我が家の犬猫 Our homey pets 最近の様子 2019年4月 その4/4
今日は4月30日、日本では平成がおわって令和の時代が始まった。5月1日が令和の初日。思えば平成が始まった時も私はアメリカに居て別にどうってことはなかった。1980年代、補習校の生徒が ”てんちゃん” と呼んでいて何を言っているのかと思ったら昭和天皇のことを呼びならわしていたのであった。それから平成天皇とかわり、今また令和天皇の時代が来た。まさに明治は遠くなりにけりと誰かが歌ったが、昭和も同じく遠くなったということだ。年をとったという感慨がわく。
うちの中も皆老人になり、老人ホームといわなければ、Senior citizenのHomeになったといえる。
Eurekaはもうほとんど寝てばかりである。それでも意識も体もしっかりしていて、ちゃんと椅子に飛び上がったり、トイレもまちがわずにLitterのところまでいって無事済ませている。最近はゴロゴロと言わなくなって寂しいが、体を寄せてくると温かみが伝わって、温血動物の温かみを感じることになり、やはり動物はただの物体ではないと感動する。
哲学的にはイギリスのDavid Humeが今でいうNaturalistの感性を持っていて、動物も人間のように頭を使い、感情を持ち、人間と同じような存在だという論を展開していたというから、まさに21世紀のEcoの精神をもっていたというわけで、最近、私はヒュームに魅力を感じている。彼の宗教に関する態度も素晴らしい。世間的には無神論者と思われて要注意の人物とされていたらしいが、あの18世紀の時代で堂々と神や奇跡を批判できたということは他のイギリスの哲学者よりも立派だと感心する。
Hanaも私よりも老人になったというわけで、ワイフにいわせると階段をあがるのに、一歩一歩あがると言い、今までのように軽々と飛び跳ねてというわけではなくなったそうだ。その責任はDietしないで、太らせた私にあるというわけで、もしHanaがそのために早く死んだらお前のせいであり、恨むぞという恐ろしい言葉を投げつけてくる。犬猫が大喧嘩のもとになっている。困ったものだ。生物はすべて死ぬことはわかっているのだから、別にどうってことはないはずだが、わからない人にはわからないのであろう。私はHanaもEurekaも先に次の次元に移動していて、私の番が来ると歓迎して迎えに来てくれると確信しているから、死は恐くない。ただ、痛みだけは避けてやりたいと思う。
私のレコードを調べると、以前に居たPepeという雌犬は約17歳で亡くなった。Hanaは今15歳。あと2-3年の命かもしれない。Sashaという猫は約18-19歳で亡くなった。それを思うとEurekaは今約20歳で、長生きしている方で、まだもう少し頑張れそう。
ともかく、私の周りにはいつも犬猫が居て、それぞれ個性を発揮して人間同様、あるいは人間以上に私を喜ばせてくれる。人間関係は愛憎が錯綜していて、誰も単純に喜んでおれない。嫌な思い出もたくさんある。その点、犬猫その他の温血動物たちは本当に無条件の愛の姿と信頼を示し、完全に頼ってくれるので、喜びと悲しみだけを分かち合うことになる。実は冷血動物のタコ蛸Octopusなども、なんと人間を見分けてそれにふさわしい反応をするらしいということは、タコに関する素晴らしい本 Sy Montgomeryの「The Soul of Octopus」を読めば明らかで、彼女がつきあっていた蛸が死んだ場面で泣き出したというところを読んで、私も涙が出てきたほどであった。
ともかく、あらゆる生物はこの約14Billion Yearsの宇宙の発展の成果であり、皆、完璧な姿を持ち立派なものだ、お互い共存できる世の中でありたいものだと感じるこの頃である。地球・太陽系宇宙の歴史は約5Billion Years弱らしいが、地球にある諸元素が生まれるまでに、超新星などの爆発を体験しているわけで、地球上の生命体の歴史は宇宙の歴史と同じほど長いと言って誤りではないはずである。ともかく、この素晴らしい地球、政治家のアホな決断で破壊するようなことを決してしてはならないし、させてならないと思う。
村田茂太郎 2019年4月30日 10:35PM
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