我が家の犬猫 Our Homey Companions Hana & Thumper & Cat 2020年9月26日
この前に 我が家の犬猫 を紹介したのは6月23日であった。もう3か月経った。
それ以来、いろいろのことが起きた。
世の中はコロナ・ウイルス騒動の中で地球全体が大変な状態になっており、Californiaに限ってみれば、ウイルスも大変だが(全米では死者20万人を超え、Californiaでは15000人をOver, Los Angeles Countyでは6300人を超えるという状況。日本はカリフォルニアに収まるサイズだが死者は1100人を超えた程度 -2020年9月22日)、主に雷雨その他の理由による山火事がCaliforniaのあちこちで悲惨な状況を生み出し、わが Los Angeles County, Granada Hills周辺は、去年、2019年10月には目の前で山が燃えていて緊張したが、今は周辺の火事、特にBob Cat Fire、 Angeles Forest、 Mount Wilson 天文台周辺の火事によってAir Qualityが極端に悪くなり、健康状態にも影響するので犬の散歩は一週間以上取りやめざるを得なかった。
本当に、こんなに空が濁って空気が危険なほどに汚れたのは1971年アメリカに住むようになって以来初めての経験である。ものすごくドライで危ないとは思っていたが、雷のほかにCarelessな行動で悲惨な結果を生むに至っているのは誠に残念である。人間も家をなくして大変であるが、逃げ切れない動物たちや植物がたくさん死ぬことになってかわいそうなことである。
ということで家の周りの状況も大変であるが、我が家も大変なことになった。6月はThumperをHanaと一緒に普通にParkに散歩に連れて行っていたが、7月に入って、ThumperがめくらBlindになっていることがわかった。家の中で物が見えなくて動くたびに壁や家具にぶつかり、ドアーをあけても、あいた部分がわからず、ガラスにぶつかるほど本当に目が見えない。ワイフはかわいそうだから眠らせたらどうか、などと目茶苦茶な論理でひどいことを言う。私はNO!、私が面倒をみてきたし、これからも面倒をみる、本当に体力が衰え、食欲もなく、下痢するというような状態が続けば、考えなければならないが、目は見えなくとも食欲はあり、下痢もせず、家の前を犬と人が通ると、きれいな張りのある声で吠えるので、まだまだ大丈夫。11歳で死ぬ犬もいるが、うちでは少なくともあと5年は大丈夫。(Hanaは今、16歳。あと2-3年は大丈夫のはず。)ということで、大変なことになった。
Hanaも目は悪くなっているのだが、少なくとも家の中で物に躓くというようなことはない。ドアーをあければどこが開いたかはすぐわかる。Thumperはドアーがあいてもどこが開いたかわからず、外に出てもまともに階段を降りれずに、3段ほど踏み外して植木の中に落ち込むことがしょっちゅうである。外を歩く、Parkにゆくにしても、Thumperはつないでいないと松林の木にぶつかるだけでなく、一度は橋を渡ったところで1メートルほど下の川底に落ちてしまった。幸いけがはなかったようだが、ドライ・リバーで、私も苦労して川底に降り、Thumperを川ぶちに引き上げるのが大変であった。痩せたといっても38ポンド前後。(Hanaの26ポンドでも抱えると重く感じる昨今である。)
ThumperがめくらになったのはDiabetes糖尿病のせいらしい。5月に血液検査で、糖尿病で痩せてきているとわかって以来、私は毎日、朝晩の食事のあと、Insulinの注射を施してやるというのが日課になった。そして血糖値の検査のために、なんと一日おきに獣医を訪問。コロナ・ウイルス騒動の中で、部屋の中にいれてくれず、外で待たねばならない。ときに45分ほど暑い中を待たされる。血糖値を毎回調査するだけで治療にもならずに金がかかり、意味もない検査で毎月300ドル以上浪費。私は一日おきの血糖値の動きとThumerの食生活を検討して、ワイフが食事時以外に適当にスナックをやったりするせいで、血糖値が高くなったり、異常な数値を示していることに気づき、これはコントロール可能だということで、8月からは2週間おき、9月からは4週間ごとに検査という具合に、私の方から獣医に(直接会って話さないが)提案し、OKということで、少なくも毎月300ドルは節約可能になった。InsulinのBottleも高価でバカにならないが、これは仕方がない出費である。注射器の方ももちろん必要で、一日おきの検査はなくても毎月200ドルほどはかかる。今までThumperは健康優良児で獣医訪問はなかったが、糖尿病がわかってからは、死ぬまでInsulinと付き合わねばならなくなった。
そこで7月に犬の白内障(Cataract)の手術で眼が見えるようになれば、少し費用が掛かっても(7千ドル)価値があると判断し、獣医に訊ね、Internetで調べて、動物の目の治療専門の獣医がいることがわかって、Eyecare Centerに連絡してアポを取り、訪問した。獣医も専門医は高くチャージするのか、初診料と目薬3種で400ドルを超えた。本格的な検査だけで1000ドルを超えるとわかったが、仕方がない、次のアポを取って、その日に出かけたが、Thumperの獣医からデーターが届いていない、(私はThumperの獣医のスタッフにEyecare Centerアポの件を伝え、獣医の方からThumperの健康管理データを送るということになっていたが、)全然データーが届いていない、私が示したデーターでは血糖値が200とか82とか数値がばらばらでコントロールできていないとかいうことで、その日の、目の手術前の、千ドルかかる検査はナシ。訪問費用と目薬2種でまた300ドルほど。結局、Thumperの目の手術、Cataractの手術は人間のようには簡単にできず、私はこのコロナ・ウイルス騒動が終わって直接ドクターと話し合えるようになるまでは、アポを取っても意味がないと判断し、しばらくは手術は見送ることに決めた。Covid-19は治まるまでに2年ほどかかるというから、2年後、よい信頼のできる専門医がみつかれば、頼むつもりである。
あるとき犬の治療に1万ドルかけた人がいるが結局ガンで助からなかったという話を聞いたことがある。なるほど、うちのThumperも糖尿病の治療と目の手術をやれば1万ドル以上かかることがわかった。しかし、目が見えるようになるのであれば1万ドルかかってもやるほかないだろう。問題は目が見えるようになるという保証がないということであるが、たとえ保証がなくてもやるだけはやらねば、あとに後悔が残るだろう。私の食費を節約しても、アマゾンでの本の購入を減らしてもThumperのために努力せねばならない。
まあ、このThumperの件で毎日がたいへんである。おかげで糖尿病とか持病を持った人間は毎日の管理が大変だとわかった。健康であるということほどありがたいものは無い。私が36年前、Los Angeles Downtown周辺の病院に急病で入院した時、病院で作った自画自賛の俳句 ー 苦患(くげん)して また味わうや このいのち ー ということになる。
Insulinの注射は一日に2回、12時間おきということで、朝は、私は5時か6時には起きてThumperに食事そしてInsulin。そのあとが大変。Hanaが寝てばかりで午後にお腹が空いたと言い出すので、2時か3時にHanaだけ食事というわけにはいかず、時に部屋を閉めてHanaだけ食事を与えるが、我々の食事も早い目にとワイフが言うので、結局、4時か5時には夕食。したがって、Thumperも5時6時の12時間後でなくて、10時間後の4時5時に一緒に食べることになる。そしてスナックやデザートを。血糖値のコントロールがうまくゆかなくなるわけだ。
一方、Hanaは16歳を超え、目だって体力が衰え始めているのか、毎朝の恒例の散歩30分から50分が実行できなくなった。たまにThumperと一緒に30分歩いてくれると私が感激するほどである。毎日、コンピューターのBackgroundで5年から10年ほど前のHana,Thumper, Eurekaの写真を見ているので、今のHanaの老化ぶりを目にすると、こちらが泣きたくなるほどである。家からParkまで歩き、その奥のTrailを何度も歩いたのに、今は家から最短距離を歩けば私がうれしくなるほど歩かなくなった。午前中はほとんど寝ているのである。これでは糖尿病で散歩が必要なThumperが運動不足になるので、仕方なく、Thumperだけを連れて散歩に出かける。そしてそのThumperも目が見えなくなったため、本当にまともに歩けずにぶつかってばかり。かわいそうで何とかして目が見えるようにしてやりたいと思う昨今であるが医者が頼りにならず、気が滅入るばかりである。
まあ、そういうなかで、2月に我が家の住人になった猫(名前がまだ正確に決まっていない)は3歳足らずで、若ものの美しさを示して、家の中を明るくしてくれる。猫は犬と違って、静かに鎮座しているだけで、なんと、家の主という貫録を示し、家の中を暖かくしてくれる貴重な存在である。はじめはワイフのいる二階で一日中過ごしていて、丸一週間見るチャンスがなかったりしたが、今は早朝、私がキチンにゆくと出てきて挨拶をし、首の下や首の周りをなでてやると気持ちがいいのか、なんとゴロゴロ言ってくれるようになった。先日はワイフと二人で風呂に入れて洗ってやったら、騒いでいたが、あとは気持ちよいのか愛想がよくなった。今では昼間はほとんどLiving Roomの自分のベッドで寝ているので、写真を撮るチャンスはいっぱいある。
2階の住人で、めったに顔を見せなかった猫が、1階に降りてきてキ、チンと居間を行き来するようになったのは6月のころ。ワイフがフードとトイレの面倒をみきれなくなって、1階に移したせいである。夜寝るときはワイフのベッドで寝るらしく、それでうまくおさまったようである。
犬に対してはうるさくDietを叫んでいたワイフだが、猫は来た時に比べて2倍になったのではないかと思う程、ふくよかになった。雌猫で避妊手術はしてあるはずだが、妊娠しているのではと思う程お腹も膨らんでいるように見えるほどである。お腹に白い毛があり、それがとてもかわいい。ふっくらとしていかにも気持ちよさそうである。
物の本によると猫はうまれてから3,4週間以内に人間の手でかわいがられないと、人間に対して拒否反応がでるようで、丁度、コンラート・ローレンツがガチョウで刷り込み(Imprinting)を発見したように、猫も生まれてからの最初の2-3週間が大事なようである。
The Inner Life of Cats、 The Lion in the Living Room, Cat Sense、 Call of the Cats など猫の習性を研究した本による。おかげで私はたくさんのネコの習性の研究書を買い込むことになった。その点、アマゾンは本当に便利である。みなそれぞれ参考になる。猫は確かに犬とは全く異なる。Lion in the Living Roomという表現がぴったりである。このImprintingにあたるのか、この猫は主にドライフードを食べ、Canned foodも食べるが、Eurekaが好んで食べたカツオのタタキや刺身、チキン、Turkey Ham、 Beef, Porkなどを喜んで食べると思って与えても見向きもしない。Eurekaのためにカツオのタタキ 1ポンド$14.98、1本20ドルほどを7本ほど Gardenaマルカイまでわざわざ買いに出かけて与えていたのに比べると、ドライフードなどだけで満足していれば、養う方としてはラクであるが、Fresh Foodを食べないと何か栄養にかたよりがでるのではと心配である。が、どうにもならない。
生き物がいると家の中が明るく暖かくなる。
8月のある日、ThumperのアポでOfficeの前で待っていると、黒人の女性ふたりがやはり犬が出てくるのを待っていたが、そのときその一人がPolice Officerまで呼んだのか、警官二人が黒人女性二人の中に入ってなだめていた。犬の取り合いをしているらしい。若い女性が自分にはLawyerがいるとかChip(Micro)は自分が支払ったとか、叫んでいる。そして犬はPropertyで自分のものだと主張している。そういう口論を大声でやっているものだから、いやでも耳に入る。若い女が自分の犬だ、自分のPropertyだと叫んでいるのを聞いていて、なるほど、もしどこかで犬を買ったのなら、その時点ではProertyだが、いったん飼い始めたら、それはPropertyではなくてSoul魂との付き合で、単なるProperty物件ではないと私は言ってやろうかと思ったほどであったが、余計な口出しをしたら、どんなことになるかわからないので、黙っていた。暑い日中で40分ほどそういう騒ぎを見守ることになった。そしてその騒いでいた女が、出てきた犬を連れてクルマで去っていった。何も言えない犬も大変である。飼い主がPropertyと思っているのでは、どうにもならない。犬猫とはSoul魂の付き合いである。それをわかっていない飼い主が沢山いる。本当は彼らには犬猫を、あるいはほかの生物を飼う資格など無い。
村田茂太郎 2020-年9月26日
HanaとThumper |
真昼の決闘!? |
Bee Canyon Park |
ネコ は今では主 ぬしの貫録を示して堂々とRelax |
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