兵庫県にある玄武洞(げんぶどう)は名前は有名ですが、わたしが姉夫婦に希望を提示して訪問が実現したのは2008年のことでした。これも名前だけは有名な城崎(きのさき)温泉の、温泉ではなくて、桂小五郎が愛人幾松と出石を出て一時隠れ住んだところがあるということで、城崎を訪問し、玄武洞のあとは、禁門の変のあと、幕府から追われた桂小五郎潜伏の土地として有名な出石(いずし)の城下町を訪れてもらいました。私は2005年には長州萩を訪問して、桂小五郎の生まれ育った家を見学できました。あとは、京都の先斗町(ぽんとちょう)にある幾松と関係のある料亭が桂小五郎に関係のある場所だということで、訪れたい、友人と食事をしたいと思っていましたが、とうとう機会を逸しました。
城崎を訪問したことのある義兄も玄武洞ははじめてとのことで、もしかして一般客が訪れるのは珍しかったのかもしれません。
円山川に沿って海から少し川をさかのぼる形でドライブしたところ、川を渡った橋の向こう側にこの玄武洞がみつかりました。一軒の茶屋・みやげ物、そして岩石の博物館をかねる店があるだけで、静かな川を見下ろす形で、玄武洞がひとつだけでなく、五つもありました。姉夫婦は主なところを見るだけでしたが、わたしは本当に駆け足で、全部見て回りました。日本の自然らしく、緑濃い道路の奥に立派な玄武洞があらわれました。
はじめは天然記念物という表示だけであったと推定しますが、竹野海岸、城崎、伊根を含む山陰海岸国立公園が成立して、この玄武洞も同じ国立公園の一部に含まれました。立派に保存するために国立公園に含んだのは正解でした。
わたしはCalifornia Sierra Nevada山脈の東側、Mammoth Lakesの奥にある Devil's Postpile National Monument と有名なRainbow Falls を二度ほど訪問したことがあります。ここは世界最大の玄武岩の露出したところだと書いてあったように思いますが、この日本の玄武洞を見て、こちらのほうが立派なのではないかと思いました。アメリカはなんでも世界一だと自慢したがるとことがあり、いつも、まあ One of the という感覚でいることが必要です。
円山川というのも大きな立派な川であることを確認し、日本は雨が豊富なおかげで、どこもきれいな水が流れる立派な川がどこにでもあるとうれしく思いました。
村田茂太郎 2013年11月10日
兵庫県玄武洞 山陰海岸国立公園 |
玄武洞の表示 5箇所に分かれていることを示しています |
国立公園表示と玄武洞の前で記念写真を一枚 |
丸山川を見下ろす玄武洞 休憩所 |
円山川 |
アメリカ California Sierra Nevadaの東側にある Devil's Postpile National Monument 玄武岩が露出したまま |
No comments:
Post a Comment