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1/23/2014

「心霊現象の科学」をめぐって- その71「Across Time and Death」Jenny Cockellを読む Reincarnationの実例?


「心霊現象の科学」をめぐって- その71Across Time and DeathJenny Cockellを読む Reincarnationの実例?

  Carol Bowmanの転生Reincarnationに関する本、「Return from Heaven」の一部をすでに紹介したが、彼女はこの本の前に「Children’s Past Lives」という本を出版していた。これが第一作であり、Returnのほうは第二作目なのであるが、私は少し細かい字でびっしり埋まっている第一作目よりも、読みやすそうな二作目のほうから読み始めたのであるが、第一作目を読んでみると、Carol BowmanがどうしてReincarnationの研究に入っていったかがよくわかる。この本もすばらしい本で、やはり二作目同様、世の子供を持つ親のすべてに、つまりすべての人に読んでもらいたいと思う本である。

 この本のなかに紹介されていたのが、Jenny Cockellの「Across Time and Death」という本であった。さらに、Elizabeth Clare Prophetという女性の「ReincarnationMissing Link in Christianity」というすばらしい本の中にも紹介されていた。わたしはCarol Bowmanの紹介を読んで興味を覚え、Amazon.comで探し、新刊は無くて、Used Bookで見つかり、すぐにオーダーして、予定通り、受け取った。150ページほどの小冊子で、すぐに読み終わると思ったが、意外に内容が重く、昨日やっと読了した。

 これは、ある意味では重要な本で、彼女のケースはReincarnationのひとつの実例として貴重な場所を占めているといえる。

 すでに6歳のころからイギリスに住むJennyMaryという女性が死ぬ場面を何度も夢に見るということが続き、その後、それが消えてしまうわけでなく、彼女の一生、さまざまな形でつきまとうことになった。成人してからはHypnotistにも相談して、より具体的な資料がどんどん増えていった。

 Jennyはイギリスに住んでいて、このMaryIrelandDublinの近くの村に住んでいて、1930年代に亡くなったようなので、実地に訪問して記憶を確かめたいと思っても、Jenny自身が貧しくて、飛行機で訪問する余裕がない。そうこうしているうちに、彼女は結婚し、子供を生んだが、このMaryという女性のイメージが一向に消えない。Jenny自身は、どうやら自分が30代の若さで亡くなった、このMaryという女性の生まれ変わりに違いないと思いつづけ、なんとか調査したいとぼつぼつ探査を進め、自分の記憶や夢の中でのイメージもかたまり、その家周辺の地図まで書き上げるほどであった。

 どうして、Maryのことがそんなに気にかかるのか。どうやら、Maryは子供が8人ほどいるのだが、死ぬ間際で、残される子供のことが心配で、その苦しい思いを抱きながら亡くなったようであった。そのため、Jennyは、自分Maryの子供の行方を捜そうと大変苦労する。なにしろ、いわゆるOrthdoxのキリスト教会ではReincarnationは認められていない(12-13世紀には、その、いわゆる異端を抹殺するために悪名高いアルビジョワ十字軍が、これも悪名高いインノケンチウス3世によって起こされCatharカタリストといわれる敬虔なキリスト教徒何万人が焼き殺され、本当に抹殺、これは、その地域の、いわゆるポグロムにあたる虐殺といえる事実があったー私のブログの中の「心霊現象の科学」その34 をご参照)ために、まともに自分はアイルランドの村に住んでいたMaryという女性の生まれ変わりだと思うから、それを確かめたいなどとOpenに捜査等できない状態で、事実、幾人かのヘルプを申し出てくれた人も、なぜアイルランドの村やMaryを探しているのかの理由を説明されたあと、連絡を絶ってしまう、つまりCrazy, Lunaticではないかと疑われ、問題にもされなくなったりしたわけであった。

 しかし、JennyFinance状態もよくなり、ひとりで二泊の旅を実行した。当然、1980年代後半では50年以上経っているわけで、かなり土地も変わっていたが、まるで、まさにその地で生きた人間のように、夢に見た記憶をたどって、それらしいところを見つけ、またその付近の様子も確認することができたのであった。

 その後も、調査を続け、Maryの夢を見始めてから30年以上経って、まずMaryが亡くなった当時13歳くらいの長男であった男性とやりとりをして、彼のおかげで最終的には、散らばっていた子供たちの生存者と落ち合うことに成功したわけである。

 自分Maryが最後に生んだ子供が60歳ぐらいで健在であり、自分は30代の母親で30代の母親が60に近い娘と出会うという不思議な現象が実現するわけであるが、Jennyは長男や子供たち、あるいはそこに住んでいた人間にしか記憶がない、あるいは子供たちでも忘れていた出来事を伝えて、お互いに確認することができたわけで、長男もまちがいなく彼女Jennyは自分の母親の生まれ変わりと確信したようであった。ほかの男兄弟はやはりReincarnationをなかなか受け入れることができず、あうことも拒否したりしていたが、最後には生存者全員の再会(?)が実現したりすることになった。

 Jennyにとって最大の心配は、子供たちに自分が母親Maryだと告げることが、どんな悪影響をもたらすか、はかりしれないものがあったため、思い切って連絡を取るまでずいぶん時間がかかった。けれど、最終的に、彼女Jennyの行動のおかげで、子供たち5人、母親がなくなってから、暴力的な父親からはなされてそれぞれ違った孤児院にいれられてしまい、お互い連絡も何もつかない状態であったのが、この母親Maryの転生を名乗る女性が出現したおかげで、少なくと、Happy Reunionが実現したわけであった。

 なぜ、30代で亡くなったMaryJennyとして生まれ変わってきたのか、そして夢に現れて、子供たちの行方を捜しつづけることを願ったのか。13歳で母親と死別した長男の記憶によると、父親は暴力的な男で、仕事の後、Pubによって酒を飲み、酒場でけんかして、家に帰ってからも妻や子供に暴力をふるっていた、そして、生活費をアルコールにつかってしまい、食べるものもなくて、子供たちが付近の畑から野菜をぬすみ、ウサギや鳥をわなでとらえて、それを食用にしていたということであった。7-8人の子供をかかえて、その生活は大変で、最後の子供がうまれるときに、子供を生めば、あなたが死ぬだろうと医者にいわれたのに、生んで、結局、すぐそのあと、苦しんで死んだということであった。

 そういう厳しい生活のなかで、生き残っていた7人の子供を残して死ぬのはまさに気がかりで死ぬに死ねない状態であった。そして、母親Maryが心配したとおり、長男をのぞいて、みなそれぞればらばらに孤児院にいれられたりしたのであった。そのあと、みな苦労しながら、5人ほど生きながらえて、結婚し子供を生み育て、孫までできているということがわかった。

 Reincarnationのおきる理由のひとつにUnfinished Business未完成 ということがいわれる。母親Maryはまだ30代の若さで7人の子供をのこし、彼らの父親はめちゃめちゃな、暴力的な男で、子供たちがどうなるかわからないという不安が死ぬまで彼女を苦しめた。21年後に、MaryはイギリスにJennyというかたちで生まれ変わり、30年以上にわたって自分の過去の存在を印象付け、彼女の子供たちの行方を捜し続けたのであった。そして、Jennyはみごとに過去のLifeの自分の子供たちとの再会をはたし、子供たちのReunionを実現し、これからも、彼らの家族の一員として行動することを認められたのであった。Jennyは母親として、自分の今の生活で子供と夫をもっているわけであるが、今の家族も母親Jennyの行動を認め、お互いに違った家族として存続し続けることを誓ったのであった。

 Reincarnationといえば証拠が問題で、この領域で最大の業績をあげたのがDr. Ian Stevensonであった。彼は主にアジアでの過去の記憶を持った子供たちの転生を証拠固めするという研究で一生を過ごしたのであるが、今では、彼の研究に刺激を受けて、あちこちで転生の研究が盛んであり、Carol Bowmanもそれまであまり知られていなかったアメリカ国内での子供たちの転生を研究することになった。このJenny CockellMary Sutton Reincarnation の話は、Stevensonの研究対象とはかなり違うわけであるが、ひとつの生きた証拠として、Psychic Scienceの領域、特に転生Reincarnationの実例として貴重な存在となっている。

 これは、Possessionなのかしら? いずれにしろ、魂SoulSurviveするということは確かなようである。

村田茂太郎 2014年1月23日

 

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