四万十川は日本最後の清流といわれて有名である。私が四万十川を見たいと思ったのは別な理由からである。何年か前、NHK ワールド とかというテレヴィ番組で外国の女性が四万十川を探索して、どこかで川の水をすくってのみ、この川は清流で水が飲めるといっていたこと、その大胆さにおどろいたのがきっかけである。清流という意味はダム湖など人口に手を加えた川ではないという意味で、清流自体は日本の場合、どこにでもあるといえるし、あとで紹介することになるほかの川もきれいな水が流れている。
日本の川としては大きい方で、第一級河川といわれるものに属するのであろう。京都の宇治川を訪れたとき、第一級河川と公示されていたのが印象的で、こういうのが第一級河川なのだと初めて知った次第であった。
写真でご覧の通り、四万十川は立派な川である。ダムがないというだけでも、自然そのものと感じ、うれしくなってくる。川は清流でいろいろな魚類がとれるらしい。四万十川自体は自然の美しさを保っているが、河口のほうはホテルが立ち並ぶほど俗化はしている。
沈下橋といわれる、橋の道路だけで欄干のない橋がいくつもあるそうで、私たちはその一つを歩くことができた。増水時、欄干があると流木が引っかかったりして、一緒に橋も流される可能性が多く、欄干がなければ、水は上を通り越していくだけで橋はつぶされないという考えで、その効果を発揮して現在に至っているようだ。京都亀岡から保津川下りを体験した時も、亀岡市から流れ出たばかりの時点で、同じような沈下橋の上を車が走っているのを見かけたことを思い出した。
四国旅行では吉野川と四万十川を楽しみにしていたが、両方見ることができ、またどちらもBoatにも乗ることができ満足した。大歩危は狭い峡谷であったのに対し、四万十川のほうは熊野の北山川よりも大きな流れで、本当はもっと上流にゆければ、飲めるような流れに出会えたのかもと、ツアーの一員で行動が制限されているのを少し残念に思った。
村田茂太郎 2017年12月3日
四万十川 乗船場 |
欄干のない沈下橋が見える |
沈下橋の下をくぐる |
説明を追加 |
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