北山川は瀞峡の景観で有名です。瀞峡は北山川(熊野川の支流)のなかでも、瀞(とろ または どろ)とよばれる深みをたたえた、緑色の静かな流れ、(深い川は静かに流れるということわざがありますが、まさにそれに相当)が距離的に八丁ほどつづくので、瀞八丁という名前で親しまれています。どんなところかと、初めての私は興味がありましたが、まず北山川の大きさに驚きました。立派な川で、まわりは緑の山また山で囲まれた中を豊かに流れていました。保津川峡谷とは、かなり違った自然景観で、ここはやはり日本一の雨量を誇るといわれる吉野熊野の一大森林地帯の中であるのだということを感じました。それでも、川幅いっぱいに流れているところは、瀞八丁あたりで、それ以外は砂の川べりが広大に展開していたりして、流れ自体はそんなに大きくないところがいっぱいありました。しかし、きれいで、すばらしいところだと思いました。この瀞峡の快速艇がとまった地点、折り返し点が三県(奈良・和歌山・三重県)が合流しているところだといいますから、どこも山深い県だと思いました。重畳たる山波がつらなる、自然に恵まれたところです。
瀞八丁はかなり深くて20メートルほどの深さがあるところもあるということで、学者たちはその成立原因を滝が深く削りながら、後退していったからに違いないと考えているという説を読んだことがあります。
姉が小学校の修学旅行で白浜・瀞を訪問し、わたしは別の学校で伊勢・志摩方面だったので、いつか瀞峡を訪問したいと思っていましたが、友人のおかげで、50年以上経って、やっと実現し、満足しました。
和歌山県は山が深く、海も近く、大都会はほとんどないにひとしい、自然に恵まれたところだと大いに気に入りました。ここ和歌山県から徳川吉宗や陸奥宗光が現れたのだと思うと、感慨深いものがあります。
村田茂太郎 2013年12月29日
北山川 瀞峡乗船場 下流のほうの風景、瀞は反対方向 |
瀞八丁・吉野熊野国立公園 |
瀞八丁・深い川は静かに流れる!水深20メートルほどのところもあるそうです。 |
ここまでが中流で、ここで船は折り返しました。 三県(奈良・和歌山・三重県)にまたがる瀞峡の記念碑がたっていました。 旅館が建っていて、眺めも最高のはずです。 |
私たちが乗ったときは4-5人だけでしたが、そのあとは団体で50人近く乗っていました。 ちゃんとそれだけの重さを乗せてうかぶ深さがあるということでした。 |
これは別の日に義兄が案内してくれたときに眺めた北山川 |
この船は浅いところでも跳ぶように走る特別性の船で、ドイツのライン川でも走らせたとか。 |
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