室町時代、15世紀の終わりごろ、大内政弘がここに山荘を営み、中国から帰国した雪舟を招いてこの池泉回遊式・枯山水の庭園をつくらせたとのこと。雪舟といえば山水長巻が有名で、この庭園も枯山水を生かした、なかなか魅力的な庭園です。いわゆる岩と砂利の石庭ではありませんが、緑が美しく、池との配置も魅力的で、周りを一周すると変化に富んだ美しい庭園を充分嘆賞することができます。
桂小五郎生誕の地、萩を尋ねたあと、島根県津和野の森鴎外のお墓や記念館をたずね、山口にもどって中原中也の生誕の地、湯田温泉で泊まり、翌日、山口の瑠璃光寺をおとずれたあと、近くに雪舟作のこの常栄寺庭園がみられるということで初めて寄りましたが、来て良かったと思いました。
雪舟はどちらかというと京都周辺よりも、北九州や山陰地方に庭園をつくったとかいうことで、室町文化の成果が地方の都市にも展開されたのは素晴らしいことだと思います。
山口市にある瑠璃光寺も緑が豊富でみごとな広大な寺院でしたが、この始めて知った常栄寺も立派な、きれいな寺院でした。日本はどこに行っても緑が豊富できれいのには感心します。
村田茂太郎 2014年10月12日
常栄寺 雪舟作の池泉回遊式・枯山水庭園 山口県 史跡・名勝 |
常栄寺正門 |
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