Translate 翻訳

12/02/2018

ブログ表紙写真 その354回目 金剛山の秋、 生駒・金剛国定公園 大阪・奈良 Japan 

 ”うす紫に明けてゆく 生駒・金剛 遥(はる)にみて 朝気(あさけ)の光 身に浴びつ 希(のぞみ)に生ける 健児あり” と母校の校歌に歌われた金剛山であるが、ケーブルを利用しながらとはいえ、頂上付近まで登ったのは、この姉夫婦との2017年11月の訪問が初めてであった。(大阪府立生野高校は戦前は男子校であったらしく 健児あり という表現が出てくる。女子高は勝山高校で、両高の間で対抗試合があったりした。私が卒業してしばらくしてから校舎は大阪府河内松原市に移動したらしい。名前は名誉ある(?)高校名をそのまま引き継いで、河内松原市にあるが、生野高校という。卒業生の中には京都大学で井原西鶴研究では日本一の業績をあげた野間光辰教授ー私の30年先輩 そして河合隼雄に次いで日本で二人目のユング学徒・宗教学者 目幸黙僊(もくせん)教授 CSUN教授ー15年先輩 などが居る。今はみな故人。)

 こんな手ごろなハイキング・ルートが大阪にあるのであれば、わかいころにもっと訪れるべきであったと思ったが、高校までの受験勉強と二つの大学(浜松と京都)で大阪を離れ、卒業してほとんどすぐにアメリカに渡ったのだから、まあ、仕方がなかったかもという感慨が生まれる。

 Los Angeles に居ても、一度Palm SpringsにあるSan Jacinto(約3300メートル)に登り、のちに国会議員になった北上圭朗君とSan Gabriel MountainsのMount Watermanに登った以外はほとんどどこにも山歩きをしたことはなかった。エルパソ・テキサスに行って、はじめて単独行であちこちの山を歩きまわって、4千メートル級の山にのぼり、山歩きの楽しさと単独行の良さをあじわったわけで、それまでは私の場合、何処かへ行くということは、必ず家族全員で出かけるということであった。あとで姉から家族そろってどこかへ行くなどという体験をしたことがないという人がいるのを知って、なんと私たちは幸せな人生を歩めたことかと親に感謝した。

 金剛山は海抜1112メートルと小学校の時に覚えたが、3千メートル級でなくても、それなりに山は深く、気持ちの良いハイキングが楽しめた。ここは もみじ というよりもブナの林が有名らしい。

 ともかく、姉夫婦のおかげで金剛山も葛城山も味わうことができて、私は満足した。葛城山は5月のつつじの花の全開に会うことができてとてもよかった。今回は金剛山の秋をあじわえて、これも良かった。


村田茂太郎 2018年12月2日
















No comments:

Post a Comment