伊豆半島は日本歴史上重要な事件がおきたところであると同時に伊豆箱根富士火山帯に属するために温泉に恵まれ、ふるくから熱海や伊東温泉などが世間に知られ、山間部にも天城峠で有名な天城山のなかに河津七滝などの温泉と渓谷の美景が展開することでも有名です。そして天城といえば川端康成の”伊豆の踊り子”が思い出されます。
山と谷が深く、森林が美しい天城山系が伊豆半島の中央部に展開するのに対し、海岸部の下田は黒船がはじめてあらわれたところ、そしてペリーが日米和親条約をその下田にある日蓮宗のお寺ー了仙寺で署名したことでも知られています。石廊崎は海岸美でも知られています。
ということで、海・山・川そして歴史がひそむところ、まさに日本全土が名所旧跡に富むということを証明しているような地域です。
その伊豆半島に修善寺があり、鎌倉時代成立期の陰惨な、血みどろな権力争いが演じられた場所としても有名です。北条政権の確立に向けて、二代将軍・源義家が修繕寺でおそわれ虐殺されたということで、小説や映画にもなりました。わたしも一度は訪れたいと思って、このとき、友人に頼んで修善寺に寄ってもらいました。
周りの風景は京都の寺院や自然の風景と似ていて、やはり箱庭的、しかし美しいところだと感じました。5月に訪れたため、水田もひらかれていて、まさに田舎のよさを感じるような周りの風景画展開していました。
ともかく、変化に富んだ自然が展開し、歴史的な興味もみたせるすばらしい地域、それが伊豆半島だと思います。
村田茂太郎 2015年5月3日
伊豆、修善寺 |
修善寺のある町並み |
修善寺温泉が川の中に沸いているようです |
京都の八瀬を思わせる渓流 |
川に設けられた温泉 |
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