ブログ表紙写真 その334回目 Bandelier National Monument, near Los Alamos, New mexico USA
Oppenheimer(最初の原子爆弾の生みの親)で有名なLos Alamosの原子力研究所の近くにこのBandelier National Monumentがある。1916年にIndian遺跡としてNational Monumentに指定された。名前は1880年代にこの遺跡を発見したスイス出身のAdolph Bandelierの名前を採用して彼の業績の確認とした。Bandelierは素人考古学者でSouthwestのIndian遺跡をいくつも探し当てたが、その最大の発見がこの遺跡であった。彼自身も最大の感激をし、のちほどこのIndian遺跡を舞台にした歴史小説まで書いて私は読むつもりで購入したが、まだ読んでいない。もちろんIndianたちは知っていたはずで、Indian 以外の人間、ヨーロッパ人が発見したということである。BandelierもIndianに案内されて見つけたということである。America Indian以外は皆、外から来たよそ者である。今、Great Courseの「Ancient Civilizations of North America」という講義集を勉強し始めたばかりだが、なんとアフリカ・シベリア・アラスカ経由の人種だけでなく、
Clovis という、アメリカ土着の民族が北アメリカ全体にわたって栄えていたそうで(Clovis Culture)、それは1万5千年ほど前からの話である。まさに今、アメリカで偉そうな顔をしているアメリカ人(Trampなど)はみなヨーロッパからきたただの移民なのだ。移民が新しい移民を排斥する姿は中国の故事ー五十歩百歩 を思い出させ、笑ってしまう。
火山活動の跡を示す岩石で囲まれた静かな自然環境で、細々と清流も流れていて、この流れはふたつの滝をつくってRio Grandeに流入している。CanyonはFrijole Canyonといい、往復3マイルほどの適当なハイクで、私はBandelierを訪れたときは必ずこのFrijoleの二つの滝を見て帰った。ハイクは程よい道のりでIndian遺跡とこの滝へのハイクを楽しめるということで、わたしのScenic Drivingの旅のひとつの焦点であった。一度だけRio Grandeの流れを見ようと川沿いまで下った。同じ道を登らなければならないので、これは一度だけで充分であった。
ここのIndianも500年ほど平穏に暮らした後、1300年ごろに居なくなったという。Southwest全体で1300年ごろ何が起こったのか。天候異変による干ばつ飢饉がSouthwest全体を襲ったのであろうか。
私はこのNational MonumentのCamp Groundで何度もテント・キャンプを楽しんだ。
村田茂太郎 2018年7月15日
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Bandelier National Monument, New Mexico USA |
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Bandelier National Monument |
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Upper Frijole Falls |
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Lower Frijole Falls |
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Rio Grande |
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Bandelier National Monument, Camp ground |
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Ranger talk at Camp-site |
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