には友人とは軽井沢・上高地・乗鞍の旅を、姉夫婦とは丹波篠山・天橋立・伊根、城崎・玄武洞・出石(いすし)などを訪れることができた。
円山川 まるやまがわ はそのとき初めて見たわけだが、山陰海岸に流出している川だけあって、なかなか大きい川であったのが驚きであった。円山川といえば、城崎そして志賀直哉の名エッセイ「城崎にて」で有名であったが、一度も城崎を訪ねたこともなく、すべてが初めての出会いであった。
私が城崎を訪れたいと思ったのは、志賀直哉のせいではなく、幕末・長州の桂小五郎(木戸孝允)が禁門の変(蛤御門の変)のあと、京都脱出・出石潜伏から城崎に移り、愛人(その当時、のち正妻)幾松が訪れたという旅館が城崎にあるということで、この際、出石もおとずれたいし、城崎もということであった。そして私の希望は実現し、城崎にも出石にも桂小五郎の潜伏を記念する石碑が建てられているのを見ることができた。先に、2005年、エルパソから日本を訪問した時に、エルパソ時代の友人に、これも私の希望で長州見物ということでスケジュールを組んでもらい、桂小五郎の生誕の家を見ることができたので、それぞれ年来の希望をかなえることができたのであった。この2005年の旅では、これも私の希望で森鴎外の生誕地として有名な津和野などもおtずれることができた。
城崎自体は、私には魅力も感じられなかったが、やはり泊まって温泉につからなければ、よさはわからないでのあろう。それよりも、この円山川沿いに山陰海岸国立公園の一部である玄武洞 げんぶどう があるということで、義兄に立ち寄ってもらったわけで、おかげで円山川が水量豊かに流れている大きな川であることを初めて知ったわけであった。
玄武岩の露出に関しては、CaliforniaのSierra Nevada山脈の中、Yosemite National Park の近く(60マイル東南部)、Mammothの奥に Devils Postpile National Monumentがあり、ここの玄武岩の露出が世界最大だとか書いてあるので、日本の玄武洞を思い、自分の目で確かめてみたいと思っていたので、それも実現できた充実した旅となったわけであった。Devils Postpile National Monument ではこのMonumentよりもRainbow Falls 滝を 見るのが楽しみで何度かおとずれたが、山深く、5月末でも雪の中なので、ワイフの妹夫婦を案内しようと思ったときは道が閉鎖されていて行けなかった。それほど山奥にあるということ。
玄武洞は円山川に面していて、なかなか風光明媚なところで、玄武洞入口の目の前に茶屋・土産物店があり、同時に岩石の博物館となっていて、楽しめるところであった。
そして玄武洞がおわると、大阪へ帰る前に桂小五郎潜伏の場所として歴史的に有名な出石訪問を実現できたわけで、この旅もほかの旅と同様、各地を回り、充実した旅となった。出石はこじんまりとした感じのいい城下町であった。こんなちいさなまちに変な男が出没しだすと、町役人からすぐにでも疑われだすだろうと思うほどのところであった。
村田茂太郎 2018年2月11日
円山川 兵庫県 Japan |
玄武洞入口案内 |
山陰海岸国立公園 玄武洞 |
円山川をみおろす休憩所 |
城崎温泉 |
桂小五郎ゆかりの宿の史跡 |
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